連載
少女のために降水確率0%を目指す,てるてる坊主の物語。Android向け天候操作カードゲーム「てるてるくん」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第713回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。
そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
小学生の頃,遠足の日に雨が降らないよう,てるてる坊主を作った思い出がある人も多いだろう。てるてる坊主は,ただ軒先にぶら下がっているだけではなく,実は天気を晴れにすべく,見えないところでありとあらゆる手をつくしていたのだ。
本日の連載で紹介する「てるてるくん」は,そんなてるてる坊主の奮闘を描いた作品だ。純粋な少女の祈りに応え,てるてる坊主が今,立ち上がる――。
Android版「てるてるくん」ダウンロードページ
ゲームの目的は,てるてる坊主を作ってくれた少女が遠足に行けるよう,1週間(168時間)後の降水確率を0%にするというもの。降水確率が1%以上だと雨が降り,少女が楽しみにしていた遠足は中止になってしまう。
システムはカードゲームのような形式になっており,降水確率を下げたり,残り時間を増やしたりなど,さまざまな効果を持つカードを使って,降水確率を減らしていく。
流れを簡単に説明すると,まず「TP」(てるてるポイント)を消費してカードを生成し,そのカードを手札に加えるか破棄するかを選ぶ。手札に入れたカードは,TPと残り時間(h)を消費することで使うことができる。減ったTPは,残り時間(h)と引き換えに回復させることが可能だ。
カードの中にはTPや残り時間(h)を回復させる効果を持つものもあるが,基本的には,「168時間」という限られたコストの範囲内で降水確率0%を目指すというわけだ。
しかし,生成したカードを使うだけではすぐにTPがなくなってしまい,降水確率を0%にするのは難しい。そこでポイントになるのが「リロード」だ。
カードを使い切ったときに一定のTPを消費してリロードをすると,それまでに使ったカードを手札に戻して,再び使えるようになる。消費するTPはリロードの回数が増えるとはね上がっていくが,使ったカードの枚数に関わらず一定なので,うまく利用すると大幅にTPを節約できる。
たとえば,カード1枚につき2TP以上消費するので,10枚生成するには最低20TPが必要になる。一方,5枚生成してリロードした場合,10TP+リロードのTP(初回なら4TP)で,手札に10枚生成したのとほぼ同じ結果が得られるのだ。
またカードは,手札に戻ったときにシャッフルされて順番が変わるもの中身は同じなので,リロードをすれば同じカードを何度も使えるのがポイント。カード生成の法則性を把握して理想に近いデッキを組めれば,クリアはぐっと近づくはずだ。
本作は一見するとジョークアプリのようだが,実はかなり戦略性が求められる絶妙な難度を備えている。個人的には,ランダム要素がプレイヤーに味方することはほとんどないという印象なのだが,それをねじ伏せてクリアを勝ち取ったときの感動はひとしおなので,ぜひ挑戦してみてほしい。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればパソコンのFPS(ファーストパーソンシューティング)も遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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(C) ISY