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Capcom Pro Tourプレミア大会「JAPAN CUP 2017」フォトレポート。2日間にわたった激戦を制したのは日本のハイタニ選手
「JAPAN CUP」は,プロゲーマーで忍ismの代表を務めるももち氏が主催する「ストリートファイターV」(PC / PS4)(以下,ストV)を競技種目とした大会イベントだ。年末に実施予定の「Capcom Cup Finals」の出場権を懸けたランキング制国際大会「Capcom Pro Tour 2017」の予選大会の1つに位置付けられており,普段は国際大会に出場していない日本人プレイヤーや,Capcom Cup Finals出場を狙う海外の強豪選手が参戦し,世界的に見てもハイレベルなトーナメントとなった。
本稿では,JAPAN CUPと,併催された5on5の団体戦大会「Tokyo 5on5 Party」の模様を合わせてフォトレポートでお届けしていく。また,記事の最後にJAPAN CUPで見事優勝を果たしたハイタニ選手へのミニインタビューも掲載している。
なお,大会動画はアーカイブされており,以下のURLから視聴可能となっている。試合の内容や大会の模様を確認したい人はこちらにも目を通してほしい。
■JAPAN CUP 2017
https://www.youtube.com/user/CapcomFightersTV/videos
■Tokyo 5on5 Party
https://www.twitch.tv/videos/166546793
Day1・JAPAN CUP 2017 ベスト8まで
Day2前半・Tokyo 5on5 Party
ベスト4
決勝戦
Day2後半・JAPAN CUPベスト8
ウィナーズセミファイナル 第1試合
あくあ選手vsGRAPHT所属・ふ〜ど選手ウィナーズセミファイナル 第2試合
poongko選手vsGRAPHT所属・ハイタニ選手ルーザーズ・ラウンド1 第1試合
Qanba|Douyu|Xiaohai選手vsAlienware所属・ネモ選手ルーザーズ・ラウンド1 第2試合
Chris T選手vsキチパーム選手ルーザーズ・ラウンド2 第1試合
poongko選手vsQanba|Douyu|Xiaohai選手ルーザーズ・ラウンド2 第2試合
あくあ選手vsキチパーム選手ウィナーズファイナル
GRAPHT所属・ふ〜ど選手vsGRAPHT所属・ハイタニ選手ルーザーズセミファイナル
Qanba|Douyu|Xiaohai選手vsキチパーム選手ルーザーズファイナル
GRAPHT所属・ふ〜ど選手vsキチパーム選手グランドファイナル
GRAPHT所属・ハイタニ選手(W)vsGRAPHT所属・ふ〜ど選手(L)JAPAN CUP 2017優勝 ハイタニ選手ミニインタビュー
“JAPAN CUP”優勝おめでとうございます
ハイタニ選手:
ありがとうございます
4Gamer:
ハイタニ選手はCAPCOM Pro Tour(以下CPT)関連の大規模大会参加は“EVO2017”以来となりますが,本大会のためにしてきた練習はありますか。
ハイタニ選手:
CPT本戦に向けて,地力を上げつつレベルの高いプレミア大会に出場しようというスタンスで日々練習をしています。そのため“JAPAN CUP”のためだけにしてきた練習というのはありませんが,質の高い練習をこなしてきたという自負はあります。
4Gamer:
質の高い練習というと,具体的にはどういった内容でしょうか。
ハイタニ選手:
単純にレベルの高い相手と対戦して,お互いに地力を上げていくというのを心がけていました。今回は日々の練習によって得た上達がそのまま結果として現れてくれたような気がします。以前と比較すると練習の意識はかなり変わりましたね。これまでの自分の練習法はネット対戦が主体で,その中で自分ができるプレイを詰めていくという感じだったんですが,EVO2017の少し前からただひたすらにネット対戦で数をこなすよりも,もっと効率よく上達できる方法があるのではないか?と考えていまして……。そこでたどり着いた答えが“レベルの高い対戦を積極的に行う”という,ある意味ですごく単純なものでした。
4Gamer:
先日ご結婚しましたが,対戦や大会に取り組むは意識に変化はありましたか。
ハイタニ選手:
これまで以上に練習に力が入るようになりましたね。周りの結婚しているプレイヤーに話を聞くと家族サービスに時間を取られてしまって,練習する時間が減ってしまったとよく聞くんですが。今は以前よりも「勝ちたい」「結果を残したい」と思ってますが,それ以上に「ゲームに真剣に取り組まないといけない」という気持ちが強いですね。
4Gamer:
ということは,ハイタニ選手にとって結婚はプラスになっているわけですね。
ハイタニ選手:
はい,そう思っています。自分はプロゲーマーですので,妻にもゲームをプレイしている時間=仕事という認識があるのか,ゲームに触れる時間は結婚する前と変わらないですね。妻としては,自分に勝ってもらわないと困ると思うので「むしろもっとやれ」ぐらいの気持ちがあるのかもしれません(笑)。
4Gamer:
ハイタニ選手は以前まで大阪で活動していましたが,上京して練習する環境はどう変化しましたか。
ハイタニ選手:
やはり対戦する環境が当時と比べると抜群によくなりましたよね。その結果,プラスの意味でプレイ以外の“考える時間”が減りました。プレイヤーが東京よりも少ない地方では,上達する方法を自分で考えなければならないことが多いんですね。ですが,今の東京のようにレベルが高く,プレイヤーも多い環境だと,さまざまなところから有益な情報が集まりますし,一緒に練習することでお互いを高め合い,その結果さらに全体のレベルが上がっていきます。そんな対戦シーンに身を置いていれば,日々の練習や対戦で上手くいかないことはあっても,折れないでプレイをしていくことで,いつか必ず上達ができるなと自分は思っています。対戦環境の向上が上京して一番よかったことだと思いますね。
4Gamer:
自分も一番ゲームをしていた時に地方から上京したのですが,対戦環境の充実さにショックを受けました。
ハイタニ選手:
ただ,自分が上手くなったと思ったら周りも上手くなっていたみたいな負けられない緊張感もありますね。周りのプレイヤーのレベルも高いので,これまで以上に“折れない心”が必要な環境のかなとも思っています。
4Gamer:
ライバルの数も地方に比べると圧倒的に多く,シーンのレベルの高さに挫けてしまうといったことも起こりえますよね。
ハイタニ選手:
そうですね。ただ,プレイヤーの意識としてそういった環境を楽しめているかという部分で大きな差が出てくるのではないでしょうか。自分は今のレベルの高い環境を楽しみつつプレイできていますので,上京してあらためてよかったと感じています。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
「ストリートファイターV」公式サイト
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(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
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