「Heavensward：FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」の発売記念トークライブイベントをレポート。イベント限定でゲーム未収録の楽曲を披露

　「ファイナルファンタジーXIV：蒼天のイシュガルド」（PC / PS4 / PS3 / Mac）のパッチ3.0と3.1の楽曲を収録したオリジナルサウンドトラックBlu-ray「Heavensward： FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」が2016年2月24日に発売された。その発売を記念したイベントが同日の20：30に，新宿のタワーレコード7階イベントスペースにて開催されたので，本稿ではその模様をレポートしよう。

「Heavensward： FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」公式サイト

「ファイナルファンタジーXIV：蒼天のイシュガルド」公式サイト

　発売された「Heavensward： FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」には，植松伸夫氏によるテーマ曲「Dragonsong」をはじめ，「ファイナルファンタジーXIV」のサウンドディレクター祖堅正慶氏が手がけた「Heavensward」や「メタル〜機工城アレキサンダー：起動編〜」，「英傑〜ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦〜」などの楽曲が計4時間44分も収録されている。

　今回のイベントは，祖堅正慶氏が登壇してのトーク・ミニライブ＆サインお渡し会となっていた。前回のサウンドトラック発売の際にも，同様のイベントが開催されており，お馴染みのイベントとなりつつある。


　会場となるイベントスペースには，前回同様かなり多くの人が集まっていた。そこへ軽快な「善王モグル・モグXII世」の音楽と共に祖堅氏が登場すると「ちょっと待って。またやったな？ なんでイシュガルドの音楽かけないんだよ（笑）」と，見覚えのあるやりとりが発生し，祖堅氏の入場がやり直しになった。再度，祖堅氏が登場すると，その頭にはお馴染みの召喚士の頭防具と，手には魔導書までしっかり装備されていた。


　トークコーナーでは，発売日に行われるイベントとあって，まだサウンドトラックを聞けていない人が多いため，発売日の前日に実装されたパッチ3.2の話題へ。祖堅氏の「パッチ3.2やった人！」という質問には，会場の大半の人が挙手をしていた。しかし祖堅氏は「僕は入れませんでした（笑）諦めて別のゲームを朝の6時までやっていました。」と，タイムリーな話題に会場は爆笑だった。


　続いて，「このサウンドトラックの制作について知りたい。」という質問に対して祖堅氏は「いやー，もう制作については思い出したくないですね。辛い思い出しかないです。」と苦笑いだった。そして，「このディスクはいろいろな機能が入っています。黄色いボタンを押してもらうと，祖堅の愚痴が1曲ずつ書いてあります。計58愚痴あるので，ぜひ楽しんで見ていただけたらなと思います。」と，サウンドトラックの機能についても紹介していた。

　トークコーナーの終盤では，会場に駆け付けたプレイヤーから質問がいくつかあがった。

Q.アレキサンダー：律動編4層のBGMは，どのようにして出来上がったんですか。
A.最初はテクノっぽいBGMだったんだけど，バトル班から「違うんじゃない？」という意見が飛んで来たり，しまいにはシナリオ班から「戦隊モノなんだからもっとこう……。」といろいろな意見があったので，今の形になりました。

Q.三闘神シリーズが始まって，セフィロトに「死闘」が使われてかなり盛り上がりました！　この先の三闘神シリーズももっと盛り上がると期待して良いですか。
A.答えづらいですね（笑）。まだ始まったばかりなので，皆さんの声を聞いてこれから次の曲を作っていきたいと思います。ご期待ください。

Q.Twitterでカップ麺を大量に積んでいる画像を見ました。なんのカップ麺が一番好きですか。
A.やっぱりカップヌードルは鉄板ですね。嫌がらせをしたいタチなので，やっぱ「カレー味」ですかね。周りが仕事をしている中で，食べ歩きをします（笑）。同じ感じで，マクドナルドのポテトもよく食べますね。

　3つ目の質問をした人には，「面白い質問をしたから」とサイン入りの販促用のポップがプレゼントされた。

　質問コーナーが終わると，今回のイベントでは，3.2でボツになってしまった楽曲が特別に公開となった。ボツになってしまったのは計3曲で，1つ目は「某蛮神曲のアレンジ」，2つ目は「某コンテンツのバトル曲」，3つ目は「セフィロトで究極履行前（前半戦）に使われる予定だった曲」の3つ。東京会場以外でも，この3曲のうち1曲を選んで流してくれるとのことだ。ちなみに，東京会場では3つ目のセフィロトで本来使われる予定だった曲を聞くことができた。

　トークライブが終わると，いよいよミニライブが開催された。昨年サウンドチームに入った髙田有紀子さんがピアノを弾けるということで，今回は祖堅氏との連弾で，パッチ3.2で実装された「神聖遺跡 古アムダプール市街 (Hard)」の楽曲が披露された。

お馴染みの頭防具を装備して登場する髙田さん

　続いて，祖堅氏による「HEAVENSWARD」に「英傑〜ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦〜」を混ぜた，オリジナルの曲が披露された。


　ステージイベント終了後に行われたのは，サイン入りカードのお渡し会だ。参加者の中には，祖堅氏へのプレゼントを用意している人もおり，巨大なキャベツ太郎や，からあげクンが入れられるホルダーを自作してプレゼントしている人もいた。

からあげクン専用ホルダー「そけんクン」

　今回も長蛇の列が出来上がったお渡し会だったが，祖堅氏は一人一人とフレンドリーに話ながらサインの書かれたカードを渡して，イベントは終了となった。



　サウンドトラックには，初回特典として「マメット・ギルバート」のシリアルコードがついている。帯の裏に書かれているので，間違えて捨ててしまわないよう注意しよう。　


　また，今回のサウンドトラックには「シークレット」楽曲は存在しない。理由を聞いたところ，一部から「わざわざシークレットにしないでほしい。」との声があがったため，一度試しにシークレットをなくしてみたとのこと。もし「やっぱりシークレット楽曲が欲しい」という声が多ければ，次のサウンドトラックで復活するかもしれない。