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ディライトワークスの塩川洋介氏が日本工学院専門学校で講演を実施。「Fate/Grand Order」の開発現場が大事にしている7つのポイントとは
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印刷2016/11/01 15:56

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ディライトワークスの塩川洋介氏が日本工学院専門学校で講演を実施。「Fate/Grand Order」の開発現場が大事にしている7つのポイントとは

 2016年10月30日,日本工学院専門学校 蒲田キャンパスにて,ディライトワークスの塩川洋介氏による講演「現役ゲームクリエイターから“制作秘話”を聞こう 〜Fate/Grand Order制作秘話〜」が行われた。
 この講演では,主にゲームクリエイターを志す学生に向けて,スマートフォン向け“FateRPG”「Fate/Grand Order」iOS / Android。以下,FGO)の開発現場が大事にしている7つのポイントが紹介された。本稿でその内容をレポートしよう。

FGO PROJECT クリエイティブディレクター 塩川洋介氏

講演の冒頭で紹介されたFGO
Fate/Grand Order Fate/Grand Order

 FGOの開発現場が大事にしているポイントの1つめは,「FGO愛」。ディライトワークスのオフィスには,FGOに登場するキャラクターのフィギュアや等身大パネル,原作となる「Fate」シリーズの書籍やコミックなどがズラりと並んでおり,スタッフの誰もが手に取れるようになっている。

 これは「単にスタッフがFGOのことを好きだから」というだけではなく,「ゲームを開発している自分達が本気で楽しんでいるかどうかは,ゲームを遊んでいるプレイヤーにも確実に伝わる」という明確な理由によるものだそうだ。
 ディライトワークスのスタッフの中にはFGOの熱心なプレイヤーが多いとのことで,社内で、社員の“プレイヤーとしての意見”を聞き取ることも大事にしていると塩川氏は語った。たとえば先日実施された期間限定のハロウィンイベント「復刻:歌うカボチャ城の冒険 〜マッドパーティー2015〜ライト版」は,初めての“復刻イベント”だったが,実は社内からも復刻してほしいというリクエストが非常に多かったとのこと。そのリクエストから「プレイヤーにも楽しんでもらえるだろう」とイベントを実施したところ,SNSなどで話題となり,イベントは大盛況だという。

 塩川氏は,以上をまとめて「まず自分たち自身がFGOの“一番のファン”になること」を念頭に置いて開発をしているとした。
 また聴講している学生が今すぐできることとして,塩川氏は「まず楽しむ癖をつけよう」と語った。たとえばディライトワークスには,もともと「Fate」シリーズのファンだったスタッフもいれば,入社するまでまったく知らなかったというスタッフもいるが,入社後は,ほとんどのスタッフが熱心にFGOをプレイするようになるとのこと。塩川氏は「皆さんが今現在,何かを好きかどうかはあまり重要ではなく,とりあえず楽しんでみるアプローチが大事」とし,「授業や課題に取り組むときも,どこかに楽しむポイントを見つけることを意識しておくといい」と話していた。

 2つめのポイントは「開発環境」。FGOの開発現場では,スタッフがそれぞれの職種や好みに合わせて,さまざまなデバイスやツールを駆使して作業をしている。塩川氏は,こうした開発環境を整える理由を,「少しでも作業効率を上げ,面白さの追求にこそ時間を費やすため」と語った。

 実際のところ現在のFGOでは,1つのイベントを作るために元々の5倍から10倍近いコストを掛けているという。それは日々高まるプレイヤーの期待に応えるためだが,単純にスタッフの人数を10倍にしたからといって,それを実現できるわけではないのが現実だ。そこでディライトワークスでは開発環境を整えることにより,スタッフ各自が以前の1.1倍,1.2倍といったように,普段から少しずつでも効率を上げて成果を出せるように心がけているのだそうだ。

 塩川氏は,「1人の人間のがんばりには限界がある」とし,「道具やほかのスタッフなど“自分以外”もがんばる」ように工夫することが大事であるとまとめた。
 また学生に向けては,日々の勉強などに取り組むときに,どこでがんばるのか,どこはがんばらないのかというように「がんばりどころを探そう」と語っていた。

Fate/Grand Order

 3つめのポイントは「会議室」。ディライトワークスのオフィスでは会議室の環境もきちんと整えているが,これには「顔を合わせて話す貴重な時間を最大限に活かしたいから」という理由がある。FGOのような規模のプロジェクトになると,スタッフの数が多くなるため,スタッフ同士が顔を合わせて話す機会がなかなか取れなくなってしまう。そこで顔を合わせる会議を充実したものにするために,会議室の環境を整えているのだという。

 塩川氏は「同じ時間を過ごすのであっても,その内容をいかにして良くするかを考える」とし,「“密度”を高める」ことが重要であるとまとめた。
 また学生に向けては「何事にも,まず締切を決めよう」というアドバイスが贈られた。これは締切を決めることで,そこまでに作業を終わらせるように自然と頭が働くようになり,結果として密度が上がるとのことである。

Fate/Grand Order

 4つめのポイントは「あそび」(ここでは遊戯ではなく,「ハンドルのあそび」のような余裕や余白を指していた)。ディライトワークスのオフィスには,FGOや「Fate」シリーズに関するものだけではなく,さまざまな書籍やVRデバイス,ボードゲームなどが資料として置かれている。これらはFGOの内容とは直接関係ないが,そうしたものを身の回りに置くことで,いつか具体的に活かせるタイミングが訪れると塩川氏は語る。

 たとえば3月にFGOにて実施したホワイトデーのイベントを企画したきっかけは,とある女性スタッフの机の回りに飾られていた乙女系コンテンツのグッズだったという。その女性スタッフにホワイトデーにまつわるアイデアを求めたところ,ほかの女性スタッフ達も積極的に関わるようになり,結果としてイベントは大きな反響を呼ぶものに仕上がったとのことだ。

 塩川氏は,以上をまとめて「“チャンス”を用意はする」と表現。ディライトワークスでは,常にスタッフに向けてさまざまなチャンスを提示しているが,それを掴んで成果につなげられるかどうかは各自のがんばり次第というわけである。
 また塩川氏は,学生に向けて「たとえばコンビニで見た新商品が,のちの制作に活きることがあるかもしれない」とし,「まず関係あると思ってみよう」と語った。

Fate/Grand Order

 5つめのポイントは「スピード感」。FGOのような運営型のゲームは基本的に24時間サービスが継続するものであり,何か問題が生じた場合には時間の経過に伴って事態が変わっていくことも珍しくない。そうした中では,解決策を探すのに時間を掛けるわけにはいかないため,常に1分1秒でも早く行動することを心がけているという。

 塩川氏は「人間がやっている以上,ミスはどうしても起こる」「ミスを少なくするように努力をするのはもちろんだが,早急にリカバーする体制を整えておくことが重要」とし,「前へ進み続ける」とまとめた。
 また学生に向けては,いろいろ理由を付けて物事を先延ばしにするのではなく,「とにかくすぐにやろう」と勧めていた。

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 6つめのポイントは「PM」(プロジェクトマネージャー)。ディライトワークスにおけるプロジェクトマネージャーは,ゲーム開発のスケジュールなどを管理する職種である。塩川氏は,プログラマーやデザイナーなどクリエイティブな職種と,進行管理専門のPMを切り分けることもまた,上記の開発環境を整えることにつながるとし,ひいてはクオリティの高いコンテンツを生み出せる理由であると語った。

 塩川氏はこれを「“得意”を極める」とまとめ,学生に向けては「やらないことを見つけよう」と呼びかけた。つまり,やらないことをあえて決めることにより,自分の得意なこと,やるべきことにフォーカスしたほうがいいというわけである。

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 7つめのポイントは「全社員」。ディライトワークスには,ゲーム開発には直接関わらない,総務や経理,人事といった部署のスタッフも在籍している。塩川氏は,FGOのプロジェクトではゲーム本編だけではなく,テレビCMやリアルイベントなども含めて関わるものすべてがFGOであると考えていると説明。FGO全体のクオリティを高めるためには,ゲーム開発に直接関わらないスタッフの働きも当然必要となるとし,「“全員”がクリエイター」とまとめた。
 また学生に向けては,家族や友人,教員,先輩,後輩など自分を助けてくれる人を意識して増やす習慣を付けておくと将来的に役立つとし,「味方を増やそう」と呼びかけていた。

Fate/Grand Order

 講演の終盤,塩川氏は「ゲームの開発現場には,技術以外にも大事なことがたくさんある」とし,学生達に向けて授業で自分の腕を磨くだけでなく,上記の7つのポイントを念頭に置いて日々活動していると,将来ひと目置かれる存在になれるのではないかと語った。
 そして最後に「FGOの開発現場で最も大事にしていること」として,ディライトワークスの理念である「ただ純粋に,面白いゲームを創ろう。」という言葉を紹介し,講演を締めくくった。

講演中には「学生が今すぐできること」もあらためてまとめられた
Fate/Grand Order Fate/Grand Order

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