可愛いドット絵の動物を収集。スマートフォン向け動物園経営シミュレーション「Disco Zoo」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第518回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　経営シミュレーションゲームというのは，小さな作業をコツコツと重ね，大きな物を作り上げる感覚が面白いジャンルだ。本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」では，そんな経営SLGのひとつで，動物園を題材にした「Disco Zoo」（iOS / Android）を紹介する。ちょこちょこと動く可愛い動物達だけでなく，派手な演出の「DISCO PARTY」は必見だ。

本作は，基本プレイ無料のアイテム課金制。全編英語となっているが，難しい言葉は使われていない

iOS版「Disco Zoo」ダウンロードページ

Android版「Disco zoo」ダウンロードページ

　本作では，プレイヤーが動物園の経営者となって，さまざまな動物たちを“救助”することになる。そして，救助された動物達は，自分の動物園に加えることができるのだ。
　救助は，まず動物園の「HELIPAD」ゾーンから，気球やヘリコプターといったさまざまな乗り物を，動物が潜んでいるエリアに向けて飛ばすことから始まる。エリアは5×5に区切られた25枚のタイルで構成されており，そこから10枚だけ好きなタイルをめくって，動物のパネルを一定数発見すれば，その動物を救助したことになる。いわば絵合わせのようなミニゲームだが，動物ごとに必要な枚数や配置が変わる。「まったく救助できなかった」という場合も結構あるので，そう簡単ではない。

こちらが動物を探す場面。タップするたびにタイルが1枚めくられていき，動物のタイルが出れば当たり。画面上部に表示されている動物がどこかに隠れている。なお，どんな動物が出るかはランダム。最大で3頭の動物を救助できる

　最初は，羊や豚といった草食系動物が中心に登場する「Farm」しか選べないが，動物を一定数集めてお金を支払うことで，カンガルーやワニなどが潜むエリア「Outback」が解放される。さらに動物を集めることで，キリンやライオンが登場する「Savanna」が解放されて……というように本作では，動物集めと，新エリアの開放を順番に繰り返しながら進めていく。
　救助された動物たちは動物園に展示され，それを見に来た人が一定時間ごとにお金を落としてくれる。あとは放置してお金を貯め，救助や新しい乗り物のために使用するというのが基本的な流れだ。

課金アイテム「Discobux」を使用することで，条件を達成せずに新たな乗り物が購入できたり，お金をチャージできたりする

各動物には，「COMMON」「RARE」「MYTHICAL」という3つのレア度が存在。MYTHICALがもっともレアで，時間ごとにゲットできるお金が高いぶん，出現率は低い

　動物たちは5匹集めるごとにレベルがひとつ上がり，入手できるお金が増加する。中途半端な数だと意味がないので，同じ種類の動物を集めるときは“5匹区切り”を目標にするといいだろう。
　また本作では，一定時間経過すると動物たちが「睡眠」状態になり，お金が得られなくなる。定期的に動物の様子を見に行き「WAKE UP!」ボタンで起こしていこう。羊や豚は睡眠サイクルがかなり早いため，常に起きた状態にしておくのは難しい。動物の種類が増える中盤以降は，ある程度放置しておいて一気にすべてを起こすくらいのスタンスがいいだろう。

1回救助に行くたび救助費用は少しずつ高くなっていく。また，後半のカテゴリの動物ほど，1回の救助費用は割高となる

動物園を経営していると，動物がほかの檻へ侵入するなど，ハプニングも発生する

　そして本作では，「ENTRANCE」へ移動し「START A DISCO PARTY!」をタップすることにより，動物園で「DISCO PARTY」を開くことができる。パーティを開催するにはDiscobuxが必要となるが，パーティ中は，ド派手な演出の中ですべての動物が不眠状態になり，入手できるお金も2倍に増加する。


　経営シミュレーションであるものの，設備増強や顧客を満足させる企画，施設といった要素はなく，ただ動物を集めていくというシンプルな作りとなっている本作。人によっては物足りないかもしれないが，片手間に遊ぶスマートフォン向けのゲームとして，十分だろう。お手軽で完成度の高い経営シミュレーションゲームが遊びたい，という欲張りな人には，ぜひ遊んでほしい作品だ。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」記事一覧