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最新ヒット曲に乗ってゾンビ退治。iOS向けアクション「ZombieTunes」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第335回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
歌は心を癒やしてくれる。人間の生み出した文化の極みだよ……。どこかで聞いたようなセリフで始めてみた本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,iTunes Storeの最新ヒット曲をBGMに,CDをフリスビーのように投げて居並ぶゾンビを倒していくという,ユニークな設定のアクションゲーム「ZombieTunes」を紹介しよう。
「ZombieTunes」ダウンロードページ
本作は,画面を横フリックして投げるCDの飛距離に加えて,CDの行く先に並んでいるゾンビをどれだけ倒せたかなどによって決まる総合得点を競うゲームとなっている。フリックの勢いや角度によってCDの飛び方が変わるのだ。
これだけならどこかで見たことがあるようなゲームなのだが,ユニークなのは飛ばすCDを選べること。ゲームを開始後,まず「ニューリリース」「トップアルバム」という2つのカテゴリから1つを選び,そこからさらに「J-Pop」「アニメ」といったジャンルを選択すると,画面下にそのジャンルのランキング上位曲がCDとして表示される。
CD選択後,「このCDを飛ばす」を選ぶと,いよいよCDの投擲だ。仏頂面の男性が突っ立っているので,画面を左から右へとすばやくフリックしよう。すると男性が手に持ったCDをおもむろに振りかぶり,右方向へと投げる。CDはスルスルスルと距離を伸ばし,なぜかその先に列を作っているあまたのゾンビたちを切り裂きながら進んでいく。ゾンビ映画の名作「ショーン・オブ・ザ・デッド」さながらのシーンだ。
そしてCDが飛んでいる間,その曲が流れるというのが面白いところ。これはiTunes Storeの試聴機能を利用したものと思われ,途中で切れてしまうこともしばしばあるのだが,例えばアイドルソングをバックにゾンビが次々と切り裂かれていく様子などは,なかなかシュールで笑えたりする。ゲームをしながら曲の試聴ができるという点もユニークだ。
CDが飛んでいる間,画面をタップすることで,一度だけ「ブースト」をかけてCDを再加速できる。CDによってブーストのかかる角度が違い,場合によっては斜め上方向へCDの軌道を修正することもできるのだ。
ゾンビは頭にヒットすると高得点なので,ブーストの角度を考えて,できるだけ長い時間,ゾンビの頭の位置を飛ぶように調整するといいだろう。
また,CDには「スコア倍率」と呼ばれる要素が存在する。これは距離に応じて変化するゾンビを倒したときのスコア倍率をグラフとして表したもので,画面右上に表示されている。「緑」に近い色の区間ほど倍率が高いので,前述のブーストと合わせて,ゾンビの頭を通過するのがちょうど緑色の区間になるよう調整すると,よりスコアが伸びるはずだ。
また,プレイするたびにCDの「熟練度」が高まり,MAXになるとスコア倍率の分布がスコアを稼ぎやすいものに変化するので,スコア倍率が良くないCDでもあきらめずに使ってみると,いいことがあるかもしれない。
曲の検索機能で好きな曲のCDを使わせてほしいとか,ゲームとしてはやや単調なのでその辺りも今後修正していってほしいとかといった不満もあるが,初プレイ時の衝撃はなかなかのもの。こういった新しい試みを取り入れた作品性は,大いに評価したい。音楽好きならずとも,ぜひ一度は遊んでみてほしいタイトルだ。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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