困ったときのヒーロー頼み。Android向けディフェンスゲーム「デビルチェイサー〜魔王の城〜」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第246回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　自動で敵陣へと向かっていくユニットを限られたコストで生産し，自陣の本拠地を押し寄せてくる敵から守りつつ，敵陣の本拠地を攻め落とす……。いわゆる「ディフェンスゲーム」は，スマートフォン向けゲームの人気ジャンルだ。

　ディフェンスゲームの面白さは，豊富なユニットの中から，どれを出撃させたり強化したりするかを悩むところにあると思うのだが，ここは同時に初心者が「難しそう」と敬遠してしまう部分でもある。
　だが，本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で紹介する「デビルチェイサー〜魔王の城〜」は，ファンタジー世界を舞台としたかわいらしい絵柄と，基本ユニットが3種類のみという分かりやすいシステムで初心者にもオススメできる作品だ。

本作は無料でダウンロードできる。3人の若者がそれぞれに秘密を抱えながら，魔王を倒すために手を取り合って戦うという，ファンタジーの王道を行くような分かりやすい世界設定も好印象

謎が謎を呼ぶ展開の物語だが，ときおりコミカルな幕間劇が用意されている

「デビルチェイサー〜魔王の城〜」ダウンロードページ（Google Play）

　ゲームの内容はいわゆるラインディフェンス。敵ユニットが押し寄せてくる3つのライン上に，こちらもユニットを配置して戦わせ，ラインの右端にある敵の拠点を陥落させれば勝ち，左端の自軍拠点を落とされれば負けだ。
　本作には全10エリアにわたって合計80にもなるステージが用意されており，ボリュームは申し分ない。基本戦力となる主人公の3人を，各ステージクリアで手に入る通貨「ルビー」で強化しながら，魔王が待ち受ける最終ステージを目指そう。

時間とともに溜まる「ソウル」を消費して，戦士のジーク，アーチャーのルーイ，ヒーラーのリエルをライン上にどんどん送り込んでいくのが基本的な戦い方。なぜ同じキャラクターが何人も出せるかは謎である

基本ユニットの能力のほか，自軍の拠点もルビーで強化できる。ソウルの最大獲得量と，一定時間ごとに範囲攻撃ができる兵器「カタパルト」は優先して強化したい

　システムは単純明快だが，本作ではステージが進むごとに敵が大幅に強化され，クリア済みのステージに再度挑んでルビーを集め，基本ユニットを強化しても，そう簡単にはクリアできない難度になっている。そこで活躍するのが，並外れた能力を持ち，基本ユニットとは異なる育成方法が必要となる「ヒーロー」たちだ。

　ヒーローはルビーで強化できないが，戦闘への参加で経験値が溜まってレベルアップし，能力が飛躍的に伸びていく。召喚にはソウルに加えて，5分に1ポイント回復する「AP」を5ポイント消費するため，無尽蔵には呼べないが，レベルを上げれば1人で1つのラインを攻め落とすことも珍しくないほどの強さを見せてくれる。育成も兼ねて，どんどん召喚していこう。

ストーリー上必ず手に入るヒーローもあるが，基本的に入手はランダム。それぞれが強力な技を持っている

ヒーローは時間を設定して「修行」に出すことでも育成可能。設定した時間が終了すると，経験値とルビーのほか，ヒーロー強化用のアイテムを持ち帰ってくることもある

　基本ユニットとヒーローを時間をかけて育成しつつ，高難度のステージにどっしり腰をすえて挑んでいくことになる本作。課金せずともヒーローを入手できるチャンスが多いのは好印象だ。
　強力なヒーローを苦労して育て上げ，これまではかなわなかった敵たちがひしめくラインを見事突破したときのカタルシスは，本作最大の魅力。80ステージのどこまで踏破できるか，自分の限界に挑戦してみるのもいいだろう。

著者紹介：カイゼルちくわ
　ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング＆ガンシューティング好きだが，家に帰ればPCのFPSも遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。

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