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「戦国BASARA4 バサラ祭2014 〜新春の宴〜」が開催。声優陣のトークに加え,新アニメプロジェクトの始動も発表されたイベントの模様をレポート
この催しは,同社の「戦国BASARA」シリーズのファンイベントで,1月23日に発売を予定しているPlayStation 3用ソフト「戦国BASARA4」の最新情報の発表や,登場キャラクターを演じる声優陣によるトークなどが繰り広げられた。
本稿では,この日に行われた2回の公演のうち,昼の部の模様をレポートする。
開演前には,石田三成(CV:関 智一さん)と豊臣秀吉(CV:置鮎龍太郎さん)の掛け合いによる諸注意のアナウンスが行われ,会場は大いに盛り上がっていた |
オープニングアクトは「戦国BASARA4」の新要素「戯画バサラ技」で登場する墨絵を使った演出だった |
「戦国BASARA4」公式サイト
DLC「伊達政宗 特別衣装 DMCダンテVer.」や
新アニメプロジェクトが発表
イベントのタイムスケジュールとは順序が前後するが,まずは「戦国BASARA4」の最新情報からお伝えしよう。
最初に発表されたのは,「伊達政宗 特別衣装 DMCダンテVer.」。これはゲームの発売日となる1月23日に,DLC(価格:300円)として配信される。
同シリーズプロデューサーの小林裕幸氏。「伊達政宗 特別衣装 DMCダンテVer.」の発表で巻き起こった歓声に,「こんなに喜んでもらえてうれしいです」と語っていた |
さらに,T.M.Revolutionによるオープニングテーマ「Count ZERO」と,SCANDALによるエンディングテーマ「Runners high」を収録したスプリットシングル「Count ZERO | Runners high 〜戦国BASARA4 EP〜」が2月12日にリリースされることや各コラボレーション情報が紹介された。
また,1月21日からJR新宿駅構内で「戦国BASARA4」に登場する全武将40名のポスターが掲示されること,そして公式ファンクラブ「BASARA CLUB」では初となるイベント「“BASARA CLUB”ファンミーティング2014春」が開催されることがアナウンスされた。「BASARA CLUB」のイベントは,東京/大阪/名古屋の3都市で開催され,各会場に「戦国BASARA」シリーズの声優2名と舞台版の俳優2名がそれぞれ出演する予定だ。
そして最後に,「戦国BASARA」のテレビアニメプロジェクトが新たに始動することが明かされた。詳細は後日発表予定とのことだが,ファンには今から期待の高まるところだろう。
豪華声優陣が自らの演じたキャラクターについて語る
昼の部に出演した声優陣は,岡本信彦さん(柴田勝家役),三木眞一郎さん(後藤又兵衛役),関 智一さん(石田三成役),保志総一朗さん(真田幸村役),森田成一さん(前田慶次役),置鮎龍太郎さん(豊臣秀吉役),石野竜三さん(長曾我部元親役),池田秀一さん(足利義輝役)の8名。
なお,夜の部には保志さんに代わって中井和哉さん(伊達政宗役)が出演。また,イベント出演が予定されていた中村悠一さん(島 左近役)は,体調不良のため残念ながら欠席となった。
「生朗読 戦国ドラマ絵巻」のコーナーでは,「戦国BASARA4」の中から以下のシーンが声優陣の朗読により再現され(中村さんが演じる島 左近のパートは収録音声),来場者は声優陣の熱演に聞き入っていた様子だった。
- 柴田勝家「大阪・豊臣覇城」ステージより
- 島 左近「大阪・豊臣覇城」ステージより
- 後藤又兵衛「奥州・青葉城」ステージより
- 島 左近「回想『島左近』誕生の刻」ステージより
- 長曾我部元親「関ヶ原・西陰」ステージより
- 前田慶次「応仁の跡 走伝」ステージより
- 島 左近「賤ヶ岳・織田尖兵侵攻」ステージより
「『戦国BASARA4』スペシャルトークショー」では,声優陣がそれぞれの演じたキャラクターについて感想を語った。
岡本さんは,柴田勝家について「ボソボソしゃべってばかりで『戦国BASARA』っぽくない」とコメント。収録前に周囲からは「『戦国BASARA』のキャラクターは相当叫ぶ」と聞かされていたそうで,台本を渡されたときは叫ぶセリフを探してしまったとか。さらに,柴田勝家が過去に“怪王”を名乗り,頂点を目指していたというエピソードも明かされた。
三木さんは,すでに多くのキャラクターが登場している「戦国BASARA」シリーズには,もう自分の演じる役はないだろうと思っていたと明かした。そのため,今回のオファーを受けたときは「来た!」と喜んだが,いざ台本を開いたら後藤又兵衛の武将らしからぬセリフ回しに驚いたそうだ。さらに,又兵衛がシリーズの人気キャラクターの命を狙っているという設定から,「本当に『戦国BASARA』を愛しているファンの方から,オレが刺されるかも」とコメントし,会場を沸かせていた。
「戦国BASARA4」のキーキャラクターである足利義輝を演じた池田さんは,久しぶりの時代劇でセリフが多いうえに,「格好良く演じてくれ」というオーダーがあったとのことで,「大変でした」と一言。また,同シリーズプロデューサーの小林裕幸氏は「“魔王”“覇王”の上を行く存在の義輝を演じられるのは,池田さんしかいなかった」と,今回の起用の経緯を説明していた。
関さんは,今回,石田三成が島 左近という部下を得たことで,「後輩にどう接していくかを考えるという,これまでにない一面が感じられた」と話す。また今回は,豊臣秀吉をはじめ,豊臣軍の武将が揃って登場するのでうれしいとも語っていた。
続いて,保志さんは自身の演じる真田幸村について,「前作で悩んでいたことを踏まえて,原点回帰している」とコメント。今回は,ただの若武者に戻ったのではなく,ひと皮むけて大将の器になったうえでの再スタートという形になっているという。また,新武将の井伊直虎が加わったことで,武田信玄を巡る関係性も見どころとのこと。さらにライバルとなる伊達政宗との関係については,「幸村の政宗ラブは変わりません」と話していた。
森田さんは,今回の前田慶次について「過去を振り返るのではなく,前進しつつ,今までにない悩みを背負っている」と,これまでとは異なるものを感じたと話す。また,足利義輝と友達になろうとするエピソードもあると明かした。
前作に登場しなかった豊臣秀吉を演じる置鮎さんは,復活を喜ぶとともに,今回は大軍勢を率いる存在となるため,「より懐の広い,大きな敵でいたい」と思いながら演じたと話していた。
石野さんは,長曾我部元親について「日ノ本が窮屈なので,異国の海を目指す」という,相変わらず無茶なキャラクターである一方,「少し大人になった」とコメント。これまではすぐに頭に血が上る性格だったが,他人の行動を見て「おいおい,大丈夫か?」と考えて自重するようになった一面が見られるようになったそうだ。
声優陣それぞれが,自信の演じる武将を漢字一文字で表すコーナーで,森田さんが前田慶次を表した文字は「任」。今回は“任せる,任される役割が目立つ”という |
柴田勝家を演じる岡本さんと,真田幸村を演じる保志さんは奇しくも「変」という文字が被ってしまった。勝家は“変化”,逆に幸村は“変わらない”という意味とのこと |
三木さんは後藤又兵衛を「針」と表現。あまり表に出ることなく,“たまに突つく”というゲーム中の生き様を表していると説明した |
置鮎さんは,武器を持たずに戦う豊臣秀吉を「拳」と表す。一方,関さんは一本気な石田三成をヘアスタイルになぞらえて「髪」とした |
石野さんは,今回の長曾我部元親に「自ら何かを起こす」「意を決して起つ」という部分を見い出し,「起」と表現 |
池田さんは,足利義輝のセリフから「滾」。池田さん自身も「今回の義輝役を機に,2014年は滾(たぎ)ってみようと思う」と語っていた |
「バサラ祭ゲーム対決コーナー」では,森田さんと置鮎さんの紅組と,岡本さんと保志さんの白組が「戦国BASARA4」で対戦。ルールは各自が自身の演じるキャラクターで,一人につき5分,計10分の制限時間内に敵兵を何人斬れるかを競うというもの。
その結果は,すでに「戦国BASARA4」をプレイする機会があったという岡本さん,「戦国BASARA3 宴」を遊んでいたという保志さんの紅組が勝利。とくに保志さんは,初めて「戦国BASARA4」をプレイしたにも関わらず,固有技や新要素「戯画バサラ技」を次々に繰り出し,会場を沸かせていた。
「戦国BASARA4」公式サイト
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