連載
大切なおこづかいをおかんに渡すな! iOS向けアクションゲーム「おかん銀行」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第215回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
いくら親からもらったおこづかいとはいえ,その使い道にまでいちいち口を挟まれたくない! 子供の頃,そんなことに憤りを感じた経験のある人は決して少なくないだろう。今回紹介する「おかん銀行」は,お菓子に漫画にゲームにと,子供にとっての贅の限りを体験できる作品だ。ただし,おかんの妨害をくぐり抜ける必要はあるが!
「おかん銀行」ダウンロードページ(App Store)
本作においてプレイヤーは,“おこづかい”を手にした子供となり,駄菓子屋や本屋を目指すことになる。ただし,店の前にはおかんが立ち塞がっており,捕まるとおこづかいは全額没収。プレイヤーは,おかんに捕まる前に,どれだけ買い物ができるかを競うこととなる。
ゲームが始まると,画面下に主人公,画面中央におかん,画面上部に目標となるお店が表示される。主人公は,下方向へスワイプすることで「ダッシュの準備」となり,任意のタイミングで指を離せば画面上へ「ダッシュ」する。
おかんは主人公を通すまいと左右を往復しているので,おかんに捕まらないタイミングで主人公をダッシュさせよう。おかんに接触せずに無事お店へ入店できればステージクリア。次のステージへと進める。
買えるものはお店によって異なり,駄菓子屋ならば袋菓子やプリンなど,コンビニならばジュースやキャンディなど。ステージが進むごとに徐々に購入するものも高額になり,ハイスコアを目指しやすくなる。
だが,それに比例するかのごとくおかんの動きもどんどん高速化するため,タイミングを計るのがどんどん難しくなってくるのだ。
7ステージめとなる本屋から,急激におかんの動きが速くなり,一筋縄ではいかなくなる。ちょっとでもタイミングがずれるとすぐにおかんに捕まってしまうので,この辺りの感覚はトライアンドエラーで覚えていく必要がある。
なお,お店でものを買ったときには,通常だとその品物の名前と値段が表示されるだけだが,ランダムで「この世のものとは思えない」「信じられないくらいすごい」といった枕詞がつくことがある(例:この世のものとは思えない爽快系炭酸ドリンク)。これらは通常の倍以上の値段のボーナスアイテムのようなもので,狙って出すことは不可能だが,ハイスコアに結びつきやすい。購入できたら,素直に喜ぼう。
シンプルなゲーム性ながら,後半はもはや動体視力を試されているかのようなおかんのスピードが,妙にこちらの緊張感を煽る本作。店で買うアイテムもバリエーション豊かな点も好感触。ただ,慣れてくると若干単調になりがちなので,買えるアイテムをランダムにするなどして,コレクション要素も用意されているといいな,と感じた。
ちょっとした時間に遊べるゲームではあるが,ていねいに作られているので,子供の頃に悔しい思いをした人はぜひこれで積年の悔しさを晴らしていただきたい。とはいえ使った金額が5万10万になると,そりゃおかんも止めるわ,と思ったり思わなかったり。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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