連載
キモかわな謎の生物があなたを癒やす。スマートフォン向けパズルゲーム「ぽてネコ」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第181回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「ぽてネコ」は,ネコと,野菜あるいは果物が合体したような,不思議な生き物「ぽてネコ」を落として消していく落ち物パズルゲームだ。さつまいもにネコの顔がついた「さつまねこ」や,すいかのネコ「すいキャ」など,十数種類のユニークなキャラクター達が本作のウリ。プレイ中にプルプルと震え,消える時には「ニャー」と断末魔の声を上げるという,「キモかわいい」姿に癒されるかもしれない。
「ぽてネコ」ダウンロードページ(App Store)
「ぽてネコ」ダウンロードページ(Google Play)
本作のルールはシンプル。画面下にはぽてネコが積み上がり,画面上には次に落ちるぽてネコが表示されているので,落としたい場所をタップし,同じ種類のぽてネコを3つ以上つなげて消していく,というものだ。
これだけだと,よくある落ちものパズルと何ら変わりはないのだが,本作の特徴は,ぽてネコ達が持っている性質にある。ぽてネコ達は密集した状態になるとぷるぷると震え,反発し合うので,積み上がっているぽてネコがコロッと落ちてきたり,ぽてネコの山に奇妙な隙間ができたりするのだ。
何も操作していないのにぽてネコが勝手に消えていく,ということもしょっちゅうで,このランダム性はほかのパズルゲームにはない楽しさといえる。
ぽてネコをたくさん消すとレベルがあがり,登場するぽてネコの種類が増加。ぽてネコ達が地上まで積み上がってしまうとゲームオーバーとなり,スコアが表示される。メニューの「SCORES」から,世界中のプレイヤーが記録したスコアが確認できるので,挑戦してみるのもいいだろう。
1回の落下でぽてネコ達が連続して消えると「Chain(チェイン)」となる。このChainを起こすとスコアがより多く獲得できるので,連鎖を起こしやすい序盤から積極的に狙っていこう。なお,連鎖はすぐに起こるわけではなく,ぽてネコ達のぷるぷるした震えが止まったときに発生するので,連鎖が起こりそうだな,というときはすぐに次のぽてネコを落とさず,しばらく待つのが鉄則だ。連鎖が起こる前にぽてネコを落としてしまうとChainも途切れてしまうので,注意しよう。
また,ぽてネコに混じって「ばくだん」が登場することがある。ぽてネコを消したとき,ばくだんがそばにあると爆発し,爆発のきっかけとなったぽてネコと同じ種類のぽてネコが一斉に消えるのだ。画面上からいっきに大量のぽてネコが消える瞬間はなかなかの気持ち良さ。なお,爆発後はChainも発生しやすいので,こちらも連鎖が起きないかしばらく様子を見よう。
メニューの「REPORT」では,今までのプレイでどのぽてネコを何匹消したかや,消した数に応じてもらえる「称号」が確認できる。ハイスコアを更新できなかったプレイも無駄にはならない嬉しい仕様だ。
また,REPORT画面で各ぽてネコをタップすると,鳴き声とともに詳しい生態が表示される。この生態は一見の価値ありで,例えばさつまいもの見た目をしている「さつまねこ」は,土の中で伸び伸びと育ち,かじるとほんのり甘く,かなり天然な性格をしてる,といったことが分かるのだ。さらにはそのぽてネコがどんな「料理」に使われるか,ということまでが分かる。そう,このぽてネコ達はなんと,「食用」だったのだ……。すごいセンスのゲームである。
キャラクターのゆるさとは裏腹に,ゲーム自体はなかなかの難度となっている本作。レベルが上がってくるとぽてネコの種類が十数種類になるため,組み合わせが悪いとなすすべなくゲームオーバーになってしまう。欲しいぽてネコがタイミングよく来るかという「運の要素」が強いので,ぽてネコをコンプリートしたい人は,あきらめずに何度も挑戦しよう。落ちゲー好きはもちろん,キモかわいいぽてネコに癒やされたいという人にオススメの一本だ。
著者紹介:トリスター&オクムラワタル
平成生まれのゲーム野郎。ファミコンとともに幼年期を過ごし,ゲームによって育てられた存在。ジャンルを問わずゲームを愛しており,FPSから恋愛シミューレーションまでなんでもいじる。ちなみに説明書は読まない派。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
キーワード
(C) Bascule Inc.