連載
震えるプリンを崩さず運べ。iOS向けバランスゲーム「ぷるぷるプリン」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第179回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
プリンといえば老若男女問わず人気スイーツのひとつ。甘いカスタードとほろ苦いカラメルソースが絶妙に絡み合い,口の中で極上のハーモニーを……と書いているだけでプリンが食べたくなってしまった……。
さて,本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,そんなプリンが主役(?)の「ぷるぷるプリン」を紹介しよう。プリンをテーブルの上に置くだけというシンプルなルールだが,プリンのおいしさにも負けない面白さとなっている。
「ぷるぷるプリン」ダウンロードページ(App Store)
本作のルールは,画面左からゆっくりと流れてくるプリンが乗った皿を,右上にあるテーブルへどれだけ乗せられるか,というもの。プリンを運ぶには,指をプリンまたは皿にホールドした状態でスライドさせればいい。プリンは放っておくとどんどん右側へと流れていき,ひとつスルーするたびに,左上に3つ表示されているライフが,0.5個分減る。また,乱暴に運んでプリンが崩れてしまうと,1個減ってしまうのだ。
このライフがゼロになるとゲームオーバーとなるので,なるべくプリンをスルーせず,慎重にテーブルへ乗せていこう。
と,この説明だけではゲームの面白さが伝わらないと思うので,本作の特徴について解説していこう。本作では,物理シミュレーションエンジンが取り入れられており,「ぷるぷるプリン」というタイトルの通り,プリンが物理法則に則ってぷるぷると震えるのだ。
持ち上げればプリンがぼよんと跳ね,横へ動かせばプリンがぷるんと首を振る。このあたりのぷるぷるぽよぽよ感が非常にリアルで,見た目にも面白いのだが,これがプリンの運び方にも大きく影響してくる。手荒に運ぶとプリンが皿からこぼれてしまったり,スピードに耐えられず崩れてしまったりするので,プリンの震え具合を見ながら運び方を調節することが必須になるのだ。
登場するプリンには,普通のプリン,皿から滑りやすい小さなプリン,崩れやすい大きなプリン,ボーナススコアが獲得できるプリンアラモード,スコアにカウントされないプリン型の石の5つがあり,種類によって獲得できるスコアが変わる。
なお,プリンを2個以上連続してテーブルに乗せればコンボとなり,カウントが増えていく。このコンボをつなげていけばプリンアラモードが出現するので,いかにコンボをつなげるかが攻略の鍵となる。
プリンをこぼしたり崩したりすると当然ながらコンボは途切れるが,スルーした場合は継続するので,焦って雑に扱うくらいなら,1つ見逃してゆっくり運んだほうが,結果としては高得点につなげやすい。
ゲームモードは「イージー」「ノーマル」「ハード」があり,難易度が上がるほど,プリンの挙動もシビアになる。ノーマルやハードは,プリンを持ち上げた状態でもたもたしていると,プリンの自重で皿が傾き,落下してしまうのだ。かといって急いで動かすと今度はプリンが一瞬で崩壊してしまうため,高度なプリンさばきが要求される。
イージーですらヒィヒィ言いながらプレイしていた筆者は,ノーマルの難しさに絶句してしまった。ハードは言わずもがなである。
この鬼のような難しさ,もはや甘いプリンではなくブラックコーヒーのように苦い経験だ……なんて思ったり思わなかったりだが,腕に自信がある方はぜひチャレンジしてほしい。
可愛いプリンがぷるぷる震えるさまはそれだけで楽しく,ルールがシンプルゆえにとっつきやすい本作。のんびり楽しむならイージー,がっつり腕を試すならノーマル,プリン運びの神髄に迫るならハードでと,プレイスタイルを変えられるのも魅力だろう。プリン好きもそうでない方も,ぜひ一度お試しあれ。そういう筆者はコーヒーゼリー派だが。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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