乳母車で怪奇な世界を疾走！　iOS向けアクションゲーム「Grimm」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第107回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　奇妙な乳母車のアイコンとモノトーン調のスクリーンショットで筆者の心を虜にしたのが，本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で紹介する「Grimm」。置き去りにされた赤ちゃんを親元へ返すために，赤ちゃんの乗った乳母車を操るiOS向けアクションゲームだ。
　……話だけ聞くとメルヘンちっくな作品と思うかもしれないが，グラフィックスは陰鬱とした描写で，ドクロや幽霊が登場するホラーテイストの世界観に仕上がっている。

本作は85円（税込）の有料アプリだ

「Grimm」ダウンロードページ

　本作は英語版のタイトルなので，日本語の表示は行えないが，アクションゲームなのでさほど問題にはならないだろう。操作方法は簡単で，端末を左右に傾けるとその方向に乳母車が「移動」する。画面右下にある大きなボタンが「ジャンプ」，その左側にある小さなボタンが「ブレーキ」だ。これらの操作を駆使して，障害物を乗り越えたり，段差を飛び越えたりしながら赤ちゃんの両親の元を目指すのだ。

ジャンプしたあとの下降中にジャンプボタンをホールドすると乳母車の幌がパラシュートのように開き，ゆっくりと降下できる

ステージをクリアすると，ときおり「GRIMM ATTACK」という特殊ステージが登場。Grimmのさまざまな妨害を退けながらクリアを目指そう

　道中では，お酒の瓶を投げる「酔っぱらい」やナイフを持った「殺人鬼」などの敵キャラクターが登場するほか，地面からニョキッと手が生えて乳母車を掴む「死者の手」，赤ちゃんを連れ去ろうとする「カラス」や「幽霊」，一定時間で爆破する「風船」，さまざまな妨害手段でこちらの邪魔をする「Grimm」など，多彩な障害が用意されている。
　とくにGrimmは物語の鍵を握っており，ときには赤ちゃんを連れ去ってしまうこともあるが，そのときは画面の指示に従って，赤ちゃんを取り返そう。

　敵キャラクターに接触してしまうと，乳母車の耐久力が減ってしまうので，うまく避けるか倒しながら進んで行く必要がある。敵を倒す方法は2つあり，乳母車のジャンプで踏みつけるか，赤ちゃんを投げる（！）かだ。赤ちゃんを投げるには，乳母車をタップしてから，飛ばしたい方向の反対方向にそのままスライドし，指を離せばいい。ジャンプだと2〜3回踏みつけないと敵を倒せないが，赤ちゃんを投げつけると一撃で倒せるため，基本的には，赤ちゃん投げていくといいだろう。なお，投げた赤ちゃんは，地面をウロウロ移動しているので，近づいて回収する必要がある。

まさか赤ちゃんを投げるとは……。投げた赤ちゃんを一定時間放置したままにするとカウントダウンが始まり，0になるとゲームオーバーになってしまうのですぐに回収しよう

　ほかにも道中には，リフトや敵を誘導するスイッチなどのギミックが用意されており，スイッチに向かって赤ちゃんを飛ばすなど，ちょっと頭を使わないと進めないことがあるのでやり応えは十分だ。この独特な世界観のアクションゲームをぜひ一度体験してみてほしい。

たとえば炎で進めないこのシーン。上部にあるスイッチを押せば消化できるのだがジャンプでは届かないので，赤ちゃんを放り投げて代わりにスイッチを押してもらうのだ

「Grimm」ダウンロードページ

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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