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ロードバイクを題材にしたちょっと珍しいiOS向けレースゲーム「CRC Pro-Cycling」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第96回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
日本ではマイナーかもしれないが,ヨーロッパではサッカーに次ぐ人気のメジャースポーツであるロードレース(自転車レース)。今回の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,その競技をモチーフにしたiOS向けレースゲーム「CRC Pro-Cycling」を,にわかロードバイク乗りの筆者が紹介してみたい。
ちなみに,CRCとはイギリスの大手自転車ショップ「Chain Reaction Cycles」のこと。そのため本作では,実在するサイクルパーツやウェアが実名で登場するのだ。
「CRC Pro-Cycling」ダウンロードページ
操作は,端末を左右に傾けてハンドルを切り,画面右側をタッチしてペダリング(加速),画面左下をタッチしてブレーキング(減速)となっている。ペダリングをすると,画面左上にあるスタミナゲージが減少し,なくなると加速ができなくなってしまうので注意が必要だ。
元々のロードレースは,1日で長ければ数百km以上もの長距離を走るため,マラソン同様に走りながら水分や携行食を補給する競技である。さすがにゲームでは,数百kmのコースを走るわけではないが,本作でも補給要素が一部取り入れられている。画面左上のドリンクボトルをタップするとレーサーが水分補給を行い,スタミナゲージが全回復できるのだ。スタート時に3本あるボトルは,周回ごとに1本追加されるので,どのタイミングでスタミナを回復してスパートをかけるかが,レース運びの重要なポイントになってくる。
本作では,レースに勝利することで得られるポイントを使って,自転車を強化していくことも重要な要素となる。一度のレースで稼げるポイントが多くて1000ポイント程度なのに対し,最高性能のフレームは30000ポイントと,入手するまでにはなかなか骨が折れるが,自転車ファンとしては,現実では“高嶺の花”である高級フレームやホイールが(ゲームとはいえ)購入できることのうれしさに,思わずニンマリしてしまった(笑)。
実際のロードレースとはやや異なる部分もあるが,1レース5分程度でサクッと楽しめるアーケードタイプに仕上げたことで“いいとこ取り”といえるゲームに仕上がっている,というのがひととおり遊んでみての総評。でもヘタに出来が良い分,異なるコースを連戦していく(ツール・ド・フランスのような)ステージレースや,チームで協力して走るといった,ロードレースならではの醍醐味も味わえたらなー,と欲張りな気持ちも湧いてくる。幸いゲーム中でモードの追加が予告されているので,今後のバージョンアップに期待したいところだ。
「CRC Pro-Cycling」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター&馬波レイ
90年代中頃からライターとしてのキャリアをスタートし,セガ系雑誌を中心に記事執筆や取材活動に勤しむ。近年はゲーマガ編集部に所属し編集・ライターとして活動するも2012年に雑誌が休刊。現在はフリーのライターとしてゲームメディアを中心に活動中だ。わかりやすいルールで短時間で楽しめるスマートフォン向けゲームは,昔のアーケードゲームの匂いがして好きです。
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