小さなハリネズミの大冒険。スマートフォン向けRPG「Pygmies Hoglet」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第89回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で紹介する「Pygmies Hoglet」は，まるでゲームボーイやゲームウォッチのようなモノクロ画面が特徴のRPG。友達がいない孤独なハリネズミの子供「Hoglet」が，友達を捜す旅に出るという作品になっている。フィールドを探検しながらアイテムを集め，敵と戦って経験値を入手し，自分自身を強化していくのだ。

iOS版は無料，Android版は139円（税込）でダウンロード可能。全編英語のタイトルだが，簡単な文章なのであまり問題はないはず

iOS版「Pygmies Hoglet」ダウンロードページ

Android版「Pygmies Hoglet」ダウンロードページ

　本作では，画面の上部にHogletの姿が，画面の下部にステータスバーや方向キー，マップなどが表示される。方向キーの上下左右いずれかをタップ，またはホールドすると，その方向へとHogletが移動する仕組みだ。右下にあるのはマップで，点滅するドットがHoglet，黒いドットが何かしらのイベントが発生する場所になっているので，ひとまず黒いドット目指していこう。

Hogletの移動に合わせて，フィールドの背景も少しずつ変わっていくので，見ているだけでもなかなか楽しい

マップをタップすると拡大マップが表示され，行きたい場所をさらにタップすれば自動的にそこを目指して進んでくれる

Missionでは，高確率で食料が入手できるので，なるべくたくさん集めて，ストックを作っておこう

　イベントは，敵またはアイテムが潜んでいる「Mission」と，さまざまなキャラクターが登場する「NPC」の2種類が存在。イベント発生ポイントに到着すると「！」マークが表示され，イベントが発生する。

　Missionで得られるアイテムには，「メダル」「食料」「アイテム」の3種類があり，メダルはHogletを強化，食料は「FP」（Food Point）を回復，アイテムはNPCとの交換に使うものだ。なかでも，とくに食料が重要で，本作では，FPが0になると徐々にHPが減っていく仕組みになっており，FPとHPが両方とも0の状態で一定時間が経過するとゲームオーバーとなる。ゲームオーバー直前の状態でコンティニューするには，「Hoglet Revive」という有料アイテムが必要になってくるので，FPは常に気にしておくのがいいだろう。

　NPCでは，色々な物を売ってくれる「行商人」や，アイテムと経験値を交換してくれる「サンタクロース」，宝石を集めている「王様」など，さまざまなキャラクターが登場する。とくに宝石を集めている王様は，フィールド内にある宝石を7つ集めて渡すと経験値をくれるので，覚えておくといいかもしれない。

　Missionで見つけたアイテムを確認したい場合，画面左下のリュックサックのようなアイコンをタップすればいい。メダルはダブルタップで装備でき，食料はタップで選択し，右下の「Eat」をさらにタップすればオーケーだ。アイテムは基本的に使うことができず，特定のNPCとの会話でのみ使用可能になっている。

こちらが宝石を集めている王様。NPCで会えるキャラクター達は，遭遇するとそのポイントから消えてしまう。次に登場する場所はランダムなので，再会は運次第なのだ

敵を倒したり食料を食べたりすると，経験値が入手でき，経験値が一定以上溜まると「EXPビーズ」に変換される。これを使ってHogletの「HP」，「AT」（攻撃力），「DX」（ゲージが溜まる速さ）を強化できる

　Missionで敵が登場した場合は，そのまま自動的にバトルへと突入する。画面下部の左右にあるゲージがHogletと敵それぞれが攻撃するまでの「アタックタイムゲージ」となっており，バーが満タンになったら攻撃できる仕組みだ。攻撃は自動で行われるが，中央の「！」ボタンをタップすればHogletが丸まってガード体勢になる。ガード中はゲージが溜まらなくなるが，敵の攻撃に合わせてガードすればダメージを大幅軽減することができ，さらにトゲで相手にも少量のダメージを与えられる。これを活用して，こまめにガードしながら戦っていこう。

各フィールドの探索を続けると，マップにボスが出現。ボスに勝利すると，次のフィールドへと進むことができる

　リアルなCG映像や美麗なグラフィックスがスタンダードとされる昨今において，ここまで思い切ったシンプルさに筆者はかなりの好感を持った。また，グラフィックスだけでなくゲームの内容自体もなかなか凝っており，とくにHogletがたまらなくキュートである。長くゆるく遊べるゲーム性となっているので，気になった人は1度プレイしてみてほしい。
　なお，フルカラー版（！）の「Pygmies Hoglet EX」（iOS / Android）もリリースされているので，本作をクリアした人はこちらもオススメしたい。

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著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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