「エクストルーパーズ」キャスティング発表やMay'nさんの主題歌披露など注目情報満載，カプコンサマージャムのステージレポート

　東京ビッグサイトで開催されているカプコンサマージャムの初日となる6月30日，2012年に発売予定の注目タイトル「エクストルーパーズ」（PlayStation 3 / ニンテンドー3DS）のスペシャルステージが開催された。新情報や実機によるプレイデモも行われた，このステージの模様をお届けしよう。

　ステージに登壇して解説を行ったのは，本作のプロデューサー小嶋慎太郎氏と，ディレクター安保康弘氏。主人公ブレンの決めゼリフである「ギンギラ一番星！」をコールし，「今後このセリフをはやらせていきたいので，ここぞというときに使ってください！」とアピールした。

左が小嶋慎太郎プロデューサー，右が安保康弘ディレクター

　本作は，主人公のブレンがEDN-3rdという惑星に降り立つところから始まる，学園モノのアクションシューティングである。ブレンがアカデミーで出会う仲間と切磋琢磨しながら成長していく物語が，“マンガデモ”なるコミック風の演出とともに描かれている。
　ゲームの操作は簡単で，シューティングが苦手な人でもプレイするのは問題ないとのことだが，といってゲーム自体が簡単というわけではなく，近接戦闘などの要素も用意されており，やり込めばやり込むほど格好良くプレイできるという奥深い内容となっている。小嶋プロデューサーいわく「テンポが良く，景気のいいゲームです」とのことだ。
　物語のシナリオライターは，より深みのある内容にするために「カウボーイビバップ」「交響詩篇エウレカセブン」など，数多くのアニメーションを手掛けるシナリオライターの佐藤 大氏を起用。ゲームがある程度出来上がった段階で佐藤氏がプレイし，その内容を気に入ってもらえたため，ノリノリでシナリオを書いてもらえたのだそうだ。「キャラクターが生き生きと描かれている，格好いい物語になりました」と小嶋プロデューサーは語っている。

　続いてキャラクター紹介のコーナーでは，本作に登場する主要キャラクターについて，小嶋プロデューサーから解説が行われた。それぞれをキャラクターの写真とともに紹介していこう。

「ブレンは，一言で言うと“熱血バカ”。思い込んだら突っ走り，気付かないうちに周りが巻き込まれているという前向きキャラクターです」（小嶋氏）	「彼女はヒロイン的な存在で，ブレンと衝撃的な出会いをすることになります。物語はそこから加速度的に進んでいきます」（小嶋氏）
「彼はブレンのライバルで，成績優秀で自分にストイックなイケメンです。力押しで進もうとするブレンと衝突し，互いに成長していきます。口癖は“ノン！”です」（小嶋氏）	「元気で明るい誰からも好かれる女の子で，安保さんも大好きなキャラクターです（笑）。とにかくメカ好きで，バイタルスーツを“この子”と呼んだりします」（小嶋氏）
「ルアンは中性的ですが，男の子です。ブレンと物語の初期に出会い，面倒を見てくれるキャラクターで，知識豊富な博士的なキャラクターです」（小嶋氏）	「自我を持っている最新のバイタルスーツで，ブレンと人間同士のように仲のいい相棒です。もちろんギンギラという名前は，ブレンが名付けました」（小嶋氏）

　気になる声優に関しては，これまで名前だけが発表されていたが，今回のステージで誰がどのキャラクターを演じるのかが発表された。主要キャラクターは，ブレン役に梶 裕貴さん，ティキ役に早見沙織さん，クーリス役に谷山紀章さん，ジュリィ役に沢城みゆきさん，ルアン役に代永 翼さん，ギンギラ役に子安武人さんというキャスティングだ。そのほか，まだ公開されていないキャラクターのキャストも発表され，会場からは歓声が上がっていた。小嶋プロデューサーいわく「発表当初，声優陣のお名前は隠していたんですが，ブレン役の梶さんなどは，ファンの方にすぐ当てられてしまいましたね（笑）」とのこと。

錚々たるメンツが揃うキャスト陣。まずはPVなどで，その演技を確認してみよう

脇を固めるキャラクターにも，かなり豪華なキャストが用意されている。どんなキャラクターとなるかは今後の情報に期待しよう

　続いて，安保ディレクターによる実機デモンストレーションが行われた。ステージではとくに明言されなかったが，画面に表示されるボタンのアサインや解像度などを見るかぎり，デモに使用されたのはPS3版のようである。まずスクリーンに映し出されたのは，ブレンが入学するアカデミーと呼ばれる学校の内部だ。ブレンはこの中を自由に歩き回り，仲間などと会話ができる。

彼女は学園の中央にいるAIの情報端末で，ここでいろいろな情報を得られるという
アカデミーの開発室では，バイタルスーツや武器などが作られている。ブレンの武器なども作れるとのこと。画面右側にいる迷彩服風の人物も，物語に関わるのだとか	可愛い制服を着た店員がいるカフェ。ここで飲食をしてからミッションに出撃すると，いろいろな効果が発動するという

　そしてこのゲームのメインとなるミッションの様子も披露された。舞台はもちろん雪上で，ここで敵として登場したのは“紅賊”と呼ばれる雪賊。PVなどでも見られるが，実際に操作して動いているのを目の当たりにすると，そのアクション性の高さがとくに目立っていた。ただ撃って倒すだけでなく，接近して近距離攻撃でかち上げた敵に追い打ちをかけたり，要所で必殺技を使ったりなど，戦略にもかなりの幅があるように思えた。

持っている銃で敵を撃つのが攻撃の基本。敵の方向を向くと，半自動で敵をエイミングして撃つことができる	表示される効果音はただの演出ではなく，文字の形や色，大きさなどで与えたダメージが分かるようになっている
敵の特殊攻撃をくらって雪だるまになってしまったところ。雪だるまになっている間は，動きが鈍くなってしまう	近距離攻撃で敵をかち上げ，下からさらに追い打ちをかけている。コンビネーションの開拓も面白そうだ

“エナジー”を集めていくと，必殺技が使える。この“メテオ”は，広範囲に効果のある強力な銃撃だ
このミッションのボスらしき敵のバイタルスーツ「グランシード」と対決。戦闘中はメカに詳しいジュリィがアドバイスをくれるシーンも見られた

　ステージでは残念ながら時間切れとなり，ボスのグランシードを倒すシーンは見られなかったが，「プロデューサー的には，ネタバレを見せずにすみました」と，小嶋プロデューサーはホッとした顔でコメントした。
　ここでもう一つ新たな情報として「本作はCo-opプレイができます」と，安保ディレクターから発表された。どんな内容になるのかはまだ秘密らしいが，「手ごわい敵でも仲間とプレイすれば倒しやすくなります」とのこと。Co-opは「ロスト プラネット2」にもあったので，本作でも期待したいところ。

　ステージのトリを飾ったのは，本作の主題歌を歌うシンガー May'nさんだ。May'nさんは，小嶋プロデューサーが「ゲームの疾走感など雰囲気がすごく合ったアーティスト」として起用したという。
　May'nさんは「シナリオも読ませていただいて，レコーディングのときもスタッフの皆さんが立ち会ってくださったので，熱い思いを歌に込めることができました。ただ熱さだけでなく，学園モノの青春ストーリーということで爽やかさも心がけました」と，主題歌「Mr.Super Future Star」についてコメントし，その歌声をステージにて披露した。

開発陣と同じく，「ギンギラ一番星！」のかけ声で登場し，客席を湧かせたMay'nさん。会場には彼女のファンも多く駆けつけ，歓声を送っていた

　最後に，来場者に向けてMay'nさんと小嶋プロデューサーから次のようなメッセージが贈られた。

「熱くて爽やかな『エクストルーパーズ』の世界観を一生懸命歌わせていただいてます。ゲームと合わせてこの楽曲も楽しみにしてください。私もゲームの発売を楽しみにしています！」（May'nさん）

「May'nさんの主題歌，佐藤 大さんのシナリオ，キャラクターやゲーム性など，いろいろ発表させていただきましたが，今後も随時情報を出していきますので，楽しみにお待ちください。『エクストルーパーズ』をよろしくお願いします！」（小嶋氏）

　ステージはここで終了したが，最後に今回初公開となる，プロモーション用に制作されたアニメーション映像が主題歌のMr.Super Future Starをバックに流されたので，そちらの画面もここに紹介しよう。なおこの映像は，8月30日発売の「戦国BASARA HD Collection」に，ノンテロップバージョンが収録される予定とのことだ。

本作のイーカプコン限定版に同梱される，ティキのフィギュアが現在制作中だ。フィギュアファンにも知られる千値練のHOKUSOH氏が手掛けている

「エクストルーパーズ」公式サイト