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[TGS 2016]コラボだけじゃないんです。2年めに突入した「World of Warships」の今後について,新情報満載でお届け
2015年9月のサービス開始から,ちょうど1年が経過した本作について,東京ゲームショウ2016のタイミングで,プロデューサーの柳沼恒史氏と,プロダクトスペシャリストの畑井 翔氏に話を聞く機会を得た。ハイフリとのコラボのほか,記念イベントや艦艇の追加,システムの改善など,「World of Warships」にはさまざまな予定が用意されているようだ。
「World of Warships」プロデューサー,柳沼恒史氏 |
プロダクトスペシャリスト,畑井 翔氏 |
「World of Warships」公式サイト
「タカオ」が手に入るゲーム内イベントが実施。そして,ハイフリコラボの内容は?
つまり,ゲーム内で一定のミッションを達成すれば,無料でプレミアム艦のアルペジオバージョンが手に入るというわけで,これはかなり太っ腹なイベントと言えそうだ。しかも,艦長の音声も新録されているとのこと。
イベント難度について聞いたところ,この1年間でだいたいバランスが分かってきたので,簡単ではないものの,なるべく多くの人が手に入るように調整されているとのことだ。また,この「タカオ」イベントは12月まで継続される予定なので,じっくり挑んでもいいだろう。ただ,これでアルペジオコラボはいったん休憩という形になるとのこと。「タカオ」イベントは,その集大成というわけだ。詳しくは,続報を待て。
というわけで,次は気になるハイフリコラボだが,ハイフリについてはアニメ放映前から話を進めており,さらに放映中には「コラボをしないのか?」という問い合わせがプレイヤーから数多く寄せられた案件だったという。ハイフリ側に問い合わせたところ,とんとん拍子に話が進み,このたびのコラボの運びとなったそうだ。両想い,かつ,周囲が応援してくれたようなものです,と柳沼氏は述べた。
またこのコラボが行われるのには,畑井氏がハイフリの試写会に応募するほどのアニメファンであるという理由もあるようだ。私情も割と混じっている感じで,ボイスの収録なども楽しみでしょうがなかったという。いいぞ,もっとやれ。それに,好きだからこそ再現できるセリフもあるだろう。
イベントの開始時期については,2017年の前半が予定されている。今後,順に情報が公開されていく予定だが,これまでの経験から,よりスケールの大きなコラボレーションがあるかもしれないとのこと。スケジュールから見て,サンクトペテルブルクのスタジオがすでに作業に入っているのは間違いないだろう。
さらに,「World of Warships」サービス1周年記念の一環として,「World of Tanks meets ガールズ&パンツァー」での秋葉原上陸作戦のようなオフラインイベントも検討されているようだ。
これらイベントの実施はしばらく先になるが,ハイフリコラボの第1弾がさっそく行われる。東京ゲームショウ2016最終日の9月18日に,ウォーゲーミングジャパンブースで行われるステージイベント「World of Warships RENDEZVOUS ハイスクール・フリート スペシャルトークステージ」でコードが公開され,これを入力すると「横須賀女子海洋学校」のフラッグが手に入るという。まずは,旗からだ。
というわけで,「World of Warships」プレイヤーはステージイベントをお楽しみに。なお,ステージの模様はニコニコ生放送でも配信されるので,会場に行けないという人でも安心だ。
さらに新情報いろいろ。新たな“日駆”の雄姿も明らかに
システム面での変更点としては,「敵艦を見つけた場合や,見つけた敵艦を味方が攻撃してダメージを与えた場合,ボーナスポイントがもらえる」というフィーチャーが導入されるとのこと。ゲームではもっぱら駆逐艦や空母が索敵を担当するが,単艦で突出しすぎると敵の攻撃を受けてボコボコにされることが多く,そのリスクを嫌って序盤は誰も前に出ないという状況に陥りがちだ。
それを少しでも改善するためのインセンティブとして導入されるもので,これは,ゲームを長くプレイしている人や,駆逐艦を使う人にとっては嬉しい要素ではないかと柳沼氏は述べた。アップデートは9月末か10月初めに行われる予定とのこと。
そして,待望のイギリス巡洋艦ツリーが10月中旬以降,いよいよ追加される。イギリス巡洋艦の特徴は,駆逐艦的な性格が強いことで,スピードが速く魚雷を放つことができるというもの。すでに3Dモデルの制作は終了しており,現在は調整段階だそうだ。
ただ,「駆逐艦と巡洋艦の中間」という位置づけは,両者の「いいとこどり」ができればいいが,「悪いとこどり」になってしまうこともあり,バランス調整がかなり難しい。装甲もそれほど厚くないので,敵の駆逐艦に一方的に見つけられ,すぐに沈められるということがテストで起きている。そのため,例えば旋回性能を上げるなどの調整が必要で,そのあたりに現在,かなり苦労しているとのこと。ロイヤルネイビーファンは,その仕上がりに期待しておこう。
さらに,日本人プレイヤーにとって嬉しいお知らせとして,日本の駆逐艦の技術ツリーが2つに増える。
サービス開始当時に猛威をふるった,いわゆる「日駆」だが,ソ連駆逐艦の実装などで,今ではかつてほどの優位性は失われている。人気も下降しているというデータもあるそうで,そのため,もう一度「日本の駆逐艦の良さ」を見直して,新しいコンテンツとして追加することになったというわけだ。
追加されるのは,「暁」「夕雲」「白露」,そして「秋月」で,名前だけでもグッとくる人もいるはずだが,彼女達がどのような活躍をしてくれるのか,今から楽しみだ。追加は10月中旬が予定されており,イギリス艦よりちょっと遅れるが,同時期に実装できればと考えているとのこと。
また,未公開のムービーも見せてもらったので,それを撮影した映像を以下に掲載しよう。モノは,秋月と白露の2つ。日本の技術ツリーの再活性化に期待したいところだ。
秋月 | |
白露 |
さて,e-Sportsとして規模の大きな国際大会が行われている「World of Tanks」に比べると,そういう点でやや遅れていた印象の「World of Warships」だが,1年間のサービスを経て,本格始動するとのこと。「クランの実装」を近い将来に行いたいと考えており,その第一段階として,ゲーム内の名前のうしろにタグが付くようにする。そこから始めて,順に,例えばクランのマネジメントシステムなどを導入することで,いずれは本格的にチーム対戦を実装したいとのこと。
最後に読者へのメッセージとして,畑井氏は「東京ゲームショウ2016での発表はコラボが多めでしたが,これからも新しい機能や遊び方の提案などを企画,実装していくので,『World of Warships』にぜひ期待してださい」,また柳沼氏は「私はかなりのコアプレイヤーで,『World of Warships』のプレイヤーの皆さんとも交流させてもらっているのですが,日本の人達のためにも,日本艦艇をしっかり持ってきたいと思っています」とコメントした。
「World of Warships」公式サイト
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