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「FINAL FANTASY XIII-2」をがっつり13時間プレイ。時空を越える分岐システム「ヒストリアクロス」はFF13プレイヤーに対する一つの回答となるか
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印刷2011/11/02 12:00

プレイレポート

「FINAL FANTASY XIII-2」をがっつり13時間プレイ。時空を越える分岐システム「ヒストリアクロス」はFF13プレイヤーに対する一つの回答となるか

画像集#031のサムネイル/「FINAL FANTASY XIII-2」をがっつり13時間プレイ。時空を越える分岐システム「ヒストリアクロス」はFF13プレイヤーに対する一つの回答となるか
 「FINAL FANTASY XIII」(以下,FF13)の続編にして,シリーズ最新作となる「FINAL FANTASY XIII-2」PlayStation 3 / Xbox 360)(以下,FF13-2)が,2011年12月15日にいよいよ発売される。

 これに先駆けて,スクウェア・エニックス社内にて先行体験会が開かれ,一足早くそのプレイフィールを味わう機会を得た。満を持して登場するFF13-2は,前作と比べてどのように進化したのか,その感触をさっそくレポートしていこう。

 なお,今回のプレイでは物語の3章までを自由気ままに遊んできた。プレイに使用したのは開発途中のデモ版のため,仕様やゲームバランスは変更される可能性がある。この点はあらかじめご了承を。


時空を越えて物語を選択できる意味とは?

FF13-2の鍵となる新システム「ヒストリアクロス」


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 さて,全世界で600万本以上を売り上げたFF13は,セールス的には成功したと考えて良いタイトルだが,一部のユーザーから批判の声を浴びたのも事実だ。こと日本において,“悪い点”として叫ばれたのは,“一本道”と呼ばれるほど単純な構造の道が延々と続くフィールドマップと,難しい用語や展開が絡み合う複雑なストーリーだった。

 FF13-2では,新システム「ヒストリアクロス」がストーリー進行の鍵であり,ゲームの根幹を担う。これは,一言で表すならば「時間と空間を越えた分岐」であり,前作で受けた批判に対する一つの回答とも考えられるシステムである。

 今作の主人公がライトニングの妹セラと,謎の青年ノエルであることはご存じかと思うが,彼女達は各地に存在する“ゲート”から,時間の道「ヒストリアクロス」へ入り,そこを通ってまったく異なる時代のまったく異なる場所を旅していくことになる。

ゲートは「オーパーツ」と呼ばれるキーアイテムで開く
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ゲートは3種類で,各時代に複数存在する場合もある。物語の本筋を追っていくだけなら,金色のゲートを開けばいい
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 訪れる場所は任意で選べるが,“XXX年 ヤシャス山”“XXX年 ビルジ遺跡”といったように,基本は1時代1エリア。とある事情によって,各所で時空の歪みが発生しており,セラ達はこれを正常に戻すことを当面の目標として,冒険へ出るわけだ。

 訪れた先にはユニークなキャラクター達と,その場所に関係した物語が待っている。時代を超えて同じキャラクターと出会うこともあるし,かつての仲間が成長した姿に遭遇することもある。

 こういった出会いは時間跳躍を使った真っ当な展開ではあるが,前作から続く深い世界観が根底にあり,そしてそれがFFシリーズならではのハイクオリティなグラフィックスや美しい音楽によって演出されることで,プレイしていてかなりグッとくる。

 Aという時代にあったものが,Bという時代でなくなっている切なさに落胆し,Bという時代にはなかったものをAという時代で見つけ,かすかな希望に微笑む。時を越えて旅するFF13-2の世界では,文字通り一期一会に一喜一憂することになるのだ。

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 また,ヒストリアクロスには,木の幹のようなメインとなる時間の流れが一本存在するのだが,その幹からはさまざまな時代へと時の枝が伸びている。枝の先の時代では,物語の本筋に関係するシナリオが起こる場合もあるが,まったく関係のないパロディが巻き起こることも少なくない。

 このあたりは,始終追われる身だったライトニング達の緊迫した雰囲気が漂う前作とは違うところでもある。思わずニヤリとしてしまうような展開は,シリアスな本筋とのギャップが心地よく,非常に好感が持てた。そしてなにより,そういう本筋とは関係のない“一つの時の流れ”を選べることが,“一本道”と呼ばれた前作と大きく異なる点と言えるだろう。

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フィールドマップでは青いリングからのショートカットも健在。だが,通常時でもジャンプができるようになったのが大きな変更点だ。アクションにはあまり使わないが,小さい段差くらいは越えられるようになった
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 ちなみにヒストリアクロスでは,一つの時代でセラ達がどう行動したかによって,次に開かれる時代が決定される。たとえば,正しい順序を踏んでからその時代のボスを倒した場合と,時間の歪みを解決せずにボスを倒した場合とでは,次に開かれる時代が変わってくるわけだ。

 ……ということは,すべてのルートを回るためには周回プレイが必須か? と思いきや,実はリバースクロックというアイテムによって,一度開いた時代を閉じることができるようになっている。閉じた時代では,記憶などがリセットされるため,その時代で起こしたすべての選択を,もう一度やり直すことができる。

 会話の中で「ライブトリガー」というアドベンチャーゲーム風の選択肢が出現することがあるが,これもリバースクロックを使用したあとならやり直せる。すべてのルート,すべての会話を一つのデータで存分に楽しめるようになっているので,その点はご安心を。

ADV風の選択肢によって会話をするライブトリガーも,今作でプレイヤーができる“選択”の一つ。返答次第でその後の展開が変化することも
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 一つ断っておくと,本作では前作に負けず劣らず複雑な物語が展開していく。むしろ前作の知識が必須であり,そこからさらに時間が歪曲することを考えると,さらに難しくなったと言えるかもしれない。ゲーム内にはそのあたりをカバーするTIPSが表示されるが,これも結構な分量である。前作をプレイせずにFF13-2から始めるという場合は,世界観に馴染むまでに,ある程度の時間が必要になりそうだ。

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セラの武器にもなるモーグリは,今作のキーキャラクターだ。彼(彼女?)はフィールド上の見えない宝物を見つけてくれたり,オーパーツに反応したり,何かと役に立つ
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街中の人からはサブクエストを受けることもできる。達成すると「フラグメント」という重要なアイテムなどがもらえるのだ。フラグメントは集めておくと,後々いいこともある……?
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戦闘は前作を踏襲するが,成長システムには変化あり


 FF13の戦闘は,専用スキルを持ったロールをキャラクターに割り当て,任意の編成(オプティマ)を組み,複数のオプティマをリアルタイムに切り替えながら戦うという,非常に戦略性の高いシステムだった。

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 “雑魚相手には○連打”という印象が強かったそれまでのFFとは異なり,通常の戦闘であっても属性の相性を意識し,補助魔法や弱体魔法を駆使しながら戦わなければならない若干シビアなバランスを含めて,この戦闘の評価は高かったようだ。ライブラにこれほどお世話になったFFも,ほかになさそうである。

 FF13-2の戦闘は,このオプティマの名前をパラダイムシフトと改めはしたものの,根本的な部分は前作のそれを踏襲している。召喚獣が使用できなくなったなどの変更点はあるが,前作のプレイヤーであればまず戸惑うことはないだろう。

 ただ,プレイフィールは明確に変化しているので,この点には触れておこうと思うのだが,これは戦闘というよりも,パーティやキャラクターの成長システムに変更が加えられたため,と考えたほうがよさそうだ。

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 前作では,たとえばホープはジャマーになれないなど,メンバーごとに扱えるロールに制限があった。よって,好みのキャラクターとロールのバランスを考えてパーティを組むことが重要だったわけだが,今作ではどうやら,セラとノエルは固定メンバーであるらしい。

ブレイクや,職業ごとのブレイクゲージへの影響なども前作を踏襲する
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 しかも,セラとノエルは最終的にすべてのロールを扱えるようになる。覚えるアビリティには差があるようだが,今回の先行体験では,戦闘に不自由するほどの違いとは思えなかった。

 さらに前作では,物語の進行に合わせてロールのレベルが開放されていたが,今作にはそういった制限はない。つまり,やろうと思えば,序盤で一つのロールのアビリティを制覇することすら可能だ。

 また,前作では成長を司るクリスタリウムがロールごとに用意されていたが,今作は全ロール共通して1個のクリスタリウムで成長させていく。ロールにはそれぞれレベルが設定されていて,CPを使ってどのロールを成長させていくかを都度選ぶ方式だ。要は,アタッカーをレベル20にするのと,アタッカーをレベル10,ブラスターをレベル10にするのとで,同量のCPを消費するというわけである。

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 今回のデモプレイでは,試しにセラをブラスター,ノエルをアタッカーに特化して成長させてみたのだが,比較的早い段階からサンダガなどの強力な攻撃を覚えたため,戦闘は非常に楽だった。はっきり言ってボス戦以外は○連打でどうにかなるレベルだったし,ライブラも必要なかった。そう考えると,戦闘難度は前作より下がっているのかもしれない。

 ただし,プレイできたバージョンでは,CPの獲得量などが調整段階らしいので,製品版でもとんとん拍子で成長させられるかは分からない。開発担当者は,製品版に向けてもう少し歯ごたえのあるバランスへの調整も考えていると話していた。

ムービーシーンでボタン入力を求められる「シネマティックアクション」は,いわゆるQTEにあたる新要素。序盤からボス戦などで挿入される。シネマティックアクションをミスなしに入力できると,戦闘後にボーナスポイントがもらえたりする
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戦闘への移行はシンボルエンカウント。自キャラクターの側にいきなり出現する敵にアクションボタンでアタックすると,戦闘開始となる。一定時間が経つと相手に攻められる形になるが,初めから戦う姿勢でこちらからアタックをしかければ,ほぼ確実に先手を取れる
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最後のパーティメンバーは「モンスター」


 FF13-2は,前作と同じく3人パーティでゲームを進めていく。上述したセラ&ノエルと共に戦う最後のメンバーは,捕まえて仲間になったモンスターとなる。モンスターを捕まえるのに特別な操作は必要なく,ただ倒せばいいだけ。戦闘終了後,一定確率でクリスタル化したモンスターが仲間になる。確率が低いわけでもなく,ぽんぽん仲間になるので,すぐに3人パーティでの冒険が楽しめるようになる。

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 仲間になったモンスターは「召喚レイド」することで,最大3匹までパラダイムシフトに組み込める。ただし,モンスターは個別にロールが決まっていて,変更は不可能なため,すべてのロールを組み込むことはできない。

パラダイムシフトの例
セラノエルモンスター
ブラスターアタッカーブラスター(モンスターA)
ブラスターブラスターアタッカー(モンスターB)
ヒーラーディフェンダーヒーラー(モンスターC)


モンスターは外見を装飾品でカスタマイズ可能。ベヒーモスに可愛いキャスケットをかぶせたりもできるのだ。ちなみに生物だけでなく,機械の敵も仲間になる
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 セラ達同様,モンスターも成長可能だが,成長させるには専用のアイテムが必要になる。アイテムごとにモンスターのどの能力が伸びるか決まっているので,ロールに合わせた成長アイテムを選んであげることが重要だ。レベルが上がればアビリティを覚えるし,覚えたアビリティをほかのモンスターに継承させることもできる。たとえモンスターと言えど,3人目のパーティメンバーとして,大事に育てたい。

 ちなみに,前作で登場したスノウなどもゲーム内には出てくるが,デモ版ではパーティに組み込むことはできなかった。一部の戦闘でゲストキャラクターとして参加することはあるが,基本的にはセラとノエル,そしてモンスターという構成で進んでいくようだ。

モンスターは固有の必殺技「シンクロドライブ」を持っている。効果はモンスターごとに異なるので,戦闘で試してみると色々と発見があるかも
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プレイの快適さは一級品

長めのムービーと複雑な物語を受け入れられるかが鍵


 細かいポイントに触れておくと,ロード時間の短さや,どこでもできるセーブの手軽さは本当に素晴らしい。画面切り替えで待たされると感じたのは,ヒストリアクロスから時代を選び,その時代へと移動するときくらいで,ほかの場面ではまったくストレスなくプレイできた。

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 個人的に気になるところを挙げるとすれば,各所に挿入される長めのムービーが,やはりネックになるだろうか。とくにオープニングムービーは,コントローラを握って身構えていた筆者にとっては,正直じれったく感じるほどだった。

 シネマティックアクションのおかげで,ただ見るだけに比べれば退屈せずに済むが,複雑なストーリーへの伏線がびっしりと詰め込まれたオープニングは一見理解しづらく,それを長時間見ることはその後のゲームプレイへの集中力を削ぐ。

 もちろん,筆者とは違い,むしろ映像美や世界観こそをとことん楽しみたいという人には文句なしにオススメだ。映画さながらのムービーシーンは美麗かつ壮大で,細部まで描かれたフィールドマップはいずれも絶景である。フィールドBGMに含まれているボーカル曲も,耳に響くものが多い。プレイの際は,たまに立ち止まって耳を澄ましてみるのもいいだろう。

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 マップ構造などを指して“一本道”と揶揄されることもあったFF13から,およそ2年。時空を越えた壮大な分岐システム「ヒストリアクロス」をゲームの根幹に置いたFF13-2が,いよいよ登場する。物語は複雑化してはいるものの,プレイヤーがシナリオを選び,自ら未来を掴むことができるこのシステムは,やはりFF13のプレイヤーに対する一つの回答と言えそうだ。

 もちろん,前作でも好評だった戦闘システム/成長システムは健在である。FF13が好きだという人にとっては,冬季の休暇を共に過ごすこれ以上にないタイトルとなるだろう。

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 そして最後に,時空を越えて進んでいく物語の先で,常にセラ達を待っている,時を翔る商売人「チョコリーナ」さんについて語っておかねばならない。
 チョコリーナさんは,ある生物が人間になった姿という設定らしいのだが,何が人間になったのかは実際に会ってみればすぐに分かる。いつも陽気な彼女はセラ達の良き友であり,もはや仲間といっても過言ではない,気がする。とにかくゲームを始めるとすぐに出会えるので,ぜひ彼女との邂逅も楽しみにしておいてほしい。

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