セガは本日(2011年7月1日),開発中の新作アクション
「Binary Domain」(
PlayStation 3/
Xbox 360)の最新情報を公開した。
6月上旬に開催された「E3 2011」のインタビューで,本作のプロデューサー名越稔洋氏も語っているように(
関連記事),本作はプレイヤーと共に行動する高度なAIを備えた仲間のNPCと,
ボイスコマンド/音声認識を用いたコミュニケーションを行えることが特徴となっている。
NPCとの会話では,その時の状況に応じた返答が返ってきたり,NPCに動いてほしい作戦の指示を出したりすることも可能だ。とはいえ,自分の出した指示によって,
仲間のNPCが死亡してもゲームオーバーというシビアな内容となっており,慎重に状況を確認して指示を出す必要があるのだ。
さらに,ボイスコマンドは戦闘時だけでなく,非戦闘時でも採用され,
会話の内容によってその後のストーリー展開に影響を及ぼすなど,本作の中心となるファクターになっているようだ。
もちろん,プレイする際にヘッドセットが無かったり,声を出してプレイできる環境でなかったりする場合には,
コントローラによる操作でもリアルタイムコミュニケーションの代用は可能なので安心してほしい。
とはいえ,声でプレイヤー以外のキャラクターに指示を与えてプレイするというのは,これまでになかった要素の一つ。それだけに,NPCとのコミュニケーションがどのくらいプレイヤーの意図するものになるのか興味津々の人も多いことだろう。
「ボイスコマンド」(音声認識)
〜アクションシーンでも感じる、死線をさまようドラマ〜
バイナリードメインでは「ボイスコマンド」(音声認識)によるリアルタイムコミュニケーション仕様を実装いたします。
●「ボイスコマンド」(音声認識)による会話コミュニケーション
戦闘時・非戦当時を問わずNPCに話しかけることで、状況に応じた返答をしてくれます。(同じ言葉で話しかけても状況によってNPCの返答は変化します。)仲間の状況や性格を考え、話しかけることでNPCとのよりリアルなコミュニケーションが可能になります。NPCは展開される会話内容とその時の戦況に応じて自律的に判断し行動します。
●「ボイスコマンド」(音声認識)によるNPCへの作戦指示
戦闘時に音声でNPCへの作戦指示が可能です。指示の出し方によって自分の意図したように戦況を変化させることもできます。
例:「突っ込め」「撃て」「とまれ」「集まれ」「援護しろ」など
指示の出し方によっては仲間を死に追いやることもあります。
※バイナリードメインではNPCが死亡した場合もGameOverとなります。
また、戦況によってはNPCが命令を拒否することもあり、よりリアルな戦場を体験できます。
状況によっては指示に反対することも……
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さらにこの「ボイスコマンド」(音声認識)は戦闘時・非戦闘時問わず、会話内容によって今後のストーリー展開に影響を及ぼします。
<注意>
ヘッドセットを利用した「ボイスコマンド」(音声認識)によるリアルタイムコミュニケーションはコントローラの操作で代替することも可能です。
●武器
街で見かけるショップではさまざまな武器が購入できる
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フォースによる攻撃
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ライフルで遠くの敵も狙撃可能だ
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手榴弾を敵の足元へ投げ込もう
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また,高度なAIは敵のロボットにも搭載されており,攻撃で
破壊された部位によって,行動を変化させるという。例えば,脚を破壊すれば,這ってでも襲い掛かってくることもある。破壊する箇所が戦略のポイントになることが多いようなので,ロボットの動きをじっくり観察しよう。
さらに,さまざまな場面でプレイヤーの前に敵のボスが立ちはだかることになる。ボスには必ず弱点が設定されており,その弱点を攻撃することが攻略の有効な手段となるのだ。しかし,その弱点は通常では狙いにくい場所だったり,装甲で覆われていたりと一筋縄ではいかないようだ。弱点を狙いやすくする武器や攻撃方法などを工夫して,攻略の糸口を掴もう。
『グランランサー』(英語表記:Grand Lancer)
IRTAコードは「MRJ−0074」。2078年度採用。防衛省が提唱した「統合ロボット戦略構想」の一環として開発されたAMADA社製軍事用大型ロボット。建物の乱立地でも視野を確保できる長高フレームの移動プラットフォームとして設計され、反政府勢力の陣地を強行突破することを目的にしている。
●そのほかの敵ロボット
スパイダー
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本作では,2080年の東京を舞台に“命”をテーマとした人間ドラマが展開される。2080年とはいっても,現在多くの人が生活している東京が舞台ということで,
渋谷駅前交差点や,
スペイン坂など実在する場所が多数登場する。今から約70年後の渋谷の街ではどのような戦いが繰り広げられるのだろうか。
今回も,そんな本作の世界で戦うキャラクターが公開されているので紹介しよう。そのほか,本作のストーリーに関わってきそうなムービーシーンのスクリーンショットが多数公開されている。巨大なロボットとの戦闘やさまざまな人物の姿などが確認できるので,チェックしておこう。
キャラクター紹介
『フェイ』(CV:久川綾)
フェイ・リー 26歳・女・中国人(英語表記:FAYE LEE)
元共産党中央軍事委員だった父をもち、高等院校時代を卒業後、人民解放軍総参部直属の机器人兵指揮学院に入校する。その後、いくつかの部隊を経て、先鋭部隊である総参部ロボティックス戦術班に配属された。
冷静沈着な性格で軍人としても抜きん出ており、直実に任務を遂行する判断力と優秀な現場スキルを身につけた若手将校として、人民解放軍内部で頭角を現している。
現在は軍上層部から選抜され、IRTA(国際ロボット技術機構)の潜入査察部隊であるラストクルーに出向してきている。
ラストクルー歴は半年。階級は中尉。
『HQ』(CV:???)
フィリップス少佐 50歳・男・米国人
元アメリカ海兵隊仕官であり、その指揮の腕を買われてラストクルーの作戦本部要員となる。
現在はラストクルーの作戦支援につく各国部隊との連絡・調整を行う作戦調整官であり、米軍との太いコネクションをもつ彼は、IRTAにとって軍事的にも政治的にも貴重な人材となっている。
一切情に揺さぶられない冷徹な判断は部下の反感を買うものの、常に結果を出してきたことを認めない者はいない。今回の作戦ではヘッドクォーターとして作戦本部からダンたちの支援にあたっている。
ラストクルー歴は7年。階級は少佐。