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[G-Star 2010]「くにおくん」や「ファイナルファイト」の面白さを現代に蘇らせたい。「Fight City Online」は,日本が舞台のヤンキー系オンラインゲームだ
「Fight City Online」公式サイト
以前紹介しているとおり,本作「Fight City Online」は,「熱血硬派くにおくん」や「ファイナルファイト」といった,古き良き横スクロールアクション(ベルトスクロールアクション)の面白さを,現代のオンラインゲームとして蘇らせようという作品だ。
話を聞いたところ,とくに名作「熱血硬派くにおくん」から受けている影響は大きいようで,本作は男同士の義理や友情をテーマとした作品となっている。不良ものというか,ヤンキーものというか,ともかくその系統の世界観だ。さらにゲームの舞台は現代の東京。日本での展開も強く意識しており,日本の雰囲気をできる限りリアルに,ゲーム内に盛り込みたいと思っているとのこと。その一例として見せてもらったのが,こちらのどこかで見たような仮面のかぶりもの。まあこれはお遊びの要素だが,日本を強く意識していることは確かなようだ。
基本的なゲームシステムは,先述のとおり,くにおくん系の横スクロールアクションだ。ステージの構成は,日本でも韓国でも若者に大人気の「アラド戦記」系の「敵を全部倒すと扉が開く」系のものとなっているようだ。
本作と同じ,いわゆるアラド戦記的な作品は結構あるが,本作ならではの特徴としては,「ゲームを開始するまでの時間が短い」ことが挙げられる。ほかの作品では村で準備をして仲間を集めて冒険に出かけるまでの手間が結構かかる。その点「Fight City Online」ではオートマッチメイキングシステムがあるために,すぐにアクションを開始できるようになっているという。
また本作には多彩なスキルが用意されており,それらは画面下部のスロットに登録して使用する。プレイヤーキャラクターはRPGのように経験値を得ることでレベルアップしていき,どんどん新しいスキルを覚えていく。RPG的なインベントリ画面も存在する。クラス的なものも用意されており,「拳メインで戦うタイプ」「掴み技メインのタイプ」「ナイフを使って戦うタイプ」「棍棒系の武器を扱うタイプ」などが用意されているとのこと。
ユニークなシステムとしては,FacebookやTwitterなどのAPIを利用した連動機能が実装されるという。ゲーム内で出来事やメッセージを,外部のサービスへアナウンスとして流すことができるとのことだ。
また自分のフレンドのキャラクターを,フレンドがオンラインでないときに,コンピュータ操作のNPCとして連れ歩き,自分のサポートをさせることができる,というのも面白い。この仕組みを使えば,フレンドのキャラクターを育ててあげることも可能になる。また,自分がログインしていない間にキャラクターがアイテムを得たり,レベルが上がったりしたときは,先ほどのソーシャルサービスとの連動機能を使って,アナウンスが流れる仕組みだ。
さらユニークなフィーチャーは,本作でのショップの扱われ方に見ることができる。本作ではショップに入る前に,三つのオプションが提示される。一つは普通に店に入ってアイテムを買うという選択肢,もう一つは,店に押し入って略奪を行うという選択肢,最後の一つは,店の用心棒となって略奪に来たプレイヤーと戦うという選択肢だ。本作でのPvPは,そのような形で行われるという。
ゲームの舞台は東京で,現在は歌舞伎町などいくつかのステージしかないが,都内の有名な場所は,なるべくリアルな形で今後実装していきたいとのこと。ただ,アイテム周りや敵のデザインなどもそうだが,韓国の人が開発を行っているため,どうしても,いわゆる“間違った日本”になってしまう部分があり,そこのところは日本でのパブリッシャが決まったら,ぜひサポートしてもらいたいと思っているそうだ。確かに全身イレズミの力士のボスは,ちょっとおかしいかもしれないと思った。
ちなみにゲームの完成は,2011年の下半期になるという見通しだ。もしかしたら,来年の今頃は,日本でもプレイできているかもしれない。
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FIGHT CITY
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