「テイルズ オブ エクシリア」，キーキャラのクレインとドロッセルや共鳴術技の発動方法，そしてチャットシステムの新情報が公開に

　バンダイナムコゲームスから2011年9月8日に発売予定のPlayStation 3用RPG「テイルズ オブ エクシリア」の最新情報をお伝えしよう。
　先日開催されたイベント「テイルズ オブ フェスティバル 2011」（関連記事1/関連記事2）で，オリジナルデザインのPS3本体同梱版をはじめとした，さまざまな新情報が公開されたばかりの本作。今回明らかにされた情報は，以前公開された情報と関連している内容もあるので，以下に関連記事をピックアップしておく。まだ見ていない情報があるという人は，本稿と合わせて目を通してほしい。

関連記事：

（1）PS3「テイルズ オブ エクシリア」の最新情報がさっそく到着。本作の舞台「リーゼ・マクシア」の詳細と“ダブル主人公”のプロフィールを読み込もう
（2）2人のキャラクターによる共闘が大きな魅力。「テイルズ オブ エクシリア」の戦闘システムがいよいよ明らかに
（3）「テイルズ オブ エクシリア」，杉田智和さんが演じる新キャラ「アルヴィン」や戦闘をより戦略的にする「キャラクター特性」といった新要素が公開に
（4）「テイルズ オブ エクシリア」，新たなパーティメンバーは努力家の幼馴染“レイア”。二人の技や術を掛け合わせる“共鳴術技”の情報も公開に
（5）「テイルズ オブ エクシリア」，新メンバーは若干12歳の精霊術士。不思議な人形を胸に抱えた少女「エリーゼ」ってどんな子だ？
（6）「テイルズ オブ エクシリア」，新メンバー頭脳派執事「ローエン」が参戦。キャラクター達が“つぶやく”進化した「チャットシステム」も紹介
（7）「テイルズ オブ エクシリア」，公開済みパーティメンバーの「パートナー固有サポート」能力が明らかに
（8）PS3「テイルズ オブ エクシリア」の発売日が9月8日に決定＆ソフト同梱の限定モデル「PlayStation 3 TALES OF XILLIA X Edition」も同日に発売

　まずは，キャラクターの情報から。今回紹介するのは，キーキャラクターのクレイン・K・シャール（CVは保志総一朗さん）とドロッセル・K・シャール（CVは鎌田 梢さん）という兄妹だ。
　兄のクレインは，“交易の要衝の街”カラハ・シャールを治める領主で，ローエンの主人である。以前「こちら」の記事をくまなくチェックした人なら，公開されたスクリーンショットに写っていたのを覚えているかもしれない。
　以下に公開された情報を引用しておくので，この2人が物語にどのように関わってくるのか，あれこれ想像を巡らせておこう。また，今回はシャール家のお屋敷が確認できるスクリーンショットが公開されたので，拡大してしげしげと眺めておくといいだろう。

クレイン・K・シャール
（CV：保志総一朗）
性別：男性
年齢：24歳

交易の要衝の街、カラハ・シャールを治める青年領主。ローエンの主人。
ラ・シュガル王の専制体制と対外武力政策に強い不満を持っており、若年ながら中央に抵抗し、カラハ・シャールの自由な気風を守ってきた。
人々からは非常に信頼されているが、中央からはその反抗的な態度を問題視されている。
妹のドロッセルにだけは、少々甘い。

ドロッセル・K・シャール
（CV：鎌田 梢）
性別：女性
年齢：18歳

クレインの妹。唯一の身内である兄、クレインをとても敬愛している。苦労しらずのお嬢様だが、弱い者を守ろうとする兄譲りの高貴な心を持っている。エリーゼと意気投合し、妹のように接するようになる。

　次は，本作の戦闘システム「DR-LMBS」（ダブルレイド リニアモーションバトルシステム）についての新情報。今回紹介するのは，「共鳴術技」の発動方法についてだ。これまで紹介してきたDR-LMBSの情報は複数の記事にまたがって紹介されているので，関連する内容を簡単にまとめつつ，紹介していこう。

　DR-LMBSは，「テイルズ オブ」シリーズでおなじみの戦闘システムである「リニアモーションバトル」（LMBS）を拡張した新システム。LMBSは，自身が操作しているキャラクターと敵を結ぶライン上を移動し，方向キーとボタンの組み合わせによって，多様な攻撃を繰り出していくというもの。派手な術や技が簡単に発動でき，またコンボを繋げられる爽快感が特徴だ。
　DR-LMBSでは，LMBSのシステムを踏襲しつつ，パーティ内の好きなキャラと“リンク”して2人ペアで戦えるという，「リンクモード」が追加されている。リンク状態になると，操作キャラ（マスター）の動きに合わせて，ペアのキャラ（パートナー）が行動を起こすようになる。また，誰とリンクするかによって，固有のサポート能力など，さまざまな効果が現れる。つまり，“2人のキャラクターが協力して戦う”ことをシステムとして表現しているわけだ。
　なお，操作キャラクターに限らず，CPUが操作するオートキャラクター同士をリンクさせることもできる（関連記事）。


　そして，リンクモード中に攻撃をヒットさせて専用の“共鳴術技ゲージ”を溜めることで「共鳴術技」（リンクアーツ）を繰り出せるようになる。共鳴術技は，リンクで繋がった2人が協力して一つの“武身技”や“精霊術”を発動する特殊な攻撃だ。リンクしているキャラ，武身技，精霊術の組み合わせによってさまざまな共鳴術技が発動する。
　発動自体は簡単で，ゲージを溜めて特定タイミングで該当する武身技や精霊術をマスターが使えば，パートナーがそれに合わせて自動で共鳴術技を成立させてくれる（関連記事）。

　ゲージは5段階に分かれており，各段階でゲージがいっぱいになると，ゲージが点滅。そして，マスターキャラが特定の武身技/精霊術を繰りだすと，「共鳴術技アイコン」が出現する。アイコンが出現している間にR2ボタンを押すことで，起点となった武身技/精霊術から派生する共鳴術技が発動する，というわけだ。
　以下に，スクリーンショットとともに共鳴術技の流れを紹介しておこう。

ジュード＆ミラの共鳴術技「絶風刃」発動例

（1）共鳴術技ゲージが溜まり，点滅し始める（ここではゲージ“2”まで溜まった状態）	（2）ジュードが武身技「魔神拳」を繰り出すと……
（3）ジュードに「共鳴術技アイコン」が表示されるので，アイコンが出ている間にR2ボタンを押す	（4）すると一瞬カットインが入って共鳴術技が発動

（5）ミラが自動的に合わせてきて「絶風刃」が発動する

ミラ＆エリーゼの共鳴術技「ピコレイン」発動例

エリーゼが生み出した無数のピコハンを，ミラが風の力で舞い上げ，雨のようにピコハンを降らせるという共鳴術技。ミラの「ウィンドランス（ウィンドカッター）」とエリーゼの「ピコハン」で発動する

ジュード＆ローエンの共鳴術技「スプラッシュライン」発動例

ジュードの「魔神拳」とローエンの「スプラッシュ」で発動。スプラッシュの水瓶で敵を打ち上げ，魔神拳の力で水瓶よりレーザーを噴射するという共鳴術技になる

　共鳴術技は，リンクしているパートナーが派生対象の武身技/精霊術を覚えていないと使えない。上の例で言えば，たとえば「絶風刃」の場合，ミラ（パートナー）がウィンドランスを覚えていなければ，ジュード（マスター）が魔神拳を出しても，共鳴術技アイコンが表示されず，共鳴術技まで派生しない。
　また，共鳴術技を発動するにはR2ボタンを押すことが必須となるため，ゲージが溜まった状態で共鳴術技に派生可能な武身技/精霊術を出したら勝手に発動してしまう，というようなことはないのでご安心を。
　なお，共鳴術技を繰り出してもゲージは減らず，次の段階に向けて溜まり始める。共鳴術技を発動しないとゲージは点滅したままで，それより上の段階には進まない。つまり，出し惜しみせずガンガン共鳴術技を発動したほうが戦闘を有利に進められる，というわけだ。


　最後に，本作のチャットシステムの新情報をお伝えしておこう。
　以前「こちら」の記事でお伝えしたように，今や「テイルズ オブ」シリーズのお家芸といえるキャラ同士の掛け合いは，本作ではさらに進化している。
　バストアップのキャラ達が，表情豊かにおしゃべりするおなじみの「ロングチャット」，キャラ達が戦闘中に会話を交わす「ファイティングチャット」，そしてマップの移動中などに，メンバーがちょっとした独り言や短い会話を“つぶやく”「ショートチャット」が存在する。
　その中の「ロングチャット」には，キャラがほぼ全身表示されるようなバージョンが存在するとのこと。今回公開されたスクリーンショットを見れば分かるのだが，キャラ達の体が表示されることで，よりチャットへの没入感が高まりそうである。

「テイルズ オブ エクシリア」公式サイト