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2011年11月2日,ついに日本でも発売された,人気ミリタリーFPSシリーズの最新作「バトルフィールド 3」。シングルプレイのインプレッションやスクリーンショットは「こちら」でお伝えしたが,今回はキモであるPC版のマルチプレイについてお伝えしたい。
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そんな中で発売された今回のバトルフィールド 3は,前作「バトルフィールド 2」からは6年ぶり,近未来を舞台にした「バトルフィールド2142」から考えても5年ぶりとなる64人でマルチプレイが楽しめる最新作なのだから,期待も高まるというものだ。
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各チームには「チケット」と呼ばれるポイントがあり,これが先に0になったチームが負けとなる。チケットは,相手チームのメンバーを倒すと1枚消費させられるほか,チームが半数以上のフラッグを確保している場合,時間経過とともに相手のチケットを減少させていける。要するに,フラッグは「リスポーンポイントの確保による戦線構築」と「相手チケットへの直接攻撃(もしくは自軍チケット減少の阻止)」という重要な2つの役割を持っているので,これをいかに確保するかがチームの勝利に直結してくるというわけである。
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コンクエストをプレイした率直な感想を述べると,やはり64人でドンパチできるのは非常に楽しい。「バトルフィールド バッド カンパニー2」(以下,BFBC2)の32人という環境では,「手薄なフラッグを狙うと,本当に手薄過ぎて敵に出会うことなく占領できてしまい,イマイチ盛り上がらない」ということも多かったが,さすがに64人もいるとなると,どこへ行ってもたいていは,激しい攻防が繰り広げられている。
人数が多いぶん,戦車や戦闘機が(マップにもよるが)数多く稼働していることが,戦闘の激化に拍車を掛けるのもポイントだ。
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また本作では,遠隔操作で乗り物の修理などを行える「EODボット」,遠距離からピンポイントで敵を攻撃できる「M224迫撃砲」,ラジコンヘリのような小型航空機で敵地を偵察できる「MAV」といった,ちょっと変わったガジェットが各兵科の装備として使えるようになっているので,戦い方の幅がより広がっている。
つまり,戦場には歩兵,乗り物,そしてさまざまなガジェットが入り乱れることになるわけだ。これらによる激しい戦闘や,攻撃手段の豊富さ,フラッグ争奪の面白さは,やはり64人でプレイできるバトルフィールドでしか味わえないものではなかろうか。
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ただその一方で,バトルフィールド 2の「チームで連携して勝利のために動く」ような感覚は,かなり薄まってしまっている。本作では,全体の指揮を執りながらサポートを行う司令官システムがなくなっているので,チームの連帯感が生まれにくい。しかも,各分隊長が分隊単位で出せる攻撃,防御の指示も,非常に地味で気付きにくいものになっており,実際に機能することは希(まれ)だ。
その結果,たいていの場合,自チーム32人のメンバーがそれぞれ好き勝手に戦う,という状況になってしまう。このあたりのプレイフィールは,バトルフィールド 3というより,家庭用ゲーム機向けに操作が簡略化されたバッドカンパニーシリーズの最新作,といわれたほうがしっくりくるほどで,バトルフィールド 2の進化形を期待していた筆者としては,残念に思える部分だ。
せめて分隊長がマップ上にマーカーを置いたり,「ここに向かえ!」と矢印を書いたりできるようになれば,かなり連携は取りやすくなるはず。今後のアップデートに期待したいところである。
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M-COMはマップ上にペアで出現し,その両方を破壊するとミッションがアップデートされて,マップの奥へと進めるようになる。それと同時に,新たなM-COMが現れるので,それらをまた破壊……といった感じでゲームが進行。最終的に,すべてのM-COMを破壊できれば攻撃側の勝利,その前に攻撃側のチケットが0になると防衛側の勝利だ。
コンクエストと大きく異なるのは,参加人数が32人と少なくなる代わりに,M-COMの周りに敵味方が集中しやすいということ。前述のとおり,本作ではチームごとの連携が取りにくくなってしまったのだが,「M-COMの破壊(もしくは防衛)」という明確な目的がチームメンバーに共有されているラッシュの場合,ある程度まとまって行動しやすく,チームプレイの面白さはこちらのほうが実感しやすい。
また,BFBC2では「戦車を使って遙か彼方からM-COMへ直接攻撃を行い,無理矢理破壊する」「M-COMのある建物にRPGを撃ち込みまくり,建物を倒壊させてM-COMを破壊する」など,防衛のしようがない攻略法も存在したが,そのあたりはきっちり対策されており,きちんと爆弾を設置しなければ破壊できなくなっている。これにより,M-COM周りで激しい攻防が繰り広げられるので,BFBC2以上に楽しめるゲームモードとなった印象だ。
もっとも,そのぶん攻撃側が勝利するには,積極的な攻撃や分隊での連携,適切な乗り物の運用が重要となってくる。コンクエストに比べるとルールは単純でも,多少難度が高めな部分があるかもしれれない。
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最後にもう1つ,コンクエストとラッシュに加えて,「チームデスマッチ」モードも用意されている。このモードは,ほかのタイトルのチームデスマッチと同様,チームごとに敵を倒した総数で勝敗を競うもの。基本的には,狭めなマップを使った歩兵同士の戦闘がメインとなる。
「乗り物やガジェットが登場して,いろいろなことができてこそのバトルフィールドなのに,わざわざチームデスマッチをプレイする必要があるの?」と思う人もいるかもしれないが,このグラフィックスクオリティで純粋に撃ち合いが楽しめると考えれば悪くない。また,本作はアンロックによって大量の銃とオプションパーツが登場するので,それぞれの使い勝手を確認するのにはもってこいのモードといえよう。
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全体的な感想を述べると,「バトルフィールドシリーズのナンバリングタイトル」として期待していた筆者としては,もう少し調整できる部分があったのではないか,と思ってしまうのが正直なところ。とはいえ,久しぶりに64人のバトルフィールドが遊べたことには満足しているし,個性的になったガジェットや洗練されたラッシュモードなど,改良されている部分も好印象だ。
そして何より本作には,バトルフィールドシリーズの最新作だからこそ楽しめる,数年に一度の“お祭り感”のようなものがあるのも事実。FPSファンであれば,プレイしない理由はないはずだ。細かいバランス調整は今後のアップデートに期待しつつ,まずはみんなで撃ち合い,倒し合って,存分にお祭りを楽しむとしよう。
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