「World of Tanks」がパッケージに。Wargaming.netが，北米のパブリッシャとパートナーシップを結び，スペシャル版の販売を予定

　戦車を中心にしたMMOG（大人数参加型オンラインゲーム），「World of Tanks」をサービス中のWargaming.netは英国時間の2011年6月28日，北米のパブリッシャであるInteractive Gaming Software（IGS）とパートナーシップを結んだことを発表した。今後，IGSは北米におけるWorld of Tanksのパッケージ販売を担当するとのこと。

「World of Tanks」公式サイト

　2011年6月にロサンゼルスで開催されたE3では，次回作である「World of Warplanes」の制作を明らかにするとともに，会場に実物の戦車3両を展示するというかなり派手なパフォーマンスを展開。さらに，それらの戦車を会場に持ち込む様子をムービーに撮影してネットで公開するなど，なんというか，かなりノッている雰囲気だ。

　とはいえ，もともと基本料金無料のWorld of Tanksをパッケージ販売するという点については，「Special Boxed Edition」をリリースするということ以外，詳しくは説明されておらず，発売時期なども明らかではない。
　以前から紹介してきたように，World of Tanksは，プレイヤーが自分の戦車を操縦して敵チームとの戦車戦を演じるもの。最初はオモチャのような戦車からスタートし，戦場で経験を積むことで，次第に強力な戦車に乗りかえることが可能になる。150種類以上用意された戦車は，いずれも資料に基づいてディテール豊かに描かれ，そのため，さまざまな戦車をコレクションするという楽しみもある。航空機や歩兵など，ゲームバランス的に面倒になりがちな要素を省き，純粋に戦車だけの戦いに集中したゲームシステムが，プレイヤーの人気を獲得した理由の1つだろう。

　ただ，お膝もとの東欧やロシアに比べ，EU諸国や北米での人気はまだ十分とはいえず，今回のパートナーシップ締結は，その方面のテコ入れという意味が強いようだ。具体的なパッケージがどのようなものになるのかは分からないが，Wargaming.netは元気のいいデベロッパなので，続報を楽しみにしたい。