マフィア梶田の二次元が来い！ / 第49回：銀さんから元気をもらう劇場版マフィア梶田の通常営業

こういう時こそ，二次元の嫁が心の支えになるのです。マジ癒される。顔はひきつってますが俺は元気です

　この連載を読んでくれている皆さん，ヘトヘトでしょう。お疲れでしょう。忙しいでしょう。でもせめて，俺の毒にも薬にもならない三文記事に目を通している間は一息ついてくださいな。今回は誰得感溢れる若干綺麗なマフィア梶田，劇場版マフィア梶田でお送りしますよ。
　
　さて，RADIO 4Gamerの第50回は事情によって放送延期となってしまいましたが，個人的には，本来こういうときにこそ愉快なエンターテイメントを提供しなきゃならんのではと思うのです。もちろんさまざまな意味で，企業としての最低限の自粛は必要なのは理解していますし，とくに電力不足や交通網の混乱に密接な関わりのある，大規模なイベントの中止/延期などはやむを得ないところでしょう。
　しかし暗いニュース，暗い話題ばかりに囲まれ続けていたら，小さなお子さんでなくても心がしぼんでしまいますよ。その上行きすぎた自粛ムードでエンタメ業界までしぼんでしまったら，憂鬱なニュースしか流されないじゃないですか。
　これは先日，声優の杉田智和さんから聞いた話なんですが，このタイミングでアニメ「よりぬき銀魂さん」は最高視聴率を叩き出したらしいです。子供だけじゃなく大人だって，やっぱり楽しいことを求めてるんですよ。万事屋や真選組の面々から元気をもらおうとしてるんです。杉田さんは「そんな話聞かされたら，もう気張るしかねぇだろうが」と，ミラクルカッチョイイことを言っていました。その姿が銀さんとカブりました。

　なんてことを言っている俺自身は，杉田さんみたいに人々に笑顔や勇気を与えられるほど立派な人間ではないので……ぶっちゃけもう他力本願寺です。
　願わくば，現在自主規制ムードの強いゲーム/アニメ業界にも早く立ち直ってもらって，また以前のように日本中，いや世界中に上質なエンターテイメントを提供してほしいものです。嫌なことを忘れさせてくれたり，勇気を与えてくれたりする娯楽が，不謹慎だなんてことあるわけないですよ。少なくとも俺は，物心ついた頃から今まで，ずっとゲームやアニメに助けられてきました。連載タイトルからもお分かりのように（？），二次元と三次元の区別もきっちりついています。この連載を読んでいる人達だって，そうでしょ？

　それと，ここからは愚痴みたいなもんなんですが……この場を借りて吐き出すことをお許しくださいな。あ，でもよく考えたら，この連載いつも個人的な話ばかりしてたから今更か。
　あのですね。俺の母親は，現在上海に住んでいるんですよ。なので毎日震災のニュースにかじりついて，俺を心配して電話をかけてきます。最近はもう，電話口で泣きわめきながら「何もかも捨てて逃げてこい」と俺に懇願してきます。俺なんかより，心配されるべきは被災地で苦しんでいる方々だよとたしなめても，一向に聞き入れてくれないんですわ。それが，人の親というものなのかもしれませんが……。
　しかし，俺は何があろうと逃げるつもりなんてないです。とんだ親不孝者ですが……同じように不安を味わっている友人や，責任ある仕事を放り出して自分だけ逃げるなど，そんなのは男のやることではないと思っています。安っぽいプライドに固執しているだけかもしれませんが，“ただ生きる”より“どう生きる”か，漢は信念を持ってこそ漢たりうると俺は思っています。

　あ〜らら。ガラにもないこと言っちゃいましたよ。「漢は信念を持ってこそ漢たりうる（キリッ」だっておｗｗｗ
　そう遠くないうちに，この俺らしくない発言を後悔して「あががががががが！！！！」ってなる。確実に。……でも，そんな風にどうでもいいことで悩める日々が早く戻ってくることを，心の底から祈っています。そのための力になれるかどうか分かりませんが，少額ながら本稿の原稿料は被災地に寄付したいと思います。ところで4Gamerも頑張ってくれちゃった（関連記事）けど，原稿料……出ますよね!?（編注：大丈夫……だと思います）

　最後に，RADIO 4Gamerといえばしこりん（岡本信彦さん）だけど，彼も無事なので，リスナーの皆さんはご安心を。「心配したよ，しこりんちゅっちゅ（ハートの記号）」ってメールを送ったら，「!?」っていう返信がきたよ。恥ずかしがっちゃってもう。