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三浦春馬さんや次長課長の井上さんらCM出演タレントによるクエスト実演も行われた,「モンスターハンターポータブル 3rd」完成披露発表会の詳細レポートを掲載
その中でも,2008年発売の「モンスターハンターポータブル 2nd G」は400万本以上のセールスを誇り,今なお売れ続けていることに言及し,「タイトルどおりの“モンスター”商品となっている」と表現した。
また,モンスターハンターシリーズにおいては,シリーズ初のスピンオフタイトルとして2010年8月にリリースされたPSP用ソフト「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」が50万本以上のセールスとなったことや,ソーシャルゲーム「モンハン日記 モバイルアイルー村」の登録会員数が100万人を突破したことにも触れ,シリーズとして「非常に多くの方々に支持されている」と続けた。
さらに辻本社長は,MHP3rdが非常に大きな期待を背負っていることをアピール。東京ゲームショウ2010においては,カプコンが用意できる最大限の什器を用意し,4日間の開催期間中に,プレイアブルバージョンを非常に多くの人に遊んでもらったことや,10月13日から「モンハン部」経由で配信されている体験版のダウンロードが非常に好評であることを,その例として挙げた。
辻本社長は,「MHP3rd」の開発スタッフに感謝の意を示すとともに,発売を待ちわびるファンに向けては,「12月1日発売ということで,カプコンからのちょっと早いクリスマスプレゼントであり,お年玉として受け取っていただければ」と述べる。さらに「混沌として暗い雰囲気の漂う今の世の中を,MHP3rdをはじめとするカプコンのゲームで元気にしていきたい」とまとめた。
辻本氏は,2年以上にわたる,携帯機シリーズとしては長い期間をかけて「MHP3rd」を開発してきたと述べるとともに,「ナンバリングタイトルにふさわしい,前作(MHP2G)をはるかに超える内容に仕上がった」と自信をのぞかせた。
ここで,辻本氏が「今までのシリーズよりも,アクション性に重きを置いている」と評した,本邦初公開となる「MHP3rd」のオープニングムービーが上映された。
残念ながらムービーは撮影禁止だったため,画像でお伝えできないのだが,その内容は,2人のハンターとそれぞれのオトモアイルーが協力して狩猟するというものだった。とくに注目すべきは,ムービーのコンセプトが,既存シリーズ作品における「ハンター4人」から「ハンター2人とオトモアイルー2匹」に変わっていた点だろう(※本作でも4人での協力プレイは可能)。
また辻本氏は,オープニングムービーのみならず,ゲーム中でも質の高い演出や映像が数多く収録されていると説明。ぜひ実際にプレイして楽しんでほしいと述べ,プレゼンテーションを締めくくった。
河野氏は,「モンスターハンター」シリーズについて,「PlayStation 2用ソフトとして始まり,PSPのアドホック通信を介した協力プレイで大ブレイクした,まさに“モンスター”」と表現。
また,同社が主催し2010年12月3日に開催される「PlayStation Awards 2010」において,今回新たに開設された「ユーザーズチョイス賞」の投票で寄せられたコメントをいくつか例に挙げ,「シリーズが幅広い層に支持されていることこそ,“モンスター”たる由縁」と述べた。
ここで「門外不出のビデオ」として,特別仕様のPSP本体「MHP3rd ハンターズモデル」の出荷準備が着々と行われている様子や,静岡の工場で「MHP3rd」のパッケージを生産する様子が映像で紹介された。とくにパッケージについては,機械だけでは足りないため,手作業も合わせて生産しており,フル操業で生産しているとのこと。
河野氏は,会場に集まった特約店関係者に向けて,工場を含め一丸となってフル操業で生産を進めており,注文がある限り生産していくと呼びかけた。
スピーチの最後に河野氏は,「MHP3rd」開発スタッフの努力と熱意に敬意を表すとともに,カプコンとSCEJとの間に強いパートナーシップが存在することをアピール。「MHP3rd」の発売以降も,よりよいソフトを作っていくコラボレーションを続けていく関係でありたいと展望を述べた。
その主な内容は4Gamerの記事でお伝え済みのものだが,ハンターの拠点となる「ユクモ村」が山奥に湧き出る秘湯を中心に発展していること,新登場の「渓流」を含めフィールドのグラフィックスが進化していること,「ジンオウガ」をはじめとした新モンスターや,シリーズで初登場となる亜種モンスターが多数登場することが紹介された。
「オトモアイルー」については,シングルプレイでは最大2匹まで,2人プレイでは1プレイヤーにつき1匹ずつクエストに連れて行けることを紹介。「MHP3rd」では,2人プレイでも4人プレイ同様にターゲットが分散するのでチャンスを狙いやすくなると説明。
また,オトモアイルー用の武器や防具といった要素が追加されたことで,そのカスタマイズの楽しみも増えたと述べた。
さらに,「MHP3rd」では,武器ジャンルがシリーズ最多の全12種類となることを紹介。新たなモーションが追加されているので,シリーズ経験者には使い慣れた武器であっても新鮮な楽しみがあると説明した。
先に掲載した速報記事でも触れているが,これは,シングルプレイ時の集会浴場に,「ギルドカード」を交換したハンターが,NPCとして登場するというもの。ただ登場するだけでなく,アイテムをくれたり,一緒に温泉に入ったりと,間接的なコミュニケーションを楽しめるとのこと。
辻本氏は,「MHP3rd」がモンスターの狩猟というアクションに主眼を置いているのは変わらないが,プレイヤー同士のコミュニケーションや,2人で一緒に遊ぶといったシチュエーションが多いといったニーズに対して,さらに遊びの幅を広げるという意味で,さまざまなシステムを導入したと述べた。
2009年の「モンスターハンターフェスタ'09」では,全国5都市で“地区大会”が開催されたが,今回はそれに仙台が加わり,全国6都市で実施される。そのスケジュールは以下のとおりとなる。
なお辻本氏は,「モンスターハンターフェスタ'09」で試験的に実施した親子大会と女性大会が予想以上に盛り上がったことを踏まえ,「'11」では,親子大会・女性大会の規模をもう少し大きくして注力していきたいと発言していた。
●「モンスターハンターフェスタ'11」開催日程
・福岡大会:3月13日(日) 西日本総合展示場
・名古屋大会:3月19日(土) ポートメッセなごや
・東京大会:3月21日(月・祝) 幕張メッセ
・仙台大会:3月27日(日) サンフェスタ
・札幌大会:4月3日(日) 札幌コンベンションセンター
・大阪大会:4月10日(日) インテックス大阪
・決勝大会:5月下旬 東京都内で実施予定
※決勝大会のみ事前応募制
続けて,テレビCMの出演者である三浦春馬さん,岡田義徳さん,井上 聡さん(次長課長),徳井義実さん(チュートリアル)が登壇。最初に各自が「MHP2G」の総プレイ時間を披露する展開となったが,三浦さんは約300時間,岡田さんは600〜700時間,井上さんは約2800時間,徳井さんは60時間弱と発言していた。
会場では,三浦さんと岡田さんが出演するバージョンと,井上さんと徳井さんに加え,パンクブーブーの佐藤哲夫さんとハリセンボンの箕輪はるかさんが出演するバージョン,計2本のテレビCMが上映された。
三浦さんと岡田さんは,焼肉屋(という設定)でCMを収録した際に,音声収録の都合で換気扇を止めることとなり,煙が凄いことになったことや,プレイに熱中しすぎて焼いている肉が“コゲ肉”になってしまったことなど,収録時のエピソードを披露した。
井上さんと徳井さんは,収録のために4〜5時間ほど4人でプレイしたが,クエストを1回もクリアできなかったと述べる。収録時にはティガレックスのクエストをプレイしていて,「MHP2G」のプレイ経験の少ない徳井さんにフィニッシュを決めさせようと,井上さん達が気を使ったものの,徳井さんがモタモタして失敗してばかりだったそうだ。しまいには穏やかな箕輪さんが「いい加減にしろ」と怒るほどだったという。
なお,CMはさまざまなバージョンが用意されるそうで,テレビだけでなくWebでの展開もあるとのこと。Web版は15秒に留まらないものや,お遊び要素も含まれるものが多いそうだ。
CMの話題のあとは,ゲストの4人に対して「モンスターハンター」シリーズの思い出という質問がなされた。
三浦さんは,高校時代に友達と一緒にカフェでプレイすることが多く,熱中しすぎたせいで授業中にもアイルーキッチンの音楽が耳に残っているほどだったと述べた。
初代「モンスターハンター」から遊んでいるという岡田さんは,PSPの携帯機シリーズがリリースされてからは,睡眠時間を削ってまで遊ぶようになってしまったと話し,寝言で「行けー!」と誰かに指示を出していたと聞かされて,やり過ぎを実感したという。
井上さんは,モンスターハンターフェスタで凄いハンターを見てから,自分も高みを目指すようになったと述べる。そうしたハンター達と一緒に遊ぶようになり,学んだ技術を後輩に伝授しようとしたところ,あまりにスパルタ教育で泣かせてしまったというエピソードを披露した。
徳井さんは,近所に住む同級生と3人でプレイしたエピソードを紹介。「35歳のおっさん3人がキャッキャいいながら遊んでいて,童心に返るとは,まさにこのことだ」と思ったという。また,ドラマに出演した際,現場で初対面の女優さんと「MHP2nd」の話題で盛り上がり,一緒にプレイしたというエピソードを披露し,コミュニケーションツールとしても役に立ったと話した。
次に出たのは,「MHP3rd」に期待するところはどこかという質問。
三浦さんは「新モンスターの動きや,それに対応するハンターの立ち回り」,岡田さんは「シングルプレイでアイルーを2匹連れて行ける点」と答えた。実は岡田さんは猫が苦手だそうで,「MHP2G」では,オトモアイルーを全然クエストに連れていかなかったそうだ。それを克服するため,現在は「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」をプレイしているとのこと。
井上さんは,よしもとモンハン部の部長として,「MHP3rd」発売前日に後輩を集めて“武器の抽選会”をやると発言。その抽選結果を元に,メイン武器を決めて活動していきたいと語った。
徳井さんは,女性ハンターのセクシーでカッコいい防具を見晴らしのいい場所でずっと眺めていたい,できれば制限時間が2倍くらいのセクシーモードのようなものがほしいと述べていた。
4人のうち3人がかなりのベテランハンターということもあり,危なげなくアオアシラ討伐を達成。しかしここで,画面に「WARNING」の文字が表示される。
実はこれが「MHP3rd」の新要素「乱入クエスト」で,クエスト受注時にフィールドの状況が“不安定”と表示されていると発生することがあるのだ。
辻本氏の指示に従って4人がエリアを移動すると,咆哮とともに「モンスターハンター 3(トライ)」に登場した最強のモンスター「イビルジョー」が登場。4人は驚きながらも果敢に挑戦するが,徳井さんが一度力尽きてしばらくした時点で規定の10分に達し,クエスト打ち切りということになってしまった。
ここで辻本氏からの「メニューを開いて『村に戻る』を選択してください」という指示に4人が従うと,「クエストクリア!」と表示される。辻本氏によれば,乱入クエストが発生しても,もともとのクエストのターゲットを達成した状態なので,「村に戻る」を選択すれば,クリア報酬を受け取れる,「乱入クエスト」をクリアすれば,その分の報酬が追加されるとのことだ。
ちなみに,乱入クエストではタイムカウンターがリセットされるのか,デモプレイ時にイビルジョーが登場した時点で「制限時間は50分です」というダイアログが表示されていた。
さらに会場では,遊び心の反映されたWwb版のCM2本が上映され,最後にゲストの4人が,あらためてメッセージを述べた。
「僕も発売日からプレイします。もしどこかで一緒に遊ぶ機会があったら,ぜひよろしくお願いします」(三浦さん)
「僕はあまり友達がいなかったんですが,『モンスターハンター』で友達が増えました。『MHP3rd』は,これから始める人にも入りやすい内容になっているので,プレイしてみてはいかがでしょうか」(岡田さん)
「全国にいっぱいいるであろう,凄いハンターに負けないようになりたいです。お互いにレベルアップしていきましょう」(井上さん)
「僕は,『MHP2G』をちょっとだけやったことがあるという人達の代表として,CMに出演しています。そういう人達が,最初からやってみようという気持ちになってもらえたらと思います」(徳井さん)
このあと会場では,既報の通り,MHP3rdとユニクロ,シダックス,アサヒ「ドデカミン」,長野県信州渋温泉との各種コラボレーションが発表された。また,発表会の最後にはこれまた既に紹介している本日公開の新たなプロモーションムービーが上映された。詳細は,以下の記事で確認してほしい。また,ムービーについては,以下に再掲載をしておくので,まだ見ていない人はぜひチェックしてほしい。
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そして最後に辻本氏は,以下のようにコメントをし,本発表会を締め括った。
「発売に向けて今日はいろいろ発表しましたが,発売後も『MHP3rd』を盛り上げるべく活動を続けていきます。これはシリーズを通じてやっていることですが,今回はさらに注力していきます。配信クエストなどのダウンロードコンテンツもかなり用意しました。いよいよ12月1日に,『MHP3rd』が発売されます。『MHP2G』を超える記録を達成したいと思いますので,ぜひ皆さん協力してください。よろしくお願いします」
「モンスターハンターポータブル 3rd」公式サイト
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