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ディー・エヌ・エー,「モバゲータウン」のゲームAPIをオープン化。先行パートナーによる92タイトルが登場
モバゲーオープンプラットフォームのロゴ |
いまさら説明はいらないだろうが,モバゲータウンは約1500万人の登録者がいるという携帯電話向けサイトで,アバターサービスやゲーム,占い,デコメール,ブログなど,さまざまなコンテンツが用意されており,基本的に無料で楽しめる。また,登録ユーザー同士がコミュニケーションを取れる機能もあり,ソーシャル・ネットワーキング・サービスとしての側面も持っている。
そんなモバゲータウンだが,いままで配信されていたコンテンツはすべて,ディー・エヌ・エーによって提供されていた。だが,本日よりゲームAPIがオープン化され,他社が自主開発したゲームがモバゲータウンに登場するようになったのだ。
ディー・エヌ・エーの発表によると,モバゲーオープンプラットフォームの公開第一弾として,先行開発パートナー40社,合計92のゲームが公開され,シミュレーション,RPG,スポーツ,アクションなど一通りのジャンルはカバーされている。また,2月上旬にはパートナーが200社に増やされ,3月上旬には一般開放される予定だ。
モバゲーオープンプラットフォームのパートナーには,本日時点で,キューエンタテインメント,ケイブ,サクセスネットワークス,バンダイナムコゲームス,ベクターなど,4Gamerでも見かけることの多い会社名が並んでいる。現状ではFlashゲームのみとなるが,今後はアプリでの提供も予定されており,タイトル数が増えるだけでなく,ゲームのバリエーションも多彩になるだろう。
携帯電話向けのサービスは,キャリアによる承認を受ける“公式サイト”と,それ以外の“勝手サイト”に大別できる。公式サイトは,キャリアがサイトのプロモーションを行ってくれたり,料金の回収を代行してくれたりといったメリットがある半面,キャリアによる制約が多い。
一方の勝手サイトは,なんの制約もなしに誰でもサービスを提供できるが,ユーザーの信用を得るのに時間がかかったり,課金面での煩わしさがぬぐえなかったりするといったデメリットがある。また,公式サイトとしてオープンするには,キャリアから認められる規模の会社である必要もあるので,いきなり個人が会社を立ち上げて公式サイトをオープンするというのは,ほぼ不可能だ。
モバゲータウンは後者の勝手サイトにあたるが,多くのユーザー達の支持を得て,1500万人という規模にまで成長した。今回のゲームAPIオープン化により,各ゲームデベロッパはキャリアによる承認プロセスをとらずに,これだけの数のユーザーにアピールできる場所でゲームを提供できるようになった。これはかなり魅力的な話だろう。3月には完全にオープン化される予定なので,さらにさまざまなゲームがモバゲータウンに登場する見込みだ。
こいけん!(ベクター) |
恋する私の王子様 for モバゲータウン(ベクター) |
モバゲータウン公式サイト
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