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アニメは10月,ゲームは12月16日,メディアの枠を超えた展開を見せる「探偵オペラ ミルキィホームズ」の1stライブに行ってきた
ミルキィホームズは,現在インターネットラジオやノベルで展開を続けるメディアミックス作品だ。ライブの中で,2010年10月よりアニメが放映されること,そして同タイトルのPSP用アドベンチャーの発売日が2010年12月16日に決定したことがアナウンスされ,さらなる飛躍が期待される。
本稿では,ミルキィホームズのメインキャスト4人に加え,南条愛乃さんや,飛蘭(フェイラン)さん,シークレットゲストの明坂聡美さんも登場したライブの模様をレポートしよう。
開始前には,アニメやゲーム作品のライブではおなじみの,キャラクターによる注意事項が会場内に流れた。「写真撮影はだめですよ,ウフフ」とか「飛び跳ねるなど危険な行為はおやめだくさいね♪」といったような,キャラクターのナレーションを聞けるというのも,ライブならではの楽しみの一つだろう。
CMが一人の女性によって作られていることや,CM中のボイスを三森さんが担当しており,それが彼女の声優デビュー作品であったことなどが明かされた。会場内では実際にCMが流され,それを一緒に見ていた三森さんは「恥ずかしい……」と頬を赤らめていた。
上映後,木谷社長が「ライブを楽しんで行ってほしい」と自ら観客に頭を下げてその場をあとにすると,間もなく照明が落とされる。「ミルキィホームズ1stライブ,スタートです!」というナレーションのあと,メインキャストの4人が登場し,PSP用ソフト「探偵オペラ ミルキィホームズ」のオープニングテーマ・「雨上がりのミライ」を披露。ファンは大きな歓声と共に,色とりどりのサイリウムを振って,これを迎えた。
歌を終えると,4人はあらためて自己紹介。先述の三森さんに加え,譲崎ネロ(ネロ)役・徳井青空さん,エルキュール・バートン(エリー)役・佐々木未来さん,コーデリア・グラウカ(コーデリア)役・橘田いずみさんが,それぞれ挨拶をする。またこのとき,全員が揃って「こんな広い会場でライブをできるなんて感激」と語っていた。
ミルキィホームズの舞台は,大探偵時代と呼ばれるちょっと未来の,ヨコハマと呼ばれる架空の都市である。ミルキィホームズの4人を始め,登場キャラクターの中には「トイズ」と呼ばれる超能力を持つ者がいる。中村氏は,「PSP版の主人公・小林オペラはレトロ主義の部屋に住んでいるんですけど,ミルキィホームズに半分以上乗っ取られています」といった設定の話も織り交ぜて,解説を進めてくれた。
続いて,ミルキィホームズの4人をスライド写真と共に紹介。「シャロはとにかく元気でかわいい」「ネロは,トイズの力で電子機器や電磁波に強い。電磁波=精神というひとつの考え方から,動物とも意思疎通がはかれる(気がしている)キャラクター」「エリーは怪力のトイズを持っており,戦闘能力が高い」と順番に説明していく。しかしコーデリアの説明では,スライド写真に水着姿が写し出されたことで,出演者は「コーデリアってこんなにグラマーだったんだ」と,キャラクターの紹介よりも,水着姿に気をとられていた。
歌の準備のためにメインキャストの4人が一度舞台から離れると,中村氏はミルキィホームズのライバルとなる警察組織「Genius4」のメンバーについて話し,長谷川平子役・新谷良子さんと銭形次子役・沢城みゆきさんのビデオメッセージも上映された。
そして,Genius4のリーダー明智心衣役・南条愛乃さんが,「盛り上がってるのかー!? 盛り上がらないと逮捕するぞー!?」とキャラクターを模した台詞と共に登壇。
すでにゲーム中のボイスの収録を終えているという南条さんは,その感想を求められると「すごくIQの高いキャラクターという設定だったのでクールにやるつもりだったんですけど,思っていたより……知能が低くて……」とコメント。子犬のようにキャンキャンやってと言われたので,楽しく演じたと話していた。
次に,作中でミルキィホームズとGenius4双方の敵対勢力となる「怪盗帝国」の説明へと移る。ここで,アルセーヌ役・明坂聡美さんが「ミルキィホームズ1stライブ,いただきに参りました!」という声と共に,シークレットゲストとして登場すると,会場は興奮のるつぼと化した。明坂さんは,「アルセーヌは気品のあるキャラクターです。監督にはお色気担当だからと言われて……すごく大変でした」と収録時を振り返っていた。
生アフレコを披露したあとは,ミルキィホームズの4人と入れ替わりで木谷社長が再び登壇。中村氏と共に,ゲームの発売日や限定版の情報,アニメの放映時期について語る。
PSP用ソフト「探偵オペラ ミルキィホームズ」の発売日は,2010年12月16日に決定。限定版は8月27日に予約がスタートする。限定版は,「ねんどろいどシャロ」「オリジナルサウンドトラック」「ヴァイシュシュバルツPRカード3種計12枚」が特装ケースに同梱された特別バージョンになるという。会場からは,ゲームを100本予約するといった声も聞こえていた。
アニメは,2010年10月より毎日放送(MBS),TOKYO MXほか,全国8局で放映予定。ニコニコ動画での配信も予定されているので,全国どこでも楽しめるようになるとのことだ。
ゲームとアニメの情報が発表されたあとは,いよいよ歌を中心としたライブモードに会場が切り替わる。その先陣を切るのは,ミルキィホームズ4人が個々に好きな曲を歌うカバー曲メドレーだ。
三森さん:アニメ「天元突破グレンラガン」オープニングテーマ「空色デイズ」 |
徳井さん:アニメ「らき☆すた」でおなじみの「かえして! ニーソックス」 |
佐々木さん:アニメ「マクロスF」より「トライアングラー」 |
橘田さん:映画「タイタニック」のテーマソング「My Heart Will Go On」 |
曲に続いて,三森さんを除く3人が登壇して,自分が選んだ曲についてのエピソードを語る。
「武道館ライブのDVDを買って,振り付けも練習した!」(徳井さん)
「トライアングラーはミルキィホームズのオーディションでも歌った思い出の曲。ファンの皆さんの前で歌えて嬉しいです」(佐々木さん)
「私は,コーデリアなら何を歌うか考えて選びました。コーデリアは作中ちょっと哀しい事件に遭うのですが,そこからイメージしたのがこの曲です」(橘田さん)
メドレーのあとは,三森さんと南条さんのデュエットソング「ライバル捜査線」と,ミルキィホームズ4人の新曲「ミルキィ tea time」が続けて披露され,会場のテンションは俄然上昇していく。
そして,ゲストの飛蘭さんが舞台に呼び込まれると,さらにヒートアップ。飛蘭さんは合間にトークを挟みながら,「Errand」「SERIOUS-AGE」「INFINIT CRISIS」「mind as judgment」「spring〜君とのメロディ〜」を5曲連続で熱唱。「飛蘭という名前を知らない人もいると思います。今日はぜひ覚えて帰ってくださいね」と満面の笑みで話した。ちなみに,名前の読みがフェイランであること,自分は純日本人であり,中国人ではないし,中国生まれでもないことを説明していた。
飛蘭さんが歌い終えると,出演者全員が登壇してエンディングトークが始まり,出演者が一人ずつライブの感想を語った。ここでミルキィホームズが2010年8月29日のアニメロサマーライブ2010に出演することが明らかにされ,会場は大歓声に包まれた。
歓声を引っ張ったまま,ミルキィホームズエンディングテーマ・「聞こえなくてもありがとう」をメインキャストの4人が歌い,ライブは終演へと向かう。
もちろんアンコールが巻き起こり,4人が再登場して「熱風海陸ブシロード〜熱き咆哮〜Euromix」を熱唱。そして最後にもう一度「雨上がりのミライ」を披露して,会場に別れを告げた。
閉幕後も歓声が包む会場は,今後展開されるアニメやゲームの盛り上がりを予感させるに十分なものだった。ミルキィホームズは,7月25日のワンダーフェスティバル2010[夏]のステージ出演も決定している。続くアニメロサマーライブへの出演,アニメの放映,ゲームの発売,マルチな展開を見せるミルキィホームズから目を離さないように。
「探偵オペラ ミルキィホームズ」公式サイト
- 関連タイトル:
探偵オペラ ミルキィホームズ
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