ZOWIE GEAR，「キーレスポンス」の切り替え可能なメカニカルキーボード「ZOWIE CELERITAS」を12月発売

　ZOWIE GEARは，ゲーマー向けワイヤードキーボード「ZOWIE CELERITAS」（CELERITAS：ケレリタスもしくはセレリタス）を2010年12月初めに欧州市場で発売すると発表した。希望小売価格は119.90ユーロ（日本円換算で約1万3500円）となっている。


　ZOWIE CELERITASは，英語104キー仕様のメカニカルフルキーボードだ。以前お届けしたGamescom 2010の記事では，スウェーデンかフィンランドあたりのものと思われる，見慣れない105キー配列だったので，これを覚えている人はいるかもしれない。
　メカニカルキーボードというと，キースイッチが気になるところだが，本製品に採用されているのは「18K gold-plated brown mechanical switches」（※原文ママ）だという。おそらくZF Electronics製の，いわゆる“Cherry茶軸”ではないかと思われるが，詳細は不明だ。

　本製品の特徴となるのは，「ZOWIE RTR」（Real Time Response）という機能。これは，PS/2接続時，「キーレスポンス」の間隔を1，2，4，8倍に切り替えられるものだという。［F9］〜［F12］キーには「1x」「2x」「4x」「8x」という刻印があるが，この刻印が示すとおりの倍速になるということだろう。
　Gamescom 2010の記事で筆者は，この機能が「“チャタリング上等”の反応速度引き上げ」を可能にするものではないかと予想したが，そこまではいかなくとも反応速度を引き上げようとする機能と見てよさそうだ。自分のプレイに適した反応速度を選択できるのなら，便利そうな機能である。
　ちなみに，製品名のCELERITASは，ラテン語でスピードを表す言葉。ZOWIE RTRによって速いレスポンスが得られるということで，なかなか似合ったネーミングではなかろうか。

　ゲーマー向けキーボードとなると，キーの同時押しへの対応は軽視できないポイントだが，PS/2接続時では全キー，USB接続時では6キーの同時押しがしっかりサポートされている。
　さらに，［Windows］キーを［Ctrl］キーとして使用できる機能も搭載。ZOWIE GEARによれば，［Windows］キーを無効化ではなく［Ctrl］キーに変更することで，RTSのプレイ時に［Ctrl］キーと同時に押せるキーが3〜4つほど増えるとアピールされている。

　また，本製品は「FPS，RTS，レースゲームという異なるジャンルのゲーマーに満足してもらえることを目指し，各ジャンルのプロゲーマーの強力を得て開発されている」とのことだ。とくに多大な協力があったプレイヤーとして，「Counter Strike 1.6」のAbdisamad“SpawN”Mohamed氏，「StarCraft: Brood War」のYoung Ho“Flash”Lee 氏，「Kart Rider」のHo Jun“Ho-Jun”Moon氏という3人の名が挙げられており，3人のコメントが公式サイトに掲載されている。興味がある人は英文ではあるが確認してみよう。
　ちなみに，気になる国内発売時期についてだが，ZOWIE GEARの販売代理店であるマスタードシードからは今のところ発表されていない。続報に期待だ。

●ZOWIE CELERITASの主なスペック

• 発売時期：2010年12月初め
• 希望小売価格：119.90ユーロ
• 接続インタフェース：USB，PS/2（付属の変換コネクタを使用）
• キー数：104
• キーピッチ：未公開
• キーストローク：未公開
• 押下特性：未公開
• 複数キー同時押し対応：USB接続時6キー，PS/2接続時全キー
• キー耐久性：未公開
• 未公開
• 重量：未公開
• ケーブル長：約1.8m

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ZOWIE GEAR公式サイト：http://www.zowiegear.com/