大人気MMORPGの最新拡張パック，「World of Warcraft: Cataclysm」の発売が12月7日と正式発表。コレクターズエディションの存在も明らかに

　Activision Blizzard傘下のBlizzard Entertainmentは，世界的な人気のMMORPG「World of Warcraft」（PC/Mac）の拡張パック第3弾「World of Warcraft: Cataclysm」の発売を2010年12月7日に行うと正式に発表した。PCとMac向けに，パッケージ版とダウンロード版がリリースされ，価格は39.99ドルが予定されている。また，詳細は公表されていないものの，コレクターズエディションが79.99ドルで発売されることが明らかにされた。

「World of Warcraft: Cataclysm」12月7日発売

　Cataclysmの発売日については，この1週間ほどさまざまなウワサがネット上を飛び交っており，例えばアメリカのスーパーマーケットチェーンであるTargetが，「12月31日に発売を開始する」と同社のオンラインサイトに掲載したとか，Amazon.comが予約済みの購入予定者に「1月5日まで郵送できません」という通知を行ったとか，真偽不明の話がプレイヤーの間でまことしやかに語られていたのだ。
　きわめつけは，ファンの一人がWorld of Warcraftの埋め込みデータを解析した（これが具体的に何を指しているのかは，ちょっと分からない）ところ，次のArenaシーズンが12月14日から始まると書かれていることを発見。以前からBlizzardは「発売の1週間後にArenaを開始する」と発表をしていたこともあって，12月7日の線が有力視されていた。
　偶然ということも十分にあり得るが，結果としてファンの発見が正しかったと言えそうだ。ともあれ，10月22日に開催される予定のイベント「BlizzCon」に向けて，Cataclysmの発売日に関する正式発表が行われたことで，プレイヤーのボルテージは高まっているようだ。

　Cataclysmは，これまでのゲーム世界で大きな地殻変動が起こり，ゾーンの様相がまったく異なるものになってしまったという設定だ。プレスリリースでは，「Cataclysmは，これまで我々がリリースしてきたWorld of Warcraft向けコンテンツの中で，最高のものになると確信しています。なぜなら，これは単なる拡張パックではなく，Azerothの世界をすっかり作り変えているからです」と，BlizzardのCEO，Mike Morhaime氏がコメントしており，βテストが順調に進んだ結果，作品にさらに磨きがかかったと続けている。


　これまで「World of Warcraft: The Burning Crusade」と「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」の2つの拡張パックがリリースされており，いずれも発売されるたびに記録を塗り替えるほど好調な売れ行きを見せてきた。世界で1200万人いると言われるプレイヤーをバックに，Cataclysmには大ヒットが期待されている。