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月面で壮烈なレーシングバトル! NASAの地表データを利用した「Lunar Racing Championship」が2009年秋に発売
Lunar Racing Championshipは,月面用の特製マシンを運転してレースを行うという内容だが,月の表面の地形は,NASAが1994年に打ち上げた月探査機,クレメンタインの観測データを使用しているとのこと。
クレメンタイン衛星が撮影した,月面の高解像度写真や赤外線写真などを使ってリアルに再現された地表には,紫外線でラインの引かれたレース用のトラックが作られ,アポロ11号が月面に着陸したポイントや月の極地といった,いわば月の名所を巡るレースが展開されることになる。
ゲームエンジンにはVirtuePlayの姉妹会社であるVirtueSoftが開発した「RADE」が使用されている。スクリーンショットにもあるような3Dレンダリングだけでなく物理エンジンも搭載されており,重力の低い月面でのマシンのリアルな動きやボディに与えられるダメージなども正確に再現されているとのこと。
開発元のVirtuePlayは本作を「NASAがNASCARに出会ったようなゲーム」としており,科学的に正確なデータを元にしつつスピーディなレースが楽しめる個性的な作品であることを強調しつつ,エデュケーションゲームとしての面も打ち出しているようだ。
ちなみに,同ティザーサイトにある「One small step for man, one giant leap for gamers」という言葉は,アポロ11号の船長として月面に降り立ったニール・アームストロング船長の「That's one small step for man, one giant leap for mankind.」(これは一人の人間としては小さな一歩だが,人類にとっては偉大な飛躍である)という名言を軽くもじったものって,言わずもがなですか?
アポロ11号の当時は,やがて月面に植民地が作られ,人々が気軽に月を訪れるといった未来が頻繁に語られていたものだが,あれから40年,人類はいまだ地上に居っぱなし。ティザーサイトのギャラリーコーナーでは多数のスクリーンショットが,ビデオコーナーではプレイムービーがそれぞれ公開されているので,せめてゲームで月気分に浸ってみよう。
- 関連タイトル:
Lunar Racing Championship
- この記事のURL:
(C)2009 VirtuePlay Inc.