連載
【ヒャダイン】ついにテレフォンショッキングに出てきたぞーー!!
ヒャダイン/前山田健一 / 歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第11回「ついにテレフォンショッキングに出てきたぞーー!!」
僕自身,とくに具体的な夢や目標をそれほど表に出さない人間なんですが,そんな自分でも一つ公言していました。「テレフォンショッキングに出たい」と。あちこちで言っていたので,ファンの方々の中ではよく知られていたと思うのですが,ついに,ついに……叶いました!!
僕は昔から笑っていいとも! フリーク。学生時代,上京後は毎日録画して観ていました。とくに水曜日のいいともが大好きで,脱力と悪ノリタモさんが大好物でした。まさに憧れの番組。その中でも選ばれし者しか出られないテレフォンショッキング。くーーー。頑張ってきてよかった!
ご存じのとおり,いいとも出演は一日だけではございません。そう。まずは前日の電話対応。最近はお友達紹介制度ではなくなったので(意外と知られていない),前日のゲストさんとは面識がないことが多々あります。
でも,僕の前日ゲストはDAIGOさん。メンタリストではなくボーカリストのほうのDAIGOさんです。何と,ももクロちゃんを今一番リスペクトしているらしく,Zの衣装のコスプレをしてくれたこともある模様! なんて良い人。
レコード会社の会議室でテレビを観ながら電話が来るのをひたすら,待つ。もうドキドキ。これが緊張のピークでしたね。そして時が来た! まずタモさんから電話がかかってくる。ヒャダイン第一声「ご,ごごごごぶさたしております」
安定のカミカミクオリティ。その後,DAIGOさんに電話を代わってもらったら,「『ワニとシャンプー』(注:拙作のももクロ曲)大好きです」という心優しきお言葉を! ありがとうDAIGOさん。
僕はDAIGOさんがいいともレギュラーだったとき,悪ふざけで作ったユニット「ル・クルーゼ」の「黒い薔薇のかほり」が大好きでした。それもお伝えしたかったんですが,そんな余裕などありません。とほほ。
そして,最近は「明日来てくれるかな?」のくだりも無いんですが,タモさんに直訴してどうしてもやりたい旨を伝え,腹の底から「いいともーーー!!!」と叫びました! 感無量。その後の脱力感ったらなかったです。
そして当日。けっこう早めにアルタ入り。いいともフリークなら当然知っている情報「楽屋が狭い」。わくわくして入ったら,噂どおり狭かったよ! メイク室も狭かった! 木曜日レギュラーの笑福亭鶴瓶師匠,ピースのお二人,そしてベッキーさんにご挨拶。
ベッキー姉さんは以前,僕の番組に来てくれていたし,Twitterでもいろいろ絡んでいたので,顔を見たらすごくリラックスできました。そこで今度発売されるシングルのサンプル版をいただいたのですが,茶色い可愛らしい包みに「ヒャダインさんへ」と手書きの何かかが。何かな? と思って開くと,「おめでとうございます。楽しんでくださいね!」という心暖まるお手紙が。まじ泣きそう。一気に緊張が吹き飛びました。その後もメイク室で話しかけてくれて本当にリラックス。ありがとうベッキー姉さん。
そして本番。よく増刊号で見るあの裏手で待機。お客さんは若い女性が中心,僕自身の知名度からして「誰だよこいつ」って言われるのが怖いなあ,と思っていたのですが。なんと50件ものお花が!
SMAPさん,山下智久くん,ももクロ,エビ中,つんく♂さん,氣志團さん,山里さん,しょこたん,吉木りささん,ベボベ,musicるTVなどなど,並び切らないくらいたくさんのお花。それだけで感動なのですが,その面々のおかげでお客さんも少し湧いてくれていて,いざ出ていったらウェルカムで迎えてくれました。
最初のブロックでは僕の履歴の紹介,次のブロックではももクロからのチクリBEST 3,そして最後は「100分のXアンケート」。僕のいいともLOVE,タモさんLOVEを全面に出したせいか,お客さんもタモさんも楽しそうにしてくれていて,まったく,ええまったく緊張しませんでした!
僕の大好きなタモさんの「威嚇のポーズ」,そしてCM中には「CMまたぎのポーズ」も披露してくれて,感動しました。そして,ストラップもピタリ賞! まさかのピタリ賞!! やらせなしのピタリ賞!!! キラキラのストラップをゲットしました。
そのあと裏手で増刊号も見学させていただき,ほくほくで家路につきました。
おっと。ここは4Gamer。ゲームのコラムを書くスペースですよ。ということで,笑っていいとも! つながりで,スーパーファミコン用ゲーム「笑っていいとも! タモリンピック」の思い出のことも書きましょう。
このゲーム,いいとものエンディング前にやっていた曜日別対抗ゲームをスーパーファミコンで体験しちゃおうというものなんですが,色々と細かく,月曜日から金曜日まで異なるプレイヤーキャラクターを選べます。それでお友達とも対決できるという,パーティにはもってこいの作品です。
簡単に言えばミニゲームの集合体なんですよ。スロットみたいなやつから運動系,はたまた絶対音感が無かったら答えようがないような無理ゲーまで各種取り揃えられておりました。各ミニゲームにはタモさんが何かしらの形で出てきて,サックスを吹いたりおどけたり……と,大活躍するので,タモさんファンも大喜び。
タモリの三文字をカタカナ三文字の別の人名にしたゲーム,あるじゃないですか。あんなノリと言ってもいいかもしれません。さすがいいとも,時代を先どるニューカマー。このゲーム,復刻されないかなあ。
それで思い出したんですが,タレントさん絡みのゲームって,以前は多かったですよね。PCエンジンの「カトちゃんケンちゃん」は,僕よりも母親が夢中になって,クリアまでたどり着いていました。あと有名どころでは「中山美穂のトキメキハイスクール」。クリアに困ったら電話番号が表示されて,そこに電話をかけると,中山美穂の自動音声がヒントを教えてくれるという,斬新な企画でしたね。
最近では「とったど〜!よゐこの無人島生活。」なんてものもありますし,最近だと「AKB1/48 アイドルと恋したら…」という,素晴らしいビジネススキームの作品もあります。しかも今度は「AKB1/149 恋愛総選挙」ですって! 本当に秋元先生はすごい。
そうそう,「はねるのトびらWii ギリギリッス」なんていうのもありました。5年前に発売されたんですが,番組自体は先日終わってしまいましたね……。出演者だった人達が,別の番組で自虐ネタを披露するたびに胸が痛くなります……。
そんなタレント&有名人ゲームって,本当に数多く発売されてきて,ラインナップを調べるだけでワクワクします。で,一つ気になるものを見つけました。それは「ゴルビーのパイプライン大作戦」。1991年のファミコン用タイトルです。
ゴルビーで,1991年ってことは,あのゴルビーだよね? ペレストロイカで一躍時の人となった,旧ソ連のゴルバチョフ書記長だよね? 愛称がゴルビー。で,パイプラインってことは,日ソの友好のパイプをつなぐってことなのかい? うわー。ゲーム内容知りたい! スパイとか出るの? 暗躍とかするの? 根回しとかするの? 冷戦はどうなっちゃうの? まるで「ゴルゴ13」の世界観じゃないですか!
……と,勝手に想像を膨らませたあとで調べてみたら,テトリス系の落ち物パズルでした。落ちてくるパイプを組み合わせて消す,という。なんのこっちゃ。でもドット絵で描かれたゴルビーたんのグラフィックス,まじかわいい。かなりイケてる。
こんな風に,政治というデリケートな部分にまでぐいぐい食い込んでいたファミコン末期,今一度注目してみたいところですね。だって,スーパーファミコンへの移行が進んでいる時期に,ファミコンの世界で最後まで踏ん張っていた人達の最後の叫び,最後の一暴れが,きっとここに詰め込まれているんですから!(多分)
■■ヒャダイン/前山田健一(歌手・作詞家・作曲家・編曲家・プロデューサー)■■ 11月28日にランティスより1stベストアルバム「20112012」をリリースしたヒャダイン氏。全26曲を収録した大盤振る舞い作品になっています。。ちなみに,このアルバムのDisc-2に収録されている「トンズラブラザーズのテーマ 2012」は,「MOTHER2 ギーグの逆襲」に登場するキャラクター,「トンズラブラザーズ」のカバー曲です。 |
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