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キミも有名スケーターになろう。今週の「海外ゲーム四天王」は,走っても転んでも崖から転落しても面白い「Skate 3」だ
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印刷2010/05/31 12:10

連載

海外ゲーム四天王 / 第46回:「Skate 3」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
今週のしまった,こっちは崖だ!:「Skate 3」
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 陽気な若者達がスケードボードでさまざまな技を編み出し,やがてそれがスポーツになっていったというあたり,スケートボードとその周辺の文化は,実にアメリカ的。そんなスケートボードをテーマにした人気シリーズの最新作がElectronic Artsの「Skate 3」だ。走ってよし,トリックを決めてよし,派手にすっころんでよしのゴキゲンなアクションゲームに,ストイックにゲームを極めることに至上の価値を見る,ジャパニーズサムライゲーマーのUHAUHA氏が挑む。クール!

階段だろうと,フェンスだろうと,崖だろうとおかまいなし 空中高く飛び上がって華麗なトリックを決めろ

 

 アメリカンな都市をスケートボードに乗って走り回り,トリック(スケボーの技)を決めたり,階段の手すりや,駐車している車の上など「うっそー,こんなところを走れるの!」というような場所を駆け抜けたりするのが,Electronic Artsが放つ人気シリーズ,Skate。んで,今週の人気連載「海外ゲーム四天王」で紹介するのは,そんなSkateシリーズ最新作となる「Skate 3」だ。

 

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 本作の舞台となるのは海に面した港湾都市“Port Carverton”。ここは大きくダウンタウン,学生街,工業地帯の三つのエリアに分かれており,大学,スタジアム,倉庫,造船所,採石場,展望台,そしてスケートパークといった魅惑のスポットが用意されている。
 もちろん,街の中を自由に走り回ることも可能で,すべてのオブジェクトがトリックを決めるための材料になる。
 そうして練習し,街のさまざまな場所で繰り広げられるチャレンジイベントに参加して勝つことで,やがては100万枚のデッキ(スケボーの板)を売り上げる有名スケーターになるというのがゲームの基本的な目標だ。

 

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 前作同様,開発はカナダのEA BLACKBOXが行っており,グラフィックスやゲームシステムなどの基本的な部分に,大きな変更はない。本作では新たなトリックや,他人を押せる“Push Off”の追加,リプレイエディタの強化などが行われている。
 また,チーム戦にも重点が置かれており,オフライン/オンラインともに,AIキャラ/フレンドと3人でチームを組んで,レースなどのチャレンジイベントに参加できる。ここもまた,本作の重要なポイントだ。

 

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 街の各所には,ほかのスケーターと一緒にあらかじめ設定されたコースでレースをするものや,決められたポイントで指定されたトリックを繰り出すものなど,さまざまなタイプのチャレンジイベントが用意されている。中には,高所から飛び降りて骨折したり,道行く人に激突するといった,現実ではできないような突拍子もない課題に挑戦するものある。

 そうしたチャレンジイベントは,最初はそのうちの一部だけが挑戦可能で,クリアすることによってプレイ可能なものが増えていくという,最近定番のアンロックだ。
 クリアするとポイントが獲得でき,このポイントが一定数に達するとレベルが上がる。また,それぞれのチャレンジイベントには「標準的な課題」と「より難しい課題」があり,獲得ポイントが違ってくる。もちろん,後者のほうがより多くのポイントを稼げるわけだが,難しいほうは難しいので,すべてクリアするのはかなり大変だ。

 

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 チーム戦で行うチャレンジイベントも用意されており,二つのチームに分かれてレースをしたり,トリックの合計スコアで競ったりなど,同じチャレンジイベントでもチーム戦にはシングルプレイと違った面白さがある。
 ちなみに,チーム戦における筆者の役割はもっぱら「足をひっぱる係」で,優秀なチームメイトの活躍で勝利を得たこともしばしばある。恥ずかしいので,ぜひ秘密にしておいてほしい。まあ,これもチーム戦の面白さであるのだから,結果オーライだ。

 

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 なお,シングルプレイとマルチプレイの明確な切り分けはなく,チャレンジイベントを選択時に“Play Online”を選択するだけで,EAのサーバー経由で自動的にオンラインプレイが楽しめる仕掛けになっている。やっぱり,相手が人間だと盛り上がるし,自分の実力とはいえ,負けると猛烈に悔しい。ちくしょー。

 

 本作の基本操作は実に直感的に行えて,左スティックが「身体の動き」,右スティックが「スケボーの操作」,左右のトリガーが「ボードを掴む」,△,×で加速(プッシュ),○ボタンでブレーキと,こうしたスティック/ボタンの組み合わせでトリックを生み出すのがSkate流だ。

※ボタンの表記はPlayStation 3用のパッドのもの

 

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 例えば,右スティックを↓に入れて貯めてから↑にすれば“OLLIE”というトリックになり,↓にして左上に跳ね上れば“HEELFLIP”になる。こんな感じで,右スティックの動き一つでトリックを繰り出せるのだ。
 数多くのトリックが使えるようになっているが,トレーニングモードで基本的なものは覚えられるので安心だ。また,トリックの一覧も用意されているので,すべてのトリックを自由自在に出せるように極めたい。

 

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 なぜなら,本作の面白さはスケボーを宙に浮かせてさまざまな方向に回転させる,トリックにあると思うからだ。トリック自体は比較的簡単に出せるが,平坦な場所で単独のトリックを使いまくっても,あまりスカッとしないし面白くない。やはり,手すりや段差に向かってトリックを使い,その上をスケボーを滑らせて移動しながら別のトリックへつなぐといった連続技が成功したときの嬉しさや楽しさといったら,思わずガッツポーズを出してしまうほどである。いや,ホント。

 

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 もちろん,失敗したときには派手にぶっ飛んで目を覆いたくなるような姿を見ることになるが,これはこれで楽しいのがSkate 3だ。高所から落下する際にボードを放り投げたり,跳び蹴りをかましながら落ちていったりなど,スケボーとはまったく関係ないジェスチャーもありだ。落下地点で“Push Off”を使うと転倒距離を延ばせるのだが,このときのキャラクターの動きが実に気持ち悪くて大笑い。相変わらず,こういったおバカな要素も満載なので,いろんな意味でアメリカ的ムード満載の本作をぜひ楽しんでほしい。

 

 

コラム:パークエディタで自分だけのスケートパークを作っちゃおう!
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 パークエディタを使えば,ゲームに登場するさまざまなパーツを並べるだけで,オリジナルのスケートパークが作れてしまう。
 できたパークを実際に走ったり,トリックを繰り出したりしながら微調整を重ねて完成させるわけだが,アドレナリン出まくりのトリッキーでクールなスケートパークを作るには,かなりの腕前とセンスが必要じゃないかと思う。
 完成させたパークをアップロードして世界中のプレイヤーに遊んでもらえるので,いいのができたら公開し,世界中のスケーターを唸らせるのだ。

 

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■■UHAUHA(ライター/スケートボーダー)■■
 本人もそうだが,今回の「Skate 3」はお子さんがすっかり気に入ってしまったというライターのUHAUHA氏。お父さんの威信をかけて,素晴らしいトリックをご披露してやろうとがんばったものの,コントローラーを投げつけたくなることもしばしばだったとか。ちなみにこのSkate 3だけでなく,先々週の「海外ゲーム四天王」で紹介した 「Star Wars: The Force Unleashed」もお子さんが気に入ってしまったので,コンシューマ機版の購入を検討しているとのことだ。将来性有望である。
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