HanbitSoft，オンライントローリングゲーム「GRAND MER」のCBTを4月17日に開始

　温暖化のために天候が激変した地球は，激しい雨が降り止まず，西暦2108年頃には地表のほとんどが水に覆われてしまった。やがて気候が回復し，生き残った人々は，「NewTerra」と名付けられた新しい地球での暮らしを再開することになった。だが，農業を行うには残された大地が狭すぎたため，食料はもっぱら漁業に頼らざるを得ない。国家のなくなったこの世界では，釣り人の集まる「クラブ」がその役目を果たし，かくして新たな海「NEOCEAN」を舞台に，数多くのクラブがよりよい漁場を求めて争うことになった……。

生きるために魚を釣るゲームだったのである

　これがなんのゲームのバックグラウンドストーリーなのかというと，韓国のHanbitSoftが正式サービスを予定しているマルチプレイトローリングゲーム，「Grand Mer」。そう聞いて，ええっ！　と驚く人も多いはずで，てっきり，暇をもてあましたセレブ達が，豪華クルーザーに水着美女と共に乗り込み，カジキやマグロなどを釣り上げてアッハッハというゲームなのかと思っていた筆者もビックリである。文字どおり「今夜のオカズ」のために必死で釣りをするというわけだ。
　かくして，プレイヤーはクラブに雇われた凄腕の釣り人となり，優良な漁場の覇権とNEOCEAN最高の釣り人であることを示す「LORDAN」の称号を懸けたトーナメントに挑むことになるのだ。


　そんな意外な展開を見せたGrand Merだが，現地時間の本日（4月10日），HanbitSoftはGrand Merの韓国におけるクローズドβテストを4月17日に実施すると発表し，併せて上記のバックグランドストーリーを含むゲーム内容の一部を公開した。
　リリースによれば，本作は史上初のオンライントローリングであり，簡単操作で誰でもトローリングの醍醐味を味わえる。また，トローリングだけでなく，さまざまなタイプのチャレンジが用意されており，ひたすら釣ってレベルアップする行為に汲々とする必要はないそうだ。
　また，カメラアングルを自在に選べ，悠々と泳ぐ巨大魚の姿を堪能することも可能，美しいグラフィックスで描かれた広大なマップが用意され，そこには多種多様な魚が棲んでいる。詳しいことは分からないが，マルチプレイに役立つシステムが実装され，コミュニティ作りにも力が入っているとされている。

　日本からクローズドβテストに参加することは無理なようだが，とりあえず，新たに公開されたスクリーンショットやアートワークを見て，未来の地球に思いをはせてほしい。いや，驚いた。

氏名不詳な二人のプレイヤーキャラクター

公開されたマップ。名前は「Mantra Sea」（左上）「Matryoshka Sea」（右上），そして「Shogun Sea」（下）