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印刷2008/03/19 23:00

ニュース

新しいシムズはこうなってしまった。EA,「The Sims 3」の詳細を発表

 北米時間2008年2月22日,Electronic Artsはカリフォルニア州レッドウッドシティの本社において,2009年初めの発売が予定されている「The Sims 3」のメディア向けプレビューを行った。The Sims 3については,一昨年(2006年)の11月,EAの業績報告の席上でその開発が公式に認められていたが,その後一年以上にわたりこれといった情報が出ないまま時間だけが過ぎた。今回,初めてメディアに向けたゲームデザインと開発状況が紹介されることになったわけだ。ちなみに,この説明会にはNDA(秘密保持契約)が締結されており,その解禁日が本日3月19日だったのである。現在,The Sims 3の公式サイトでも情報公開が始まっているはずだ。

※エレクトロニック・アーツからの公式発表は「こちら」

 The Sims 3は,2000年にMAXISから発売された「The Sims」(邦題 シムピープル),および2004年に発売された「The Sims 2」(邦題 ザ・シムズ2)に続くシリーズ最新作である。人々の生活ぶりをシミュレートしたThe Sims,人生シミュレーションになったThe Sims 2。今回は,それらをひっくるめたうえで「ご近所シミュレーション」となった(「ご近所」とは,おおむね街を意味するゲーム内用語。言わずもがなですか)。

 ご存じのように,The Simsは「PCゲーム史上,最も売れたシリーズ」としてギネスブックにも載っており(また聞き),これまで22か国語にローカライズされ,シリーズ累計で9800万本というセールスを挙げているゲームだ。Playstation 2をはじめ,さまざまなプラットフォームに移植されているが,7割以上がPC版のセールスという,PCに大きく軸足を置いたタイトルである。
 公式サイトに公開された家屋やキャラクターデータのダウンロードは,これまでに6000万件を記録。また,欧米ではマイクロトランザクション技術によるアイテム販売が行われているが,フォードをスポンサーにしたムスタングの販売では,100万台を売り切ったとのこと。(本物の)ムスタングは200万台ほど売れているので,EAはフォードのナンバー1ディーラーなのだそうだ。ゲームのアイテムだけど。
 コミュニティも非常に活発で,関連ムービー約10万本がYouTubeにアップされているという,あらゆる意味でEAのドル箱スターと呼んで間違いないシリーズ。それだけに,新たなナンバーの付いた最新作には,世界中のファン/コミュニティからのホットな視点が集まっているのである。

The Sims 3のエグゼクティブ・プロデューサーであるBen Bell氏。ウィル・ライト氏に少しだけ似ている
 説明に当たったのは,The Sims 3のエグゼクティブ・プロデューサーであるBen Bell氏で,The Sims 3には以下のような五つの開発目標があると始めた。

  • 「ご近所」を好きなように歩き回れる
  • さまざまなシム人も作成できる
  • ユニークな性格のシム人が多数いる
  • あらゆるものがカスタマイズ可能
  • 新しいプレイ感覚を提供する


 最大の変更点は,やはりなんといっても「街の中を好きなように歩ける」ことだろう。開発に当たってスタッフはまずシンプルな問いを自らに発したという。つまり「What if you had to live your whole life in one location?」(もし一生を同じ場所で送らなければならないとすれば,どうだろう?)。ここから,シム人に完全な自由を与えるシステムの開発がスタートしたのである。

ザ・シムズ3
 前作まで,ゲームはもっぱら家の中だけで進んでいき,レストランやショッピングモールなどの「公共区画」へはタクシー(拡張パック,「ザ・シムズ2 ホットナイト!」をインストールしていれば,マイカーでも可)を使わなければならないという,まさにホームドラマそのもの。そういうシステムだということで慣れてしまえばなんてことはないのだが,公共区画にいる間,家での時間経過が止まったり,すぐ隣に住む家族さえ訪問できなかったりと,やや面倒な印象があったのも事実。
 だが,このThe Sims 3では好きなときに家を出て,好きな場所に行けるようになったのだ。外を歩いて他人の家のドアを叩き,自己紹介したり,通りを下って公園をほっつき歩いたり,ウィンドウショッピングをしたり,小粋なビストロでランチを頼んだりできるのだ。あるいは,家族でピクニックに出かけて釣りに興じてもいいだろう。ご近所は完全にシームレスなので移動のときにデータロードは発生せず,前作のようにタクシー画面をじっと眺めて到着を待つ必要はない。

 Bell氏が紹介した新しいご近所,“Pleasant Valley”は海と山に囲まれた美しい街で,そこには数百人のシム人が暮らしているとのこと。彼らはそれぞれ独自の願望や個性を持って街中を動き回っており,さまざまなアクティビティを楽しんでいる。プレイヤーは,ご近所のシム人達が行うそうした活動への参加も可能だ。さまざまな人々が生活している街に住み,そこを自由に移動できるのである。

Pleasant Valley全景。ここの一軒一軒にシム人が住み,それぞれの人生を送っている。プレイヤーは自由に彼らの生活に介入し,あんなことやこんなことををさせられるのである。楽しそう
ザ・シムズ3

左から順にレストラン,衣料品店,雑貨屋。ご近所にはなんでもある
ザ・シムズ3 ザ・シムズ3 ザ・シムズ3

街にはリアルタイムで時間が流れる。グラフィックスエンジンは本作用に新規開発されたもの
ザ・シムズ3
 徒歩以外,移動には車も使える。その気になれば,街の外にも出られるというPleasant Valleyはかなり広そうで,そこを徒歩だけで移動するのは大変なのでこれは歓迎だ。ただし,プレイヤーが車を直接操作することはできない。Bell氏によると,その理由は「レースゲームになってしまいますからね」とのこと。なんとなく「Grand Theft Auto III」のような遊び方を想像していた筆者としてはやや惜しい気持ちだが,まあ,仕方ない。
 バスや電車といった公共交通機関も今のところないようで,ページに掲載したスクリーンショットを見てもお分かりのように,車が一台も走っていない様子は非常に牧歌的である。ラッシュや交通事故なんか起きないのである。
 さらに,街にはリアルタイムで時間が流れている。昼間から夜にかけて刻々とその表情を変えていく様子は美しく,さらに季節の導入も検討されている。ちなみに,グラフィックスエンジンは,PC用に新しく制作したものを使用しており,数多くのオブジェクトを一気に描画できるよう調整されている。とはいえ,ターゲットはあくまでミッドレンジのPCで,ハイエンドPCでなくとも軽快に動作するとのこと。そんなこと言って,今でこそそれほどでもないが,発売当時のThe Sims 2は結構重いゲームだったことをちょっと意地悪く思い出したりして。

ザ・シムズ3 ザ・シムズ3
ザ・シムズ3 ザ・シムズ3

 このように,なんとなく最近話題のメタバースを思わせないでもないが,The Sims 3は基本的にシングルプレイ専用のゲームとして開発されており,マルチプレイは現在のところ用意されていない。ただ,従来作に比べてマルチプレイは作りやすいような気もするので,2008年2月に発表された「The Sims Online」の名称変更とリニューアルの実施(関連記事)もThe Sims 3の将来のマルチプレイ化をにらんでのことかもしれない,というのは個人的な感想。一からご近所とその住民を作り上げることもできるので,あなたの住んでいる街をすっかり再現,などという遊び方も可能だろうけど,すごい大変そう。

ザ・シムズ3
 従来作同様,ゲームはカメラ非固定の三人称視点で進んでいくが,とはいえ,これまではSimsではカメラの移動に限界があり,自宅の範囲を出ると,そこには何もない空間が広がっていた。だが,The Sims 3では,カメラを際限なく移動することで,ご近所に暮らすシム人達の生活ぶりをつぶさに眺められるのである。む,これは面白いかも。夜になって自分のキャラクターが寝てしまえば,カメラを移動させてお隣近所の人々の様子を確認し,彼らを使ってまた違ったゲームを続けてもいい。あるいは,ただ窓越しに彼らの様子を眺めても楽しいだろう。楽しそうだ。なかには犯罪を企んでいる悪のシム人がいるかもしれないし,あるいは人にはいえない恋路に身をやつすシム人もいるかもしれないという他人の秘密までつぶさに分かってしまうのは,やや悪趣味な気もするが,いやほら,プレイヤーは神様ですから。

ザ・シムズ3 ザ・シムズ3 ザ・シムズ3

これが新しいシム人の顔。どうすか?
 二つめの特徴としては「拡張されたシム人の作成」がある。ゲームに登場する自分自身を作り上げる重要な作業だが,個人的には苦手で,いつも出来合いのシム人の中から適当にチョイスし,よし鼻をでかくしてみようとか,うーん,鼻を小さくしてみようとかその程度で納得していた。今回のThe Sims 3では,そのへんにも大きくメスが入れられることになるとBell氏は言う。
 まず体型。シム人の体型については前作では「普通」と「太っている」の2種類しかなかったが,今回はスライドバーを使ってさまざまな段階の体型制作が可能になる。筋肉の量も加減でき,スレンダーな(痩せたというほどではない)シム人からマッチョなシム人,そして肥満したシム人まで思うがままだ。前作に比べてキャラクターのグラフィックスはより詳細になり,男女の白人,黒人,アジア人をテンプレートとして,さまざまなシム人を作り上げられる。髪型,服装なども豊富に用意される予定だ。グラフィックスについては好みの問題もあるだろうが,ある程度デフォルメされたThe Sims 2に比べると,リアリティが増した分,やや地味になった印象を受ける。まあ,このへんの感じ方には個人差があるだろう。
 これまでは,「だらしない―きれい好き」「内気―社交的」といった五つのパラメータで決定されていたシム人の性格だが,The Sims 3にはそれに代わって「Trait」(特性)と呼ばれるシステムが導入される。ユーザーインタフェースは開発中だが,シムの作成画面において5種類のTraitを与えることで個人の性格が決定するのである。
 「Dreamer」(夢見がち),「Hot-Heated」(怒りっぽい),「Workaholic」(仕事好き)などTraitは実に約80種類もあり,組み合わせはほぼ無限(だいたい7000万通りぐらいらしい)だ。一から考えるのが面倒な筆者のような人は,「図書館司書」や「ロックスター」などといったアーキタイプが用意されているので,それを使えばよろしいかと。
 「寛容」でかつ「気むずかしい」などという相反するTraitでもそれなりに受け入れるようであり,人間の性格とは複雑なものである。こうした性格は職業選択や,人間関係にも影響を及ぼし,また前作のように代をまたいで遺伝していく。ぼんやりした性格のシム人と,短気なシム人が結婚した場合,どんな子供になるのか興味深いところだ。
 さらにTraitは,環境によって変化したり,一定の年齢に達したところで選び直すことになるかもしれない。
 このように,多彩なシム人制作が可能になったことで,ご近所に暮らすシム人は二人として同じ人はおらず,バラエティ豊かな街が再現されることになるとBell氏は語る。


上がそれぞれのキャラクターに与えられたTraitの例。下がスライドバーで体格を調整しているところ
ザ・シムズ3

ザ・シムズ3
 紹介されたゲーム画面のユーザーインタフェースは,見たところThe Sims 2のそれを踏襲している。アクティブなキャラクターの頭上にはグリーンの宝石が光り,本人をクリックすると,取れるアクションが表示される。このあたりのユーザーインタフェースは今後変わっていく可能性の一番大きな部分でもあるが,前作までのプレイヤーにはおなじみの「欲求」については変更されることがすでに決まっている。
 前作では「空腹」「楽しさ」「心地よさ」といった八つの基本的な欲求があり,プレイヤーがあの手この手でそれらを満たしてやることで,気分メーターが高まって幸せになるというシステムだったが,その不満点として「おしっこ―睡眠―食事サイクル」が挙げられていた。基本的欲求を充足するための行為がルーチンワークに陥りやすく,それらに追われているうちにほかのことをするゆとりがなくなるというわけだ。The Sims 3ではそうした点を見直し,「そのシム人が今何をしたいか」が“ムード”として表示されることになった。要するに「眠たいムード」であればベッドに横になる,「空腹のムード」(変な語感だが)であれば食事をするという寸法で,細かい欲求の表示はなくなっている。またこのムードは,気分メーターも兼ねており,例えば最初のデートでキスをする,恋人にプロポーズする,子供ができるといった状況でぐぐっとムードが高まり,気分が高揚し,幸せ気分になるとのことだ。
 さらに,追加された「ソーシャルウィンドウ」を開くことによって,相手の情報を得ることも可能。例えば恋人がベジタリアンなら,デートの場所にステーキハウスを選ぶのは考えものだということが分かる。このように,開発チームはシンプルな操作を開発目標の一つとして掲げており,実際,紹介されたゲーム画面に表示されるデータは少なめであり,より遊びやすい印象があった。まあ,もともと,そんなに難しいゲームではなかったですけど。

カメラを移動させれば,ご近所のシム人の生活がもう見たい放題である
ザ・シムズ3 ザ・シムズ3

ソファの柄も簡単に替えられる
ザ・シムズ3
ザ・シムズ3
 最近のトレンドであるUCC(User Created Contents)も積極的に取り込んでいる。つまり,ゲームに登場するありとあらゆるものがいつでもカスタマイズ可能であるというわけだ。机や椅子,本棚といった家具から,壁やカーペット,服の色,髪型,車のペイントまで好きなように変更でき,それらのコンテンツをインターネット経由でほかのプレイヤーやコミュニティとシェアできるのである。
 実際に見せてもらったのは,なんちゅうかまあ,ソファの柄を素早く変えるというものではあったのだが,用意されたるツールはこちらもシンプル操作で強力なものになる予定だ。まあ,基本的にはもともとあるものを“カスタマイズ”するわけだが,それぞれのオブジェクトのパーツが細いため,工夫次第でいろいろなものを“作り出せる”可能性もある。そんな強力なツールがあると,追加データセットが売れなくなっちゃうんじゃないかと心配だが,余計なお世話である。

ザ・シムズ3
 というわけで,生活シミュレーションから人生シミュレーションに進化してきたSimsシリーズは,ついに社会シミュレーションに拡大した。現在,100人ほどのスタッフがレッドウッドシティの本社で開発に当たっており,繰り返すが,2009年初めのリリースを目指している。この最新作は,一見して非常に順当な進化だといえる。これまでできなかったこと,あるいはこうだったらいいなとプレイヤーが感じていたことが,のきなみ具現化されたという印象が強い。

 とはいえ,The Sims 3には,シリーズ従来作でプロデューサーを務めた著名なゲームクリエイター,ウィル・ライト氏はほとんど関わっていない。聞くところによると,「キャラクターをもっとリアルにしよう」という意向はThe Sims 2のときにもあったが,ライト氏の反対で現在のようなデフォルメされた姿になったという。個人的にSimsシリーズの面白さは,リアリティと抽象化の絶妙なバランスにあるように思う。つまり,よりリアルになったシム人が「愛のバスタブ」につかったり,宇宙人にさらわれたりしていいのかしら,ということですわね。
 いずれにせよ,遊び心を忘れず,どこにでもいる小市民の喜怒哀楽を面白おかしく描き出すゲーム性を変えることなく開発が進んでいくといいなあ,と熱心なプレイヤーとして思うわけだが,発売まで約1年,さまざまな情報も出てくるだろう。キャリアやストーリーモードについてなど,まだ未定の要素も多く,発売まで目が離せそうもない。

“ライブなご近所”を作成するために,簡易なプロトタイプが作成され,ご近所の移動や人間関係など,現在も数々のシミュレーションが行われているのだ
ザ・シムズ3 ザ・シムズ3
ザ・シムズ3 ザ・シムズ3 ザ・シムズ3

ザ・シムズ3 ザ・シムズ3 ザ・シムズ3
開発がスタートしてすでに3年。多数のコンセプトアートが描かれた
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  • 関連タイトル:

    ザ・シムズ3

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