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ブラウザで遊べるフル3D MMORPGが日本上陸。カルチャライズ内容にも注目の「Earth Eternal」開発者インタビュー
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印刷2010/05/01 13:09

インタビュー

ブラウザで遊べるフル3D MMORPGが日本上陸。カルチャライズ内容にも注目の「Earth Eternal」開発者インタビュー

SparkplayのCEO兼Creative DirectorであるMatt Mihaly氏
画像集#001のサムネイル/ブラウザで遊べるフル3D MMORPGが日本上陸。カルチャライズ内容にも注目の「Earth Eternal」開発者インタビュー
 既報のとおり4月19日,Sankandoは,北米のゲームデベロッパであるSparkplay Mediaと,MMORPG「Earth Eternal」に関するライセンス契約を締結した(関連記事)。このタイトルは,ブラウザ上で動作する3D MMORPGで,日本では2010年内のサービス開始を予定している。現在は北米のほか,ブラジル,イギリスでオープンβテストが行われており,登録プレイヤー数は35万人となっている。4Gamerでは,Sankandoとの調印のため来日したSparkplayのCEO兼Creative DirectorであるMatt Mihaly氏に,本タイトルについて話を聞いた。

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 スクリーンショットを見ても分かるとおり,Earth Eternalは,世界で最も多くの人にプレイされているMMORPG「World of Warcraft」(以下,WoW)の影響を色濃く受けている。Mihaly氏曰く,外見だけでなく,戦闘システムやインスタンスダンジョンなど,WoWでできることのほぼすべてがEarth Eternalで体験可能となっているとのこと。

 WoWとの最も大きな違いはブラウザ上で動作することだが,ほかにも料金体系にマイクロトランザクション(アイテム課金)制を採用している点が挙げられる。プレイヤーは,ゲーム中に登場するアイテムや生産素材の大半を──なんとスキルポイントに至るまで!──有料ポイントで購入することができる。ただし日本では,市場の状況を踏まえて,購入できるものに変更が加えられる可能性もあるようだ。

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 もう一つの大きな違いは,プレイヤーキャラクターが擬人化された16種類の動物/モンスターと6種類のロボット/クリーチャーであることで,ファンタジー系のゲームでお馴染みのヒューマンやエルフがいない点だ。

「現状,ほとんどのファンタジーMMORPGには,ヒューマンやドワーフが登場します。しかし,弊社はまだ小さい会社ですから,一つでも多くのオリジナリティを出して目立ちたいと考えたのです。ただ,プレイヤーから強い要望があれば,もちろんヒューマンなども検討しますよ」(Mihaly氏)

 実際,北米をはじめとするサブカルチャーサイドから,各種キャラクターのグッズを出してほしいという要望や,「もっとフサフサした毛皮のキャラクターを出してほしい」「もっと動物達をセクシーにしてほしい」といった,数多くのリクエストが寄せられているという。
 なお日本での展開にあたっては,Sankandoからの要望により,プレイヤーキャラクターのグラフィックスが一新される。より人間らしい外観にするのか,それとも種族自体を変えるのかといった詳細については,追って発表される予定だ。


プレイヤー独自の豊富かつ自由なカスタマイズが可能

ゲームにも影響を与える「GROVES」とは?


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 Earth Eternalの最大の特徴となりうるのが,「GROVES」システムだ。このシステムは,いわゆるマイルームやマイハウスに近い概念で,カスタマイズはもちろんのこと,アイテムの生産なども行えるという。GROVESシステムは現在開発中で,2010年内に実装される見込みだ。うまくいけば,日本ではサービス開始と同時にGROVESを利用できるかもしれない。

「GROVESはプレイヤー各自に与えられるスペースで,3Dグラフィックスで表現され,川や島,谷などを置いてカスタマイズできます。もちろん,ビルなどの建物を建てることもできますし,畑を耕したりもできます。MMORPGで,ここまで豊富かつ自由にカスタマイズできるシステムは,今までにないといえるでしょう」(Mihaly氏)

 GROVESは,ゲーム内通貨やゲーム内で入手できる素材のほか,有料ポイントで購入した素材を使ってカスタマイズしていく。地形や建物,あるいはクリーチャーは,マウスクリックのみで簡単に作り出せる。またGROVESは個人単位だけでなく,ギルド単位で所有し,メンバーで協力しながらカスタマイズすることも可能だ。

画像集#009のサムネイル/ブラウザで遊べるフル3D MMORPGが日本上陸。カルチャライズ内容にも注目の「Earth Eternal」開発者インタビュー
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 Mihaly氏によると,GROVESはゲーム本編とも密接な関係にあるという。例えばプレイヤーがGROVESの中で生産したアイテムは,ゲーム内で売買することが可能で,経済活動などに影響を与える。またGROVESには,進入許可さえあれば,自分以外のプレイヤーも立ち入ることができる。たとえば自分のGROVES内に巨大な城を建て,3匹のドラゴンに門を守らせて,プレイヤーとしてのステータスを誇示するといったこともできるだろう。

「Earth Eternalの開発において,最も注力しているのは世界観をダイナミックに表現することです。そのためにGROVESシステムを企画・開発しましたが,その場で自分自身の世界を作れるようにするには,現段階ではまだまだ十分とはいえません。GROVESシステムをより良いものにするため,実装は2010年内予定としているのです」(Mihaly氏)

 なおGROVESシステムは,UGC的な面も持っており,将来的にはプレイヤーが作ったダンジョンやミッションを置くこともできるようになる。また他人のGROVESに侵食し,影響を与えるようなシステムも企画しているとのこと。


ネットブックでの動作を目標に要求スペックを改善

日本のプレイヤーからの反応にも期待


画像集#011のサムネイル/ブラウザで遊べるフル3D MMORPGが日本上陸。カルチャライズ内容にも注目の「Earth Eternal」開発者インタビュー
 さてEarth Eternalは,現状,ブラウザゲームとしては最高峰ともいえるグラフィックスを誇っているが,その反面,3Dゲームを快適に遊ぶだけのPCスペックを要求しているのも事実だ。

「その点は,重々承知しています。だからこそ,まだ各国でオープンβテストの段階なんですよ。必要なPCスペックを下げてから正式サービスに移行しようと,現在,弊社のリードプログラマーが改善作業をしています」(Mihaly氏)

 Sankandoによれば,ゆくゆくはネットブックで十分な動作ができるところまで,要求スペックを下げたいという。またSankandoは,SparkPlayの技術的な部分に関して絶大な信頼を置いており,それを日本でも認知させるべく,プロモーションやローカライズ/カルチャライズに注力していくとのことだ。「FLORENSIA ♯」「M2〜神甲綺譚〜」というMMORPGを蘇らせている最中のSankandoだが,ブラウザで遊べる洋モノMMORPGをどのように日本で展開していくのか,今後もその動向に注目していきたい。
 それでは最後に,Mihaly氏からメッセージをいただいたので,掲載しよう。

「私達は日本のゲームカルチャーに詳しくないので,Sankandoさんの協力のもとに日本での展開を行っていきます。
 ゲームについては,まずキャラクターとカスタマイズの幅を楽しんでください。とくにGROVESシステムに対するリアクションを期待しています。また日本のプレイヤーは,非常にユニークな特性を持っていると聞いています。プレイヤーとのさまざまなインタラクションを通じて,日本のゲームカルチャーに則したゲームに仕上げていきたいと考えています。」
(Mihaly氏)

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