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カプコン,PC用オンラインゲームで中国市場へ進出
![]() PC版「モンスターハンター フロンティア オンライン」 |
とはいえ,違法コピー品の氾濫といった事情などでコンシューマ機が普及していない中国だけに,PC用のオンランインゲームでの進出となる。これは5月10日に行われた2010年3月期の決算説明会で打ち出された方針で,フジサンケイビジネスアイのインタビューに対しても,同社代表取締役社長の辻本春弘氏が同様の返答をしている。
カプコンは2011年3月期の経営戦略として,「開発の効率化,再編成によるラインナップの拡充」と「成長余力の高いオンライン事業を強化」という2点を挙げ,中期経営目標(海外売上比率65%を目指す)を掲げている。
中国といえば世界でも有数のオンラインゲーム市場として魅力的に紹介されることが多いが,中国国外の企業がビジネスを行うには法的な制約が多かったり,ビジネスの慣習が大幅に異なっていたりするため,なかなか厳しい一面もある。
カプコンは韓国と台湾には同分野での進出を果たしており,以前お伝えしたようにNeowiz Gamesと共同で「ロックマンオンライン」を開発する意向も明らかにするなど,アジア地域に注力することがうかがえる。とはいえ,まずは地域拡大を図るといった段階であり,中国進出に関する具体的な計画は公開されていない。日本国内の消費者に大きな影響がすぐに出る話ではないが,国内有数のゲーム会社の動向として注目しておいて,損はないだろう。
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