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石油メジャーのシェブロンが制作したオンラインゲームとは
街には住宅,オフィス,工場などがあり,それぞれエネルギーを必要としている。もちろん,公共交通や個人の所有する車からの需要にも応えなければならない。プレイヤーは,水力発電所や太陽エネルギー,バイオマスといったエネルギー源を選び,それぞれの地区に供給しなければならないのだ。原子力発電所は大きなエネルギーを生み出すが,放射性廃棄物のことを忘れてはいけない。風力発電にはコストがかかるし,ダムを造るには環境にも考慮しなければならない,といった具合にそれぞれのエネルギー源には一長一短があり,プレイヤーはゲームを通じてエネルギーと人々の暮らしの関わりを学んでいくのである。
このようにEnergyvilleは,以前「こちら」の連載記事で紹介したBBC放送制作の「Climate Challenge」やオランダの大学で開発された「3rd World Farmer」などと発想を同じくする教育/啓蒙ソフトの一つといえるだろう。プレイヤーのできることがさほど多くない,シンプルなブラウザゲームだが,エネルギー需要増加に関するデータなどはOECD(経済協力開発機構。日本も加盟国の一つ)の予測に基づいているとのこと。
アメリカ第2位の石油会社をスポンサーにしているということで,アドバゲーミング的な側面もないではないが,興味のある人は公式サイト(英語)にアクセスしよう。
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Energyville
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