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インディーズゲームの小部屋:Room#483「Armed with Wings: Rearmed」
6月のカレンダーを見て,絶望に打ちひしがれている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第483回は,Sun-Studiosの「Armed with Wings: Rearmed」を紹介する。本作は,復讐に燃える反乱軍の剣士となって,圧政をしく皇帝に戦いを挑むという横スクロールアクションだ。多忙を極めるE3はあるのに,祝日がない……。
舞台となるのは,恐るべき暴君であるVandheerに支配された,Blackmistと呼ばれる世界。主人公は反乱軍の剣士としてVandheerに挑んだものの返り討ちにされ,黒い霧のような存在に変えられてしまう。そんな主人公の前に神が現れ,皇帝を倒す使命と引き換えに,彼を現世へと呼び戻す。こうして復讐の機会を得た主人公は,相棒の鷲と共に皇帝のもとを目指す……。
本作は影絵のようなモノトーンのグラフィックスが特徴の横スクロールアクションで,プレイヤーは主人公の剣士と,忠実な相棒である鷲を切り替えながらゲームを進めていく。メインで操作するのはもちろん剣士のほうで,素早い通常攻撃と,隙は大きいが強力なパワーアタックを使い分けて敵と戦う。ほかにも,剣で相手の攻撃を防御したり,敵の攻撃をかわしながら背後に回り込んだりといったアクションも可能だ。
剣士は基本的にジャンプができないため,高い場所にあるアイテムを取りたいときなどには,鷲に操作を切り替える必要がある。さらに,剣士が入れないような狭い隙間を通り抜け,その先にある仕掛けを動かして扉を開けたりといった,ちょっとしたパズルを解く際にも鷲が大活躍してくれる。
また,本作には多彩な武器やアビリティが登場し,これらを集めていくのも楽しみの一つ。武器ごとに攻撃力や移動スピード,使用できるアビリティなどが異なり,敵が落とした武器を拾うことで,その場で持ち替えられる。獲得したスコアに応じて新たな武器やアビリティがアンロックされていく仕組みもあり,こうして集めた武器はステージの途中にある焚き火で自由に装備できる。
おしゃれな雰囲気のモノトーンのグラフィックスと,スタイリッシュなアクションが本作の大きな魅力で,華麗に敵を蹴散らしたときの爽快感はかなりのもの。少しずつ武器やアビリティを強化していくことで,最初は苦戦していた相手にも勝てるようになるので,アクションゲームがそれほど得意でない人にもお勧めしたい。そんな本作はSteamにて,798円で発売中だ。
■「Armed with Wings: Rearmed」公式サイト
http://www.armedwithwings.com/- この記事のURL:
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