連載
インディーズゲームの小部屋:Room#241「Intrusion 2」
16bit時代の横スクロールアクションに着想を得たという本作は,「メタルスラッグ」や「魂斗羅」を思い起こさせるようなゲームシステムと,物理シミュレートによるさまざまなギミックをミックスした作品だ。詳しいストーリーなどは語られないが,ゲームは一人の兵士がパラシュート降下で惑星に降り立つところからスタートする。あまりストーリーを重視しないところが,いかにもそれっぽい雰囲気だ。
キャラクターの基本操作は,A/Dで左右移動,Wでジャンプ,Sでしゃがみ動作を行うというもの。また,攻撃はマウスを使って360度自由に狙いをつけ,左クリックで銃を撃てる。後ろ向きに歩きながら前方を攻撃したり,ジャンプしながら足元の敵を狙ったりもできるので,かなり自由度の高いアクションが可能だ。また,Xbox 360コントローラのような2本のアナログスティックを備えたゲームパッドでのプレイにも対応しているので,手になじむほうを選ぶといいだろう。
画面左上にはキャラクターの体力ゲージが表示されており,敵の攻撃を受けて体力がゼロになってしまうと,近くのチェックポイントからやり直し。本作にはゲームオーバーは存在しないが,そのぶん敵の攻撃はなかなか激しい。ゲーム難度はEasy,Normal,Hardの3段階から選べるので,筆者のように反射神経に自信のない人は,素直にEasyモードで遊ぶほうが無難かもしれない。まあ,それでも結構難しいですが……。
ゲームそのものは,自分以外の動くものはすべて敵という,撃ちまくり系のアクションシューティングだが,本作の大きな特徴となっているのは,ステージ上のさまざまなオブジェクトの動きに物理シミュレートが用いられている点。これにより,大きな岩を転がして下にいる敵を押しつぶしたり,足場にして高所に飛び上がったりといったことができる。また,自分や敵の動きにラグドール効果が適用されているのも,本作らしいこだわりといえるだろう。
さらに,上に掲載したムービーを見ればお分かりのように,もののけ姫ばりの大きな狼に跨ったり,二足歩行メカに乗ったりして戦えるのも,本作の魅力の一つ。乗り物には主人公とは別に耐久力が設定されており,乗っているだけで敵にやられにくくなるだけでなく,生身ではできないアクションや攻撃を繰り出したりもできる。ステージも変化に富んでおり,巨大なボスとの戦闘もあるなど,たっぷり楽しめるアクションゲームに仕上がっている。そんな本作の公式サイトでは,デモ版が公開されているので,アクションゲームファンはぜひお試しを。また製品版は,公式サイトやGamersgateで10ドルにて発売中だ。
■「Intrusion 2」公式サイト
http://intrusion2.com/- この記事のURL:
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