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インディーズゲームの小部屋:Room#183「Naval Warfare」
「インディーズゲームの小部屋」の第183回は,Just A Gameから発売中の「Naval Warfare」を紹介する。本作は世界の大半が海に沈み,残された陸地にヴィクトリア様式風の建築物が立ち並ぶ架空の世界を舞台に,無数の敵とドンパチを繰り広げるスチームパンク海戦アクションだ。プレイヤーは歴戦の英雄であるキャプテン,ベンジャミン・グレイとなり,チーフエンジニアのポリー・エディソンと共に大海原を駆けめぐることになる。
基本的なゲームの内容は,キャプテン・グレイが乗り込む一隻の戦闘艇を操作して,次々と下されるさまざまなミッションに挑むというもの。本作では,それぞれのステージをチャプターと呼び,チャプター間にはアメコミタッチのイベントシーンが挿入されるほか,戦闘中にも画面下に各キャラクターによるメッセージが表示される。ゲーム中のボイスおよび台詞は英語だが,ゲーム自体はアクションがメインなので,英語が苦手な人でも十分楽しめるだろう。
ゲーム画面はご覧のとおり,真上から見下ろす方式となっており,360度自由に攻撃可能なので,Xbox 360コントローラのような2本のアナログスティックを備えたゲームパッドでのプレイがお勧め。左スティックで自機を動かしつつ,右スティックを倒した方向に攻撃という直感的な操作で戦いに専念できる。またキーボード&マウスでプレイする場合は,W/A/S/Dで移動,マウスで狙いをつけて左クリックで攻撃という操作方法になる。
戦闘艇には,メイン武器とアップグレードパーツをそれぞれ3つずつ装備可能で,Warshopと呼ばれる施設で変更できる。武器にはガトリング砲やショットガン,火炎放射器などがあるので,好きなものを選択しよう。装備した武器は戦闘中にいつでも切り替えられるほか,サブ武器として魚雷や機雷も使用できる。さらに,敵を倒してゲージを溜めることで使用可能な,画面全体を攻撃するスペシャルウェポンもあるので,こうした多彩な武器を使いこなして敵の大軍に立ち向かおう。
ゲーム中に課せられるミッションは,大軍で襲い掛かってくる敵から,味方の施設や艦隊を防衛するものが多く,敵の物量の前に苦戦を強いられるが,そんなときに頼りになるのがドックに入港することで一緒に戦ってくれるようになる味方の小型艇だ。小型艇には,オールラウンド型のFighterや,潜水艦攻撃に適したSonarなど4種類あるので,戦況に応じて選びたいところ。また,ゲームを進めると自分の戦闘艇も3種類の中から選べるようになる。
舞台が海ということで,大小さまざまな戦艦が敵として登場するのはもちろん,潜水艦や航空機まで登場する本作。ゲーム性そのものは戦闘機を主人公にした全方位シューティングと大差はないが,海を舞台にしたものはちょっと珍しく,雰囲気抜群のグラフィックスと相まって新鮮な気分で楽しめる。
ちなみに本作は,日本のXbox LIVE アーケードでは「Aqua」というタイトルで配信されており,体験版も用意されている。PC版の体験版は現時点では配信されていないようなので,Xbox 360を持っている人はXBLA版を試してみるのもありだろう。製品版は,PC版がSteamで9.99ドル,XBLA版が800マイクロソフトポイントにて発売中だ。
■「Naval Warfare」公式サイト
http://www.justagame.com/en/gamedetails/games/naval-warfare-1/- この記事のURL:
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