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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」
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印刷2014/08/28 17:30

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」

著者近影
画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」
 えー。毎度毎度こういう出だしで恐縮ですがね,私,男色ディーノは,プロレスというショービジネスに携わっております。言うなれば,エンターテイメント産業の片隅にいる,と。だから,ゲイムというエンターテイメントに対しても,提供する側の視点から見ようとしてしまうのよ。
 そのうえでね,日々感じていることがあるの。カッコよく言えば,エンターテイメントの世界に生きる者の宿命ってやつ? それに悩まされているっていうか。イヤ,あんまり悩んではいないんだけど。でもまあ,考えさせられることが多々あるのは事実。何についてかっていうと,これすなわち“期待”ってやつね。

 エンターテイメントっていうのは,前情報で煽れば煽るほど,もしくは実績があればあるほど,実際に商品を提供する前の段階から,受け手である消費者に期待されてしまうのよ。良くも悪くもね。純粋な意味での“面白い作品への期待”もあれば,ライバルやアンチからの“叩きどころを探す期待”もある。そうした全部をひっくるめたうえで,注目度が高ければ高いほど“期待”も膨らむのね。
 この期待ってやつはとても厄介でね。もちろん,商売である以上,売れないと話にならない。だから,商品を売るために“面白そう”って思わせるような情報を流すのは当然。直接的ではないにせよ,全力で「この商品は面白いでっせ」って言う。ここまではいいのよ。
 問題は,それによって生まれた期待に付随するものにあるの。というのもね,どれだけ期待してるかって,情報を受け取る人によってまちまちなのよ。同じ情報を提供するにしても,それによってものすごく期待する人も出てくれば,疑ってかかる人も出てくる。過去の思い入れによっても違うでしょうし,自分の好みかどうかによっても違う。本当に人それぞれ。
 ただまあ,期待自体はいいのよ。その期待のハードルが高かろうが低かろうが,提供する側はそれを超えなきゃいけないことに違いはないわけだから。でも一方で,期待は受け取る側が勝手にするものだから,提供する側が必ずしも応える義理なんてないっていうのも事実なのよね。
 それを踏まえたうえで,提供側としては,すべての期待に応えられないにせよ,期待の平均値は超えたいと考える。なぜなら,エンターテイメントビジネスを継続させていくために必要なものって,結局は顧客からの信頼だから。
 狼少年みたいなものでね,「このゲイム面白いぞー」って宣伝していたのに,いざフタ開けてみたらイマイチな内容だったら,今後同じこと言われても信用できなくなるのよ。だから,作品で期待の平均値を超えていく必要があるのね。映画でもなんでもそうなんだけど,続編になって急に売れ行きが悪くなる作品って,前作の期待の平均値と,それを超えたかどうかのバランスが悪かったからじゃないかと私は思ってるの。
 要は,前作で顧客の信頼を得ることが出来たかどうか。これは何でもそうなんだけど,この世の中は期待に応えることで初めて信頼を得られるのね。ただ,同じものでも,立場によって期待に応えられるかどうかが違うっていう側面もあるのが難しいわね。
 例えば,ある商品が売れたとしましょう。それは,経営する側の期待には応えているわけだから,社内の信頼は得ることができるわ。でも,だからと言って顧客の信頼を得られたかどうかは,また別問題。続編を出したからといって,売れるとは限らない。結局のところ,長く続いているシリーズものって,社内と顧客の両方の信頼があるからこそ,続いているんじゃないかしら

 ところで,ちょっと話はそれるけど,昔のファミコン〜スーパーファミコン時代って,クリエイターとして名前が前面に出てくる人って,数えるほどしかいなかったじゃない。でもここ15年ぐらいの間,新作ゲイム紹介のときに,ゲイムクリエイターの名前が頻繁に出るようになったでしょ。
 「○○を作り出した」「○○シリーズでおなじみの」っていう。あれって,要は信頼してくださいというアピールだと思うのね。プレイヤーの期待に応え続けてきた人が作る作品ですよ,だから今回もちゃんと応えますよ! っていう。ま,実際に期待に応えてないとできないことではあるんだけどね。プレイヤーからの信頼を得られれば,次はその信頼を活用したプロモーションもできる。それだけ信頼は大切だって話ね。

画像集#006のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」
 で,話を戻すどころか勢い余って「ゼルダ無双」について。これはね,もうケツ論から言っちゃう。期待を超えまくり。ありふれた言葉で表すならば“「ゼルダの伝説」シリーズと「無双」シリーズのいいところがうまくドッキングしてる”ってところかしら。
 でもね,分かるよ。こういう説明じゃあんたら興奮しないんでしょ。じゃ,こう言い換えましょう。愛のある○ックス。お互いの気持ちいい部分を刺激し合う○ックスなのよ。……お? 興奮した? 興奮しちゃった? まあ,○の中には「ミ」が入るんだけどね。
 ともかく! この合体は,非常に愛がある。それはゼルダに対しても,無双に対しても。基本はステージクリア型の無双っぽい作りなの。でも,そこにゼルダのキャラクターや世界観を乗っけただけじゃない。というのも,ゼルダを名乗るからには絶対に入れなきゃならない要素が,きっちり詰め込まれているのよ。
 例えば,草。ゼルダの場合,剣を振ったら草を刈り取れるでしょ。あの心地よさはゼルダならではじゃない。一方で,それは無双にとって必要な要素ではない。でも,入ってるの。武器を振ったら草が刈り取れる。単純なことなんだけど,これを体験した瞬間に,「あっ,ゼルダじゃん」と思ったわね。あと,ちゃんとライフがハートマークで表示されているのも,地味に嬉しい。これらは,愛以外の何物でもないわ。

画像集#004のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」
 そのうえで,操作中にストレスを感じることもない。ちゃんと無双。何なら,1000匹斬りはおろか2000匹,3000匹斬りも無理なく行えるわ。私がプレイしてるのがイージーモードだからかもしれないけど。でも,敵をなぎ倒す爽快感はまさしく無双のそれ。ひょっとすると,普段の無双より無双かもしれない。
 ゼルダ無双は大方のゼルダファンの期待を超えてるし,大方の無双ファンの期待も超えていると言っちゃっていいでしょうね。たぶん,みんなが持つ予想よりもはるかにちゃんと混ざり合ってるわよ。Wii Uを持っているなら,ぜひプレイしてみてほしいタイトルね。
 それにしても,まだプレイしてないけど「マリオカート8」の評判もいいみたいだし,ちょっと目を離していた隙にWii Uがなかなか熱いことになっていたのかもしれないわ。注目し直してもいいかもね。

画像集#003のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」 画像集#005のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第295回「期待を超えて信頼を得る」

 というわけで,おそらくプレイヤーが事前に持っているであろう期待をはるかに超える作品に仕上がったゼルダ無双を,今週は取り上げてみました。しかし,こうなってくると次なるコラボ作品が気になってくるわね。無双&他作品への信頼度が上がっていってるわけだから。
 そう考えると,やっぱりエンターテイメントの世界で“名前が売れる”ってすごいことよね。名前で信頼してもらい,そこにお金を払ってもらうようになるってことだから。あの人の作品は間違いないだろう。期待され,それに応えて,信頼される。個人ではなく会社も同じ。物を売るのではなく,サービスを売る。そして,信頼を得る。
 私も,もうちっと広い範囲で自分の名前でモノが売れるようになりたいもんですな。今気付いたんだけど,古来より伝わる“名前を売る”って言葉,本質的にはこういう意味なのかもしれないわね。調べてないから真偽のほどは分からないけど。でも,いい話のまま終わりたいから詳しくは調べずにこのままにしておきます。また来週。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「無双OROCHI2 Ultimate
PlayStation 3:「魔都紅色幽撃隊
PlayStation Vita:「俺の屍を越えてゆけ2
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「ゼルダ無双
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「メゾン・ド・魔王
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の8月31日に新宿FACE大会「夏休みの思い出2014」を開催します(チケットは完売)。当日のディーノ選手は,大石真翔選手&勝俣瞬馬選手とのタッグで,KUDO選手&坂口征夫選手&マサ高梨選手と対戦予定。なんでもこの試合は第一試合になるそうで,ディーノ選手は「大会のオープニングを飾るにふさわしい,はつらつとした試合をお見せするわよ」と語っていましたが,真偽のほどは定かではありません。
  • 関連タイトル:

    ゼルダ無双

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