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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第137回「携帯電話のゲイムに飽きてきた件」
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印刷2011/07/07 17:42

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第137回「携帯電話のゲイムに飽きてきた件」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第137回「携帯電話のゲイムに飽きてきた件」

著者近影
画像集#003のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第137回「携帯電話のゲイムに飽きてきた件」
 ちょっと前に,携帯電話のゲイムにハマってる〜タダだし〜みたいな話をした気がする(関連記事)。最近でも一応はヤっているものの,一時期のように携帯電話のゲイムをハシゴプレイしているだけで一日が過ぎちまうんじゃねーか的なテンションではなくなってしまったわ。
 当然ね。携帯電話でゲイムしてるだけで一日過ぎるのは,不毛にも程があるんだもん。まあ,ゲイム自体が不毛っちゃあ不毛なんだけどね。

 しかーし! こう見えて私もエンターテイメント業界の端っこに生息している身。ハマっていたものに対してハマれなくなりました,ハイそうですかで終わってしまっては,ハマっていたものに費やした時間があまりにももったいな過ぎる。「もったいないおばけ」が出てしまうわ。
 あれ? 今の若い人達にはもったいないおばけって言っても通じない? ……まあそうでしょうね。最近の若いプロレスファンも「ジャイアント馬場」というビッグネームにピンとこないくらいだから。ジェネレーションギャップってやつね。
 説明するとですね,もったいないおばけとは1980年代にお茶の間を席巻したおばけのこと。食べ物を残すと,その残した食べ物がクリーチャー化して「もったいなーい」って言って子供を恫喝するっていうおばけなのね。
 今にして考えれば別に説教するわけでもなく,恨めしそうに「もったいなーい」って言うだけで,何を目的として現れていたのかは分かるようで分かんないけど,端的に言えばもったいないことをした時に現れるおばけだってことね。最近で言うと「ありがとウサギ」「こんにちワン」と同等のおばけ。いや,楽しい仲間はさて置き,挨拶はしたほうがいいと,私も心から思うけどね。
 ということで,もったいないおばけに憑依されることは避けたいので,なぜ私が携帯電話のゲイムにハマれなくなったかを考察してみようと思うわ。けっこう真面目に。

 まず前提として,ここで言う携帯電話のゲイムって,アプリではございません。ぶっちゃけアプリをプレイしたいがためにスマートフォンの導入も視野に入れているけども,現時点では昔ながらの折りたたみ式携帯電話でプレイしているわ。なので,私がこれから語るのはもっぱら「Mobage」で遊べるFlashなんかのゲイムのみ。んでもって,当然ながら全種類のゲイムを遊んだわけではないわ。ってことを踏まえての意見になるのであしからず。

 ハマれなくなった理由として,どのゲイムも似たり寄ったりってことが挙げられるかしら。というのも,私が遊んだ携帯電話のゲイムのほとんどが,カードを集めるタイプなのよ。で,集めたカードを合成してそのキャラを強くするわけね。で,有料アイテムを買えば,よりレアなカードが出やすくなる。だいたいがこのパターン。
 もちろん,そういったゲイムを否定してるんじゃないわよ? ただ,似たようなゲイムが多すぎて,一つのゲイムにお金を払ってみようという気が起こらなくなってしまうのね。作り手がなぜカードを集めるゲイムにしたかっていうのは,凄く分かるの。コレクションって,男にとっては凄く楽しいゲイム要素だから。
 私もコレクションは好きよ。カードゲイムかつネットゲイムでもあるバンダイの「プロ野球 オーナーズリーグ」のカード,気付いたら150枚くらい持ってるし。それくらい,カードってコレクションの中でも一番ゲイムと相性がいいと思っているの。だから,単純にプレイする側からしても,「カードを集めるゲイムです」と言われてしまえば,それだけで何となくピンと来ちゃうの。
 だから作り手は,カードを集めるゲイムにしてしまう。ただ,残念ながらそういうゲイムが多すぎるのよ。カードじゃなくてもガチャだったりと,とにかく“何かを集める”要素がほぼ確実に入っているわ。すると結局,目的が薄くなっちゃうのね。カードを集めるのは楽しいけれども,その先を提示しきれているのか? いいカードを集めて,それで何をすればいいのか? プレイヤーからしてみると不明瞭なのよね。
 もちろん,考え方はいろいろあるわ。基本的には無料なんだし,この携帯電話のゲイムってジャンルは,とくに目的を設定することなく楽しめるものを目指しているのかもしれない。ただ,せっかくいろいろなゲイムやゲイム制作・運営会社があるんだったら,みんなが同じ方向を向く必要なんてなくて,切り口の違うものがもう少しあってもいいのになーと思っちゃうのよ。
 これは私がゲイレスラーというイロモノだから,そう思ってしまうだけなのかもしれないけど。そして,技術的なことやコスト的なことが全然分からないから勝手なことを言えるんだけど。

画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第137回「携帯電話のゲイムに飽きてきた件」
 勝手なことを言うついでに,もう一つハマれなくなった理由があるわ。それは,プロレスのゲイムがないこと。これは冗談でもなんでもなく。ひょっとしたらモバゲー以外にはあるかもしれないけど,私にとっては由々しき問題なの。なぜなら,プロレスと携帯電話ゲイムはとても相性がいいと思うから。
 携帯電話ゲイムのポイントって,同じ世界をいろんな人と共有できる点だと私は思うのね。例えば,野球のゲイムだと,選手を集めて自分だけのチームを作って,ほかのプレイヤーのチームと対戦できるわけじゃない。無意識に。ここでのミソが無意識にって部分。コンシューマゲイムでも最近はオンラインで対戦できたりするけど,それはあくまでも自分が対戦しようと思ったときに対戦できるというもので,そこにはプレイヤーの意志があるわけ。
 でも,携帯電話ゲイムの場合,自分の意志でも対戦できるけど,チームがネット上にオープンな状態で存在していることで,プレイヤーがアクセスしていない間にも,いつの間にか勝手に誰かと対戦しているわけ。だから無意識。この無意識さこそが,携帯電話ゲイムのストロングポイントだと私は思うの。いつ誰から見られるか分からないし,いつ誰から戦いを挑まれるかも分からない。
 で,そんなオープンな世界でプレイヤーを強さだけに向かわせてしまうから,「別に強いアイテムなんか手に入れなくてもいいや」と思って,アイテムの購入はおろか,プレイすらしなくなってしまうのではないかと。っていうか私はなったわ。

 そこで,プロレスの出番ですよ。だって,プロレスってオリジナリティを追求するにはうってつけのコンテンツだから。コスチュームでも個性出せるし,どういう技を装備するかでも個性が出せるし,その気になれば「ブレーキの壊れたダンプカー」とか「人間発電所」とかのキャッチコピーでも個性が出せる。
 強さとは別に,観客熱狂度みたいな要素を入れれば効率プレイの人以外でも楽しめるだろうしね。で,個性の幅が広がるような課金方法にして,そのうえで世の中のいろんな人と試合できたら楽しいんじゃないかと携帯電話ゲイムプレイヤーの私はそう思うわけです。
 私がここまでプロレスを推すのも珍しいわよ。生業にしておきながらこんなことを言うのもなんだけど,私は普段,プロレスを過大評価してないつもりよ。昔に比べてプロレス業界の規模が縮小しているのはまぎれもない現実だと認識してるし,実際にこれを読んでるゲイマーのほとんども,プロレスに興味がないであろうことは知っているわ。ま,逆にゲイムに興味のないプロレスファンも多少は読んでるらしいけど。
 それを踏まえた上でも,携帯電話ゲイムにプロレスという題材はとても合っていると確信してるわ。これを読んで少しでも「は! 確かに!」と思った制作者の方は,どんどんパクってもらって構わないわよ。プロレスって月額固定料金なんかじゃ売りにくいかもしれないけど,基本無料のフィールドだと強さを発揮できるコンテンツだと思うの。今ならほかにあまり競合がないしね。

 というわけで,今週はPCで4Gamerを読むような,携帯電話のゲイムをプレイしなさそうな人(偏見だったらスマン)にはなんのことだか分からん記事で恐縮だけども。これはこれで,私なりに世の中にゲイムのすそのを広げようと思って取り上げてみたわけです。
 ま,ゲイムだけじゃなく,ゲイムとプロレスの両方をかじっている私としては,エンタメとして考えたときにゲイムとプロレスの親和性は高いと確信してるんで,これからもゲイムという名のつくものにはとりあえず手を出してみて,ゲイムとプロレスの良さと楽しさと無駄さ不毛さを説いていくつもりなんで今後とも―――ヨロシク!(RADIO 4Gamer風)

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「龍が如く OF THE END
ニンテンドー3DS:「Fish Eyes 3D
PSP:「ダンボール戦機
Wii:「Wii Fit」
Xbox 360:ヨロシク!

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手は7月10日(日),愛知県の金山アスナルホールで開催される「飛翔白麗! in 名古屋2011」に出場します。ディーノ選手は諸事情のため,車を運転して会場まで向かうそうです。安全運転を心がけてほしいものですね。そんなディーノ選手,今年の夏の目標は「富士山に登って,山ガールをちぎっては投げちぎっては投げして……結婚したいわね」だそうです。安全運転を心がけてほしいものですね。
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