「Juiced 2: Hot Import Nights」は，市販車を自由にドレスアップ＆チューニングしたカスタマイズマシンを駆って爆走するレーシングシミュレーションだ。
　レースには賞金がかけられており，上位に入賞することで獲得した賞金を使い，さらなるカスタマイズを施したり，あるいはほかのマシンに買い換えるなどしてパワーアップしていくのだ。

　このデモ版ではニッサンのフェアレディ 350Z，サリーン フォード マスタング S281，BMW M3，Holden Monaroの4車種から好きなマシンが選択できる。
　レースには，イタリアでのオリジナルクローズドコースを走る“Circuit”，オーストラリアに作られた特製コースでドリフトバトルを繰り広げる“Drift King”，一人でドリフト走行を楽しむ“Solo Drift Challenge”の3モードが用意されている。
　走り自体はアーケードスタイルのスピード感あふれるもので，敵車と接触したりコーナーウォールにぶつかったりすると，ボディがへこんだりエアロパーツが吹き飛んだりとなかなか派手。だがそういったダメージが走行性能に影響しないので，思い切り良くコーナーに突っ込める。

　特筆すべきは，マシンカスタマイズの種類/アイテムの豊富さだろう。エアロパーツは，フロントバンパー，ヘッドライト，ボンネット，サイドスカート，サイドミラー，リアバンパー，リアスポイラー，ルーフなどといった部分に，それぞれ2〜10種類程度のパーツが用意されており，室内もステアリングとシートをそれぞれ数種類選べる。珍しいことにナンバープレートも変えられ，アメリカタイプやヨーロッパのものなどよりどり見どり。
　もちろんエンジンやサスペンションといった部分のチューニングも可能であり，ブレーキやタイヤなどに，どのメーカーのものを取り付けるかが選択できる。しかも，こういったパーツ類はすべて実際に発売されており，実在するカスタマイズ製品を再現したものだというこだわりようがスゴイ。カラーリングに関しても，自由に車体色を選べるほか，デカールを貼ったりチューニングメーカーのロゴを入れたりなどもOK。

　ニード・フォー・スピードシリーズをかなり意識した雰囲気のゲームだが，スピード感あふれるレースバトル，豊富に用意されたカスタマイズパーツなど，アーケードのレースゲームが好きな人にはおススメのデモ版といえる。下手にシミュレーション性を追及せず，純粋にマシンカスタマイズとレースを楽しめるので，レースゲーム初心者にもとっつきやすいだろう。

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