カプコンは2013年7月7日,オンラインハンティングアクション
「モンスターハンター フロンティアG」(
PC/
Xbox 360,以下「MHF-G」)において,7月10日実施予定の大型アップデート「G2」の先行体験会を都内で開催した。
同イベントでは,新モンスター「ロロ・ゴウガルフ」「レイ・ゴウガルフ」の討伐クエストを体験できたほか,
アップデートに関するプレゼンテーションも行われた。本稿では,本作のプロデューサーを務める
杉浦一徳氏によるプレゼンの模様を中心にレポートしよう。
新モンスター「ロロ・ゴウガルフ」と「レイ・ゴウガルフ」の討伐クエスト体験会にベテランハンターが集結。1巡目から討伐に成功するチームが現れた
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「G2」アップデートで変わる要素を一挙紹介
「MHF-G」プロデューサー 杉浦一徳氏。「G1,本当にゴメン」と書かれたタスキをかけて登場した
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プレゼンでは,大型アップデート「G2」で「MHF-G」がどう変わるのか,ハンター(プレイヤー)から寄せられた疑問に杉浦氏が答える
「G級 一問一答」のコーナーが設けられた。
G級クエストの受注に関しては,GRによる制限が撤廃され,G級ハンターであれば,配信中のすべてのG級クエストに挑戦できるようになる。また,新たなG級コンテンツの「極限征伐戦」は7月17日から,緊急クエストは8月中旬から配信される予定だ。
G級武器の強化レシピに関しては,従来の失敗する可能性のあるレシピと同程度の必要素材があれば,G2では100%成功することになり,易しくなるとのこと。また,G2の失敗する可能性のあるレシピは,必要素材や成功確率が大きく見直され,杉浦氏は「失敗の可能性がある強化は気軽な運試し,100%成功レシピはそれに比べればハードル高めに」と説明していた。
武具の生産強化にモンスターの部位破壊でしか入手できないレア素材が多数必要だったことについては,レア素材の要求数が減らされるようだ。ハンターズクエストのクリア報酬に準レア素材が加わるなど,入手難度の見直しが図られる。
また,G級ハンターズクエストのクリア報酬となるGz(ゲーム内通貨)が,従来の約1.5倍に引き上げられる。
さらにG級武器に装着した「シジル」を取り外すための専用アイテムは,「グーク鍋」でG級モンスターの素材を煮込むと一定確率で入手できるようになるとのことだ。
G級秘伝防具の強化に必要な素材は,G級HC(ハードコア)クエストのクリア報酬だが,従来の秘伝防具のように膨大な数を要求することはないという。また,さまざまなモンスターの素材を必要にすることで,同じモンスターと連戦するようなことがないよう,調整が図られる。
なお,G級HCクエストは専用チケットではなく,既存のHCチケット2枚で受注可能だ。
また,G級秘伝防具は派生強化により計4種類となるが,すべて揃えたときに特殊効果が発生するといった仕様は予定されていない。ただし,秘伝防具をG級に強化した場合でも,従来の「秘伝二重装備」は発動するようだ。
ちなみに杉浦氏は以前,秘伝防具に関して「失敗だった」と発言している。その真意は性能が突出しすぎたため,スキルの組み合わせを楽しめなかったり,素材を集めるために同じモンスターとばかり連戦しなくてはいけなかったりしたためとのこと。
今回実装するG級秘伝防具では,その反省点を踏まえ,ほかの防具と使い分けができたり,必要素材の調整を図ったりしているようだ。
このほかの変更/改修について,以下にまとめておこう。
弓の強撃ビンに関しては,G級武器および進化武器の使用時,威力が1.6倍となる。さらに,秘伝スキル【弓鬼】発動時は1.7倍になるとのこと。
GF装飾品は仕様上,元のGX防具に戻したり,GX装飾品にすることはできない。ただ,今回はG1からG2までの期間が当初の予定よりも前倒しされたため,何らかの救済策を検討しているようだ。こうした施策が可能なのかの判断も含めて,詳細は後日発表される予定になっている。
サービス面では,「秘伝書コース」や「プレミアムコース」,ネットカフェの特典について,7月10日時点ではG級コンテンツに未対応となる。この点に関して杉浦氏は「今回,まずゲーム内のコンテンツの開発と改修に専念した」と説明していた。
G級コンテンツ以外のリファインでは,「オーダークエスト」の「装飾品Gクエスト」で,G装飾品の生産素材が確定報酬となるクエストを常時受注できるようになる。
また,フィールド「塔」の上位ベルキュロスや,錆びたクシャルダオラ(上位/下位)のクエストも常時受注できるようになるようだ。
新モンスターのカラーリングや合体技,新スキルの元ネタなどが明かされる一幕も。プロレスや某サッカー漫画など,30代以上の男性がニヤリとするものが多く,杉浦氏は「若い人に分かるのかな」と苦笑していた
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新コンテンツ「極限征伐戦」「G級秘伝書」を紹介
G2で実装される新コンテンツをあらためて紹介するコーナーも設けられた。
まずは「極限征伐戦」について,モンスターを討伐するごとに,そのモンスターのレベルが上がっていき,最終的に到達したレベルをランキング形式で競う内容であると説明された。この企画の発端は,各ハンターにレア素材をどのように提供していくかという課題だったが,シャンティエンを通常の配信クエストとは違う扱いにしたいという意図もあったそうだ。杉浦氏は「定期的に開催するコンテンツなので,レア素材が欲しいときはどんどん進めてください」と話していた。なお,ランキングの報酬は,上位100名といった限られた少数ではなく,少なくとも数千人単位に提供される予定とのこと。
極限征伐戦で入手可能な素材では,シャンティエン武具の生産・強化のほか,G級防具のGXシリーズへの強化,G級武器のレベル21以上への強化が可能に
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「G級秘伝書(GSR)」の紹介では,武器種すべてのGSRをコンプリート&最大レベルにした場合の攻撃ボーナスと防御ボーナスが公開された。杉浦氏は,こうした高いボーナス効果について「ハンターのモチベーション維持に必要な一方,いざ実装すると今度はプレイ上の必須要素となりかねない。この課題には,チーム一同,常に頭を悩ませている」とバランス調整の難しさを明らかにした。
G級武具,G級覇種武具,G級秘伝防具の特徴や改修内容なども発表された
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G2で登場する新スキル
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ネットカフェ・Nコース限定武具やプレミアムキットの一部もG級に強化可能
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最後に杉浦氏は,「G2だけではG1のミスを完全にリカバーすることはできないだろう」と明かした。それでも「次回のG3でサプライズも含めて,より優れたコンテンツを提供したい」と展望を語っている。また,今回実装される新モンスターのゴウガルフには自信を持っているとのこと。「G3にて実装予定の新フィールドで,その真価が発揮されるので,ぜひ期待してほしい」とまとめ,プレゼンを締めくくった。