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「MHF」の“ここだけの話”もいろいろと聞けたオフラインイベント,「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2011」新潟大会のレポートを掲載
通算7回目の開催となる「VS.クエスト チャンピオントーナメント」,今回は長崎県/鹿児島県/福井県/新潟県のMHF公認ネットカフェにおいて,4月9日以降順次開催されてきた。
毎回恒例となる,カプコン「MHF」運営プロデューサーの杉浦一徳氏による“「運営レポート」出張版”と題したプレゼンテーションも行われ,大会優勝者に贈られる副賞のNポイントが前開催の6000ポイントから1万2000ポイントに倍増したのをはじめ,大会参加者や観覧者に用意されたプレゼントがかなり豪華なものになっていた,本イベントのレポートをお伝えしよう。
なお「MHF」は,現在「MHF 200万ハンターありがとう! 無料でモンハンフロンティアウィーク」キャンペーンを実施中だ(関連記事)。2011年4月20日の定期メンテナンス前まで,月額料金のハンターライフコースと,オプションコースのエクストラコース付きで,無料でプレイできるようになっている。ゲームクライアントは公式サイトから無料でダウンロードできるので,本稿を読んで興味を持った人や,しばらく「MHF」から離れていた人は,この機会に遊んでみてはいかがだろうか。
「VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2011」特設サイト
「モンスターハンター フロンティア オンライン」公式サイト
予選クエストは,「ヒプノック繁殖期1頭の討伐」で,2人組のペアで挑戦することになる。武器・防具はあらかじめ用意されたものの中から選択することになり,アイテムは支給品ボックスにあるもののみで,クエストへの持ち込みは不可となる。
大会に参加したのは25チームで,その半分くらいのチームが太刀・太刀の組み合わせを選んでいたが,ライトボウガン,ランス,ガンランスといった武器種を選ぶ人もいた。
なお,16台用意されたPCのうち,A席のPC2台にトラブルの可能性があったとのことで,同席で挑戦したチームには,再挑戦する権利が与えられた(挑戦する場合,先の記録は破棄される)。
予選を通過した4チームの成績,および使用武器は以下のとおり。
順位 | チーム名 | クリアタイム | 使用武器種 |
1位 | ほとぴん | 2分47秒26 | 太刀・太刀 |
2位 | らーじゃんぺろぺろ | 2分48秒70 | 太刀・太刀 |
3位 | 蜀江錦&タンポポ | 3分5秒70 | 太刀・太刀 |
4位 | オペレーション福島 | 3分20秒56 | ランス・ライトボウガン |
決勝トーナメントは,ラージャン1頭を討伐するVS.クエストで行われ,準決勝は1本先取,決勝戦は2本先取したチームが勝利というルールとなる。
基本的には予選同様のルールだが,決勝戦のみ,「1武器種は1回限り使用可能」という制限がついた。つまり,チームメイトと同じ武器を使うことはできないうえ,次のセットでは別の武器を使わないといけなくなるわけだ(3セット行った場合,2人で6種類の武器種を使うことになる)。
準決勝では,予選1位と予選4位,予選2位と予選3位のチームがそれぞれ対戦した。決勝戦に勝ち上がったのは,「ほとぴん」チームと「らーじゃんぺろぺろ」チーム。ちなみにいずれのチームも,弓&ヘビィボウガンの組み合わせを選んでいた。溶岩エリアのある火山に動きまわるラージャンの組み合わせでは,遠距離武器のほうが,安定してダメージを与えられた,といったところだろうか。
そして決勝戦1セット目は,「ほとぴん」チームが大剣・ヘビィボウガンの組み合わせ,「らーじゃんぺろぺろ」チームがライトボウガン・弓という組み合わせを選択した。遠距離武器の“切り札”を先に使ったのが功を奏したのか,1本めは「らーじゃんぺろぺろ」チームが先取した。
2セット目は,「ほとぴん」チームがライトボウガン・弓の組み合わせを選び,「らーじゃんぺろぺろ」チームは太刀とヘビィボウガンを選択。「ほとぴん」チームが巻き返しを図ろうと奮闘するも,決勝戦の緊張からか,2人がそれぞれ1回ずつ力尽きてしまい,その間に着実にダメージを蓄積していった,「らーじゃんぺろぺろ」チームが先にラージャンを討伐して優勝を飾った。
■決勝トーナメント試合結果:
優勝:「らーじゃんぺろぺろ」チーム
準優勝:「ほとぴん」チーム
3位:「蜀江錦&タンポポ」チーム
4位:「オペレーション福島」チーム
関連記事:
・サービス開始から足掛け4年,「MHF」は大型アップデート「フォワード.1“襲来,双極の脅威”」で新たなステージへ。運営プロデューサー・杉浦一徳氏へのインタビューを掲載・「フォワード.1“襲来,双極の脅威”」第1報
・「フォワード.1“襲来,双極の脅威”」第2報
・「フォワード.1“襲来,双極の脅威”」第3報
■MHF初のオリジナル古龍「極龍 ルコディオラ」が追加
■新フィールド「迎撃拠点」の追加
■メゼポルタ広場のリニューアル(カメラ視点含む)
■交流区専用の「交流酒場」の追加
■武具工房のレイアウトを変更
ルコディオラや迎撃拠点については,過去記事でお伝えしているとおり。メゼポルタ広場については,パローネ=キャラバンに近いカメラ視点操作ができるようになり,ズームイン/アウトも可能になる。
交流酒場は,交流区実装の際,スピード重視で従来の大衆酒場のデザインを流用したが,元々が4人用の求人区向けのデザインだったため,「狭い」という意見が多く寄せられたこともあり,新しく「交流酒場」を導入したとのこと。また,武具工房のデザインリニューアルも実施される。
■大討伐クエストのリファイン
以前公式サイトで告知されたとおり,4月20日の「フォワード.1」実装をもって,リファインのため「大討伐クエスト」はしばらくお休みとなる。HR(ハンターランク)100向けには,ラヴィエンテ亜種といえる「ラヴィエンテ狂暴期」が実装されるほか,狩ノ宴の褒賞品増量,クエスト中盤に変更要素導入,ラヴィシリーズ防具の強化などが行われるとのこと。
■新たな特異個体の追加
■剛種防具の導入
■秘伝書・秘伝防具のリファイン
秘伝書関連では,防御力・耐性補正が軽減され,SR100に達した時点でゼロになる。また,秘伝防具はFXまで強化することで「超高級耳栓」の効果が発動するようになり,そのほかのスキルについてもスキルポイントなどの上方修正が行われる。
■過去のイベント武器などを強化
■新たな剛種武器を追加
イベントなどで入手できる武器に,強化派生が追加される。しかも剛種武器クラスまで強くなる,かもしれない。会場では大剣(マジデトギシラズ?)の例が出され,攻撃力:1296,会心:10%という数値が提示されていた。
また,剛種武器では,片手剣の数値が提示。攻撃力:378,龍属性:500,麻痺属性:250というスライドを見た来場者からは,どよめきが上がるほど。撮影禁止のために写真はなしとなるが,その見た目は,「フォワード.1」で新しく作れる剛種武器としては,もっともふさわしいモンスターの素材を使っているように見えた。
ちなみに,プレビューサイトでは570種類以上の武器が登場するとあるが,これはSP武器I〜VIIを7つとしてカウントしてはいないとのこと。
■G装飾品追加
「フォワード.1」でも,新しい特異個体のクエストなどで,新しいG装飾品が入手できるようになる。その例として,以下2種類が数値込みで公開された。
・強精珠G(スタミナ+5,麻痺+5,千里眼−2)
・天壁珠G(ガード性能+5,効果持続+5,風圧−3)
■アイテムボックス,アイテムセットの拡張
ただし,アイテムセットを拡張するためには,「追加アイテムボックス」機能をオフにする必要があるとのこと。杉浦氏によれば,マイセットを拡張するためには“既存のデータベース領域の何か”を削る必要があったため,追加アイテムボックスとマイセット登録数の増加を,排他にする必要があったと述べていた。
また杉浦氏は,高性能のサーバー機器を導入したことによって,アイテムボックスの拡張ができたと話す。そのため,今後1〜2年の間に劇的なハードウエアの進化がなければ,これ以上の拡張は難しいだろうとも話していた。
■MHFオリジナルマスコットキャラクター「グーク」
■求人区大衆酒場に調合屋を配置
■ハンターの出入りの時に効果音が鳴るように
■剛猫武器に新たな武器種を追加
■ガンナーの簡易照準モードの視点操作に上下反転モードを追加
■Nポイントが毎日ゲーム内で入手可能に
■猟団部屋で狩人弁当が購入可能に
そのほか,以上のようなリファイン要素が紹介された。マスコットキャラクターの「グーク」は,インタビューでも触れたが,実装後にできることはまだ「愛でるだけ」とのこと。
Nポイントについては,ネットカフェに行かなくてもゲーム中で手に入るようになるとのことだが,杉浦氏の話を聞く限り,1日あたり数ポイントというレベルになりそうだ。
続いては,「気になるあの話一問一答…」と題し,いくつかのトピックについて,杉浦氏から説明がなされた。
肉質調整のコンセプトとしては,難度のバランスを保ちつつ,変種モンスターの肉質を柔らかくする方向で検討しているとのこと。ただし,全モンスターを一気にやろうとすると調整不足になる可能性もあるため,事前にアンケートを取り,いくつかのモンスターに絞って,第1弾を実施したいとしていた。
その方法については,東京や大阪の大都市圏におけるMHF公認ネットカフェなどで,いわばアーケードゲームにおけるロケテストのような体験会が実施される模様だ。そこで意見を募ることで,肉質変更実施または再調整を決めるというように,「お客様が満足していただける形」での実装を目指すとのこと。
パローネ=キャラバンの狩人珠について,“お手入れ”をなくして欲しいという意見が多数届いており,「フォワード.1」には間に合わなかったが,今後“お手入れ”の必要がなくなるよう,修正する方向で,前向きに検討しているそうだ。また,現在は,月に一度程度のペースで「誰でもパローネコース!」を実施することで,その期間に「匠のおていれ」を0 CPで実施してもらうことで,実質お手入れを不要な状態にしているとのこと。
シーズン10でヘビィボウガンの修正が行われたこともあって,今回杉浦氏はバランス調整の話にも触れていた。現状,特定の武器種に関して“弱体化”の予定はなく,実施するにしてもシーズン10のときのように,数か月前から告知を行うとのこと。
こちらは,インタビューでも触れた話題だが,発動条件は剛種武器と似たようなイメージだと杉浦氏は話していた。なお,一式で揃えなくとも,効果は発動すると述べていた。
杉浦氏は,剣晶スキルで麻痺・睡眠以外の使い道がないという意見が多いことは認識していると述べる。その2つのスキルを調整はしないが,それ以外のスキルについては,底上げを検討していると述べた。
レジェンドラスタが強化されるので通常のラスタも強化してほしい,という意見が多く上がっているそうである。杉浦氏は,武器ランクの上限開放など,通常のラスタも強化する方向で検討していると述べた。
サービス開始から4年近くが経過したこともあり,熟練プレイヤーなどからは,ゼニーや各種ポイントの使い道がないという声が上がるとのこと。それらの使い道を増やし,溜める楽しみを増やしていきたいと,杉浦氏はコメントした。
狩人祭については,毎月のように頻繁に開催されるため,マンネリ感を感じている人がいる一方で,開催頻度を下げると「お叱りの意見をいただく」と,杉浦氏は話す。そのため,開催ペースは1か月〜1.5か月に一度くらいを保ちつつ,今までとは違ったタイプの開催や,「古龍種の剛翼」などの汎用古龍素材が出る勝ち組クエストを検討するなど,対策を講じているそうだ。
アニバーサリーイベントをはじめ,今後は猟団に関する川柳の募集,ファンサイトやブログコンテストなど,新しい形のものに今後は挑戦していくそうだ。なお,今後のスケジュールはプレビューサイトで公開している「フォワード.1の歩き方」で確認できるので,ぜひチェックしてほしい。
杉浦氏は,イベントについては,アンケートや意見・要望,クエスト受注データなどをもとにして,随時クエスト内容をリファインしていくと述べた。また,「蛮竜の縄張り」を例に挙げ,評判の悪かったクエストをただ取り下げるのではなくリファインをする理由として,担当したスタッフが「どこが悪かったのか」「どうすればよくなるのか」を学ぶことで,今後より良いものを提供できるようになると,その方針についてもコメントしていた。
Xbox 360版「MHF」では,4月7日より無料体験版の配信を開始するなど,今後も力を入れていくと杉浦氏は話した。また,先日実施されたサーバー統合については,Xboxでは「MHF」サービス前からユーザーコミュニティが形成されていて,サーバー4・5に友人が分かれて一緒にプレイできないという意見が多く寄せられていたそうだ。
サーバー機器の高性能化で,現状の人数であれば統合しても負荷に耐えられるという判断と,サービスを開始して1年経っていないということを踏まえて統合を実施したと,その経緯を話した。
PC版については,統合して欲しいという意見よりも,してほしくないとの意見のほうが多く寄せられているため,現状統合の予定はないとのこと。また,仮に実施するにしても,PC版では,現状の人数だとサーバー2つを統合するのが限界だろうと話した。そのため,PC版は三つのサーバーの人数をまとめても負荷に耐えられるようなサーバー機器が準備できるようになるまで,統合の可能性はないだろうと話していた。
レジェンドラスタだが,プレイヤーの利用率で言うと,人気が高いのは圧倒的に双剣使いのフラウとのこと。なお,「フォワード.1」実装後に人気投票を行い,人気が一番高かったレジェンドラスタは,壁紙になるかもしれないと話していた。
また,フォワード.1でレジェンドラスタが11武器種すべて揃ったら,随時調整を行っていくとのことだ。
・プレミアムコース・ネットカフェ特典について
プレミアムコースについては,利用時の有効期間中にHR/SR補正といった減算補正が解除されるようになった。クエスト達成時に獲得できるHRP/SRP(とゼニー)が2倍,公認ネットカフェを併用すればさらにHRP/SRPが3倍となる。通常の6倍に加えて減算補正なしと,HR/SRを一気に上げたい人には,プレミアムコースや公認ネットカフェの利用価値がより高まったわけだ。
また,1月26日にリファインされた「ルビーノ」「スティール」シリーズの武器については,生産素材の入手確率を,「必ず1個入手」できる形に変更された。
そのほか,ご当地データとして,「MHF」全体で20万人のプレイヤーの中で,新潟県の都道府県別人口比率は約4.6%とのこと。他県では1〜2%であり,東京や大阪といった都市圏に人口が集中していることをふまえると,新潟県の利用者はかなり多い部類に入るそうだ。ちなみに,プレイヤー全体の約7割がエクストラコースを,約5割がプレミアムコースを利用した経験があるとのこと。
最後に,今後の予定については,2011年夏に4周年のアニバーサリーイベントを行い,フォワード.2のアップデートは2011年秋の予定となる。フォワード.1が4月20日,5月11日,6月末の3回に分けてアップデートが実装されることについては,やはり東日本大震災により,デバッグ作業の稼働率が7〜8割にまで下がってしまったことが大きいと,杉浦氏は話していた。ただ,4月20日の時点で当初の予定の7割以上を実装するので,5月11日までにやることがなくなってしまうようなことはないだろうともコメントした。
以上で,「VS.クエスト チャンピオントーナメント 2011 in Spring」新潟大会のレポートは終了だ。
杉浦氏によれば,次の「VS.クエスト チャンピオントーナメント」は6月頃の開催を予定しており,まだ確定してはいないが,可能であれば,山形県,秋田県など,東北地方で開催したいとのこと。なお,公式サイトにあるように,本イベントでは,47都道府県すべてを巡るという目標を掲げている。まだ自分の住んでいる地域で開催されていないという人も,今後の開催を楽しみに待っていてほしい。
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