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ハイパーテック,オンラインゲーム用のクラック対策ツールを発表
これは,同社が製品化しているセキュリティソフト「クラックプルーフ」をオンラインゲーム用にしたもの。プログラムを何重にも暗号化したうえ,動作中に一般的なデバッガやSoftICE,メモリダンプなどを使った解析ができないようにするなどのプロテクトを施すもので,ゲームエディションでは,ボットなどの不正な動きをするプログラムを検知すると,プログラムを強制終了するなどの機能が加えられている。
現在,多くのオンラインゲームでnProtectなどの韓国製クラッキング防止ツールが使用されているが,これらのソフトがゲームクライアントとは別に常駐してソフト改竄を監視するため,負荷が高くなるなどの弊害がある。
クラックプルーフの場合,暗号化されたプログラムを展開するため,起動時に多少時間がかかるものの,実行時の負荷は小さい模様。価格は30万アカウントまでのゲームで1年間1060万円で,同種の製品より5割程度安いという。
クラックプルーフは,対症療法的に不正プログラムを監視するのではなく,クラックすることを非常に困難にするというコンセプトのツールとなっているようだ。問題はどの程度の堅牢性を持つかだが,一般製品用クラックプルーフは,アメリカのセキュリティ専門企業が1年間の評価を行った結果,クラック不可能との結論を出したという。
あくまでも事業者用の製品ではあるが,プレイヤーとしても動向が気になるツールといえるだろう。
ハイパーテック
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