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ドスパラのゲームPC「GALLERIA」はこうして作られる。初公開されたPC組み立て工場内部を見学してきた
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印刷2014/07/23 18:55

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ドスパラのゲームPC「GALLERIA」はこうして作られる。初公開されたPC組み立て工場内部を見学してきた

 2014年7月17日,ゲーマー向けPC「GALLERIA」を展開するサードウェーブは,神奈川県綾瀬市にある「サードウェーブデジノス綾瀬事業所」(以下,綾瀬事業所)を報道関係者に公開した。
 約7000坪もの敷地面積を持つ綾瀬事業所には,サードウェーブが扱うPC製品の製造や配送,故障したPCの修理,さらに通販のコールセンターがまとまっているとのこと。もっというと,サードウェーブグループの実店舗以外,それこそドスパラの通販部門なども全部がまとまった,グループの一大拠点になっているそうだが,ここでGALLERIAはどのように製造されているのか。いろいろ見学してきたので,写真をメインにお届けしてみたいと思う。

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神奈川県綾瀬市にあるサードウェーブデジノス綾瀬事業所(左)。日本通運の綾瀬物流センター内にあるため,サードウェーブグループの大看板などは掲示されていないが,物流センターの2階へ上がると,サードウェーブデジノスの小さな看板があった(右)

 内部の公開に先立って挨拶に立ったサードウェーブデジノスの松野康雄取締役社長によれば,サードウェーブグループが生産設備を公開するのは今回が初めてとのこと。
 サードウェーブデジノスが事業所を綾瀬市に移転させたのは2012年2月で,この移転に合わせて,サードウェーブグループの通販部門や,一風変わった商品を多く取り扱う通販事業「上海問屋」部門なども綾瀬に集まり,実店舗以外が一元管理されることになったのだそうだ。

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事業所の概要を説明するサードウェーブデジノス取締役社長松野康雄氏(左)。右はサードウェーブグループの各企業を一覧したスライドだ

綾瀬事業所の機能をまとめたスライド。部材の荷受けから製造,配送のほか,通販部門やサポート窓口もある
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 ちなみに綾瀬市は神奈川県中部に位置しており,ざっくりいえば横浜市の西端から少し西へ行ったあたりにあるのだが,ここは,羽田空港並びに横浜港に近いこともあって,さまざまな企業の物流拠点が意外に多い。サードウェーブグループとして居を構える日本通運の綾瀬物流センターもその1つで,「配送業者の物流センターと直結している」というメリットを活かし,最近では受注から最短2日での発送が可能になっているとのことだ。また,最近開通した圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の影響で,関東一円や東北方面のアクセス性は大幅に改善しているという。
 失礼を承知で書くと,昔の綾瀬市は割と陸の孤島だったのだが,最近はずいぶん変わったなあというのが正直なところである。

 そんな綾瀬事業所は3つのフロアに分かれている。1階は仕入れた部材や配送する製品を一時保管する配送センターを兼ねたスペースで,2階がPC関連の部材置き場や製造工場。3階はドスパラや上海問屋が扱う製品の倉庫と出荷スペースのほか,リユース品関連のスペースになっている,といった具合だ。

事前説明が行われた会議室には,GALLERIAのデスクトップPCなど綾瀬事業所で生産された製品が展示されていた
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 修理部門と生産部門とが隣接し,30歩(※分ではない)も歩けばお互いに行き来できるため,仮にパーツに不良品が混在していても,1時間あれば状況を確認できるため,最終的な製品の信頼性向上を図れる。しかもそのまとまった関連部門群は配送業者とも直結しているため,文字どおりのワンストップオペレーション(一元管理)が実現されていると,松野氏は強くアピールしていた。

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登場モンスターのシルエットを天板にあしらい,スライムのイラストも添えたノートPC「GALLERIAドラゴンクエストXエディション
(c)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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発売直後に売り切れたAndroidタブレット「Diginnos Tablet DG-D07S/GP ラブライブ!モデル
(c)2013 プロジェクトラブライブ!

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「大きく撮って見せろ」と電波を受信したので大きめに。全9種類すべてが展示されていたわけではないのだが,矢澤にこたんがいたので筆者としてはOKである
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まずはデスクトップPCとノートPCの製造を見学


今回の見学ルートを示した図。見てのとおり事業所の中はかなり広い
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 さて,いよいよ見学である。今回の見学ルートは,部材の到着から始まり,PCの生産と検査,配送処理で1階の倉庫に戻るという,生産から出荷まで一連の工程が分かるルートになっていた。
 先ほども述べたが,1階は部材の荷受けと一次置き場,そして出荷のエリアとなっている。イマドキのPC工場はどこも似たようなものだが,サードウェーブデジノスは受注生産方式に特化しているので,完成品の在庫はほとんど持たない。先述したとおり部材が1〜2日で届くようになっているため,在庫を持つ必要を減らせるわけだ。

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事業所の1階にはトラックが直付けして,部材などを運び込めるようになっている(左)。広々とした倉庫(右)はガランとしているが,午前中には到着した部品がここを埋め尽くしていたそうだ。取材時にはすでに2階の工場へと運ばれた後だった,というわけである

:片隅に残っていた大型トレイは,送り先が分かるように「上海問屋」と書かれたパネルが載っていた(左)。届いた部品は搬送用エレベーターで2階へ運ばれる(右)
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エレベーターの運搬性能は3000kg,停止時に限り4500kgを載せられるという(左)。大人7人が入っても広々としていた(右)

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エレベーターを2階で降りると,そこは段ボールの山に圧倒される倉庫の一角だった(左)。PCケースが6割を占めているとのことだ

段ボール箱の配列具合がかなりセクシー。FPSごっこをしたくなる(左)。趣味カットを撮影したりと(右),写真好きの人なら撮影しているだけで数時間は過ごせそうだ
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2階の工場と直結するピッキングエリア(左)。ここで荷ほどきされた部材が工場へと運ばれる(右)
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PCパーツのピッキングは,独自のチェック用端末で検品していた(左)。端末は,思いっきり開いた状態のノートPCとバーコードリーダー,業務用筑前地と車両用インバータを搭載した,とても手作り感溢れるキャスター付きラックになっている(右)。バーコードリーダーで読みとると,ノートPCのディスプレイ部に情報が表示される仕掛けだ
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生産ラインはすべて手作業ながら,数分に1台のペースで組み上がるという
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 2階の工場部分には,流れ作業でデスクトップPCを組み立てる生産ラインが2つあった。通常は1つのラインだけだが,忙しい時期になると2ライン体制になるそうだ。
 組み立て作業はすべて手作業。昨今のPCは少量多品種が当たり前なので,大手企業でもPCの組み立ては手作業が中心であり,手作業自体はごく普通のことだ。

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ライン式では流れ作業で組み立てが進む。担当部分を終えたら,写真奥に移動させて次の作業員にバトンタッチ
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ライン工程で組み立てられたPC。時間のかかりそうなケーブルマネジメント込みでも数分で組み上がるのは見事だ

 工場内には2本の生産ラインとは別に,「セル方式」と呼ばれる組み立て部門も用意されており,こちらでは1人の作業員が1台のPCを最初から最後まで組み立てる。パーツの構成が1台1台異なるような製品は,このセル部門で組み上げる仕組みなのだそうだ。手慣れた作業員は,CPUとCPUクーラー,メモリとグラフィックスカードの取り付けを2分ほどで終わらせていた。帰宅後に筆者もトライしてみたが,グリスを塗る工程までで1分以上経過してしまう程度でとてもかなわない。

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セル側はパーツの構成が1台1台異なるハイエンドPCを担当。1人が1日平均30台を組み立てるそうで,超ベテラン作業員の最高記録は1日になんと60台!
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滑り止めのゴムで覆われた回転式の作業台。作業台のデザインは随時変更されているとのことで,従業員にの提案による改良,いわゆる「カイゼン」が繰り返されている

ノートPCのセル生産部門では,女性の作業員が多いとのこと。他のPCメーカーでも聞いたことだが,細かすぎる作業は女性のほうが高い信頼性を実現できるそうだ
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 ノートPCもセル方式で組み立てられる。筆者が眺めている間に,熟練した作業員はがんがんとパーツを取り付けていった。ノートPCを分解したことがある人なら分かると思うのだが,あの組み立てはほとんどパズルのようなものだ。それをてきぱきと組み立てている様子を見て,さぞ熟練した作業員なのだろうと思ったが,それだけではないらしい。ノートPCの組み立てを素早くこなすのは,経験だけでなく個人の適性も要求されるのだという。やはりパズルの一種なのだろうか。


検査ラインと不具合対策部門も見学


組み立てが終わった製品は,製造部門のすぐ隣にある検査部門で信頼性検査にかけられる。左右に並んでいるデスクトップPCが検査中の製品だ
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 組み立てに続くのは,製品検査の部門である。組み立てのすぐ隣に検査部門があるのは,PCの組み立て工場ではごく普通の光景だ。ちなみに,信頼性テストの一部には,PC用のハードウェア診断ソフトとして有名な「PC-Doctor」が使われていた。PC-Doctorはエンドユーザーが使うバージョンもあるが,ここで使われているのは当然ながら企業向けのバージョンと思われる。

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製品の上には,複数台のPCをまとめて検査する管理画面が置かれている。使用している診断ソフトはPC-Doctorだ
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複数台のPCは,8ポートのPC切換器に接続されていた(左)。信頼性検査中のコーナーを裏から見ると(右)検査中の機材とつながるケーブルだらけだが,ケーブルの管理は効率を重視したものになっているのだという
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信頼性検査はクロスチェック体制。機器を直接確認する方式と,左写真のようにリモートで確認する方式で二重にチェックしている。多数のPCをネットワークに接続するので天井もケーブルだらけ。ちなみに,信頼性検査部門で使用されるアプリケーションは,ほとんどがLAN経由で試験対象のPCにインストールされるとのこと
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こちらはノートPCの信頼性検査をしているところ(左)。ここでも診断ソフトのPC-Doctorを使って,ハードウェアに問題がないかを検証している(右)
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フックに引っかけられているインストール用光学メディア。青いマーカーで書かれているのがBlu-rayディスクで,黒いほうはDVDのようだ
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信頼性検査のコーナーに立っている白旗は,エラーが出た目印……ではなく,テスト用PCを搬入する場所の目印だという

 不具合対策部門と修理部門も,生産ラインと隣接した場所に置かれている。生産ライン側での不具合が発覚した場合,ここで即座に検査できる迅速な体制となっているわけだ。本稿の序盤で紹介したとおり,生産ラインに入ったパーツに不良品などがあった場合でも,1時間ほどで原因を特定可能という。

左は不具合対策部門の作業エリア。写真ではよく分からないかもしれないが,チェック用の道具たくさんあって工具好きにはたまらない。右は修理部門を撮影したところだ。修理待ちのPCに置かれているのは,不具合を記した紙だろうか
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回転式の台座に載せられて清掃中の修理済みPC。ユーザーに戻す前には見た目もきれいに
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修理部門の近くには出荷の行程があり,台車に載せられた出荷待ちのPCがあった


ドスパラ通販部門と上海問屋部門のある3階は所狭しと商品が


 PC組み立てとは関係ないが,3階も簡単にチェックしておこう。先述したとおり,ここはドスパラ通販や上海問屋,リユース品部門があり,それらの倉庫やピッキングエリア,配送処理エリアとなっている。とくに雑多な小物も扱う上海問屋の商品がすべて保管されているだけあって,店舗のバックヤードのような印象を受けた。

3階にある上海問屋部門の入口(左)。中に入ると段ボールの山が並んでおり(右),店舗のバックヤードといった感じだ。
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上海問屋部門のピッキングエリア(左)で,到着したアイテムを検品しているところ。右写真は商品置き場で,IDの割り振りによってピッキングを効率化している
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上海問屋の商品は小物が多いので,棚1列内に異なる商品がぎっしりだ(左)。在庫がなくなったものは,右のように入れ物を逆さにして,分かりやすくしている
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上海問屋部門の隣には,ドスパラの通販部門が併設されており,PCパーツがずらりと棚に並んでいる(左)。発送する商品のシュリンクは,両部門共通だった(右)
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梱包された商品は,1階に降ろされて出荷される。1階部分はこんなに天井が高い
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 取材前は,工場でPCを流れ作業で組んでいるだけだろうと思っていたので,受注から生産,サポートまでの完全な一元管理を事業所内で実現しているというのには,少々驚かされた。
 ゲーマーがゲームPCを買うときには,希望に合わせてパーツ構成を変更することが多いと思うが,そうしたPCは熟練の作業員が1台ずつ丁寧に組み上げているわけだ。そうした製造現場が見えてくると,製品への信頼性も上がって見えるのではないだろうか。

筆者が1階に戻ったときには,ちょうど出荷用と思われるトラックが横付けされていた(左)。見学中に新たな荷物や修理品も届いていたようだ(右)。修理品は2日程度でユーザーの元に戻るとのこと
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GALLERIA 公式Webページ

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