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「塊魂」の高橋慶太氏が,退社後の心境を海外メディアに語る
これは,イギリスのノッティンガムで10月26日〜30日にかけて開催されていたゲームフェスティバル,GameCityに出席していた高橋氏にEurogamersが質問を行ったもので,記事によれば,退社を考えたのは,制作中だったゲームに対する会社側の評価が,必ずしも高くなかったからだと語っている。これに伴う開発チームメンバーの異動もあり,これ以上続けることは出来ないと思ったのだそうだ。
高橋氏の退社については,9月の初めに海外のサイトなどで報じられており,海外でも大評判になった塊魂シリーズの制作者らしく,大きな話題になった。退社については氏のブログでも確認できるが,現在はノッティンガムで公園の再開発計画に携わっているとのこと。
インタビューの中で高橋氏は,ヒット作の続編が中心で,新しいアイデアのゲームがなかなか出てこないゲーム業界の現状についても不満を漏らしている。もちろん,続編をプレイしたいというファンの気持ちは十分に分かるが,多くのゲーム会社は安全策を取りすぎており,採算を度外視して本当に新しい物を作ろうという試みはほとんどないと続けた。
北米のゲーム情報サイト,Gamasutraは現地時間10月4日,同氏が奥さんと一緒に新会社「uvula」を設立したと報じている。記事によれば,uvulaは音楽関係の会社であるようだが,今回のEurogamersのインタビューで高橋氏は,現在は再開発計画を優先しているが,今後はゲームにも関わっていくだろうと答えており,ファンにとっては嬉しい答えだ。
フリーランスになったせいもあるだろうが,日本人ゲームデザイナーとしては珍しいほど率直に答えているという印象のインタビューなので,興味のある人は読んでみよう。
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