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スクウェア・エニックス,テクモに対するTOBを提案。株式の過半数を取得へ
ただし,9月4日(木)までにテクモの取締役会から賛同を得られなかった場合,あるいは回答そのものが得られなかった場合は,提出した条件案による公開買い付けを行わないとしている。
リリースによるとスクウェア・エニックスは,日本のゲーム業界が,世界のゲーム産業の中核として存在し続けるうえで,「世界市場で実績を持つ極めて優れたクリエーター集団」であるテクモを,グループ企業に加えたいという意向を持っているようだ。
また,公開買い付けが成立した場合,テクモの組織やブランドは維持したまま,スクウェア・エニックスおよびタイトーと同様に,持株会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの傘下企業と位置付けたいとのこと。
ちなみに買い付け価格は,1株につき920円。これは,8月28日のテクモの終値(706円)に,30%強のプレミアムを付加したもので,ここにスクウェア・エニックスの強い意志を見てとれる。
※2008年8月29日3:10PM頃追記
なお,本日午後,スクウェア・エニックスはこの件に関する記者会見を行った。その中で同社代表取締役社長 和田洋一氏は,「今回の発表は,あくまで株式の公開買付けの提案を(テクモに対し)行ったもので,本日から公開買付けの手続きに入るものではない」としつつ,テクモの現代表取締役会長兼社長である柿原康晴氏との間で,2008年5月頃より,スクウェア・エニックスとテクモのグループ化についてのやり取りがあったことを明らかにした。和田氏は,「今回の提案をきっかけに,本件に関して(テクモの取締役会で)活発な議論をしていただき,賛同が得られることを信じて待ちたい」とした。
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