イベント
「DEKARON」3月5日の次期大型アップデート“巡礼の空間”実装を前に,移管後初の第1回ギルド交流オフラインミーティングが開催
このイベントは,本作の次期大型アップデート“Action3 巡礼の空間”を前に,ギルドマスターとそのメンバーが招かれて,新要素を実際に試遊するほか,プレイヤーの気になる疑問などへの回答が行われた。参加者の中には,本作をかなりの長期間プレイしているという有名ギルドのプレイヤーもいるとのことで,彼らの運営への鋭いツッコミなども気になるところである。というわけでさっそく,その模様を次期アップデートの内容とからめてレポートしよう。
まずは,DEKARON プロデューサーである堀内 幸広氏らの挨拶が行われ,続いてプレイヤーが一番気になっているであろう次期アップデートの内容が“巡礼の空間”のバックストーリーと共に紹介された。数々の新要素や巨大モンスターの姿が会場のスクリーンに映し出されるたびにプレイヤーから感嘆の声があがっていた。
大規模アップデート“Action3 巡礼の空間”
●「アキュライ廃墟」からレベル130以上のプレイヤーが挑戦できる「巡礼の空間」
巡礼の空間にはアキュライ廃墟の「空間のシレンチウム」から入れる。ここでは「依頼所」掲示板から2種類のクエストを受けられ,ボス討伐や依頼所クエストの報酬では“最高”のアイテムが入手できるという。なお,巡礼の空間ではモンスターから19次武器がドロップするとのことだ。
●インカル・マジシャンのスキル追加と調整
インカル・マジシャンに,レベル58/72/98で習得可能になる,三つのスキルが追加される。追加されるのはそれぞれ,敵の抵抗力を抽出するというインカルの上位魔法“スポイルディビニティ”,無属性魔法の攻撃で,敵に与えたダメージを自分の精神力に変換する“ウルジャゲイン”,そして水の源を統制し使用者にも影響を与えるという強力な魔法であり,広範囲に3回のダメージを与える“アクアシャクル”だ。このほか,スキルバランスの調整が行われているとのこと。
●ペットシステムの追加
アリエル |
ウィキ |
ウディ |
●新騎乗アイテムの追加
騎乗アイテムとして必要レベル30の“アキュイラ・ラティス”と,必要レベル35の“アキュイラ・ミノス”が追加される。ラティスは,Dショップで購入でき,移動速度が32%上昇するほか,無期限で利用可能だ。ミノスは,フィウマ10個を乗り物NPCと交換することで入手でき,移動速度が30%上昇する。こちらは30日間の利用が可能となっている。
グラニースペシャルのアップグレード「リンパクス」 |
ベントゥスペシャルのアップグレード「ベルム」 |
シルフィードスペシャルのアップグレード「アルドラ」 |
●低レベル帯のリニューアル
レベル30以下のクエストの一部がリニューアルされるほか,10レベルごとに追加報酬アイテムが支給される。また,低レベル地域のモンスター配置が変更されたり,ソロ/パーティプレイが円滑にできるように新規モンスターが追加されるとのことだ。
これらのほか,以下のような変更/追加が行われる。
・アキュライ廃墟のバランス調整
・パーソナルダンジョンの報酬リスト変更とドロップ率の調整
・NPCへのアイテム売却値段の調整
・魔法攻撃時のダメージ適用の調整
・デッドフロントの報酬リスト変更
・オプション設定にダメージエフェクト表示の設定項目が追加
・NPCの位置検索機能の追加
・Dショップの騎乗アイテムのプレビュー機能追加
・バフアイテムのクールタイム減少
・スキル欄のスキル習得可能レベルの表示
・メッセンジャーフレンド登録数の上限が30人から50人に拡張
なお巡礼の空間では,ボスモンスターが4体,一般モンスター12体,そして既存マップ(低レベル帯)のリニューアルに伴う新モンスター6体の計22体が追加される予定だ。
また,今回実装される巡礼の空間に行くためのアキュライ廃墟の扉を開くために,「祈願の聖所」を完成させる必要があるということで,補給物資寄付イベント「トリエステの事件簿ファイル3〜ヴェザリウスの物資横領〜」が2月27日定期メンテナンス後〜3月5日定期メンテナンンス後の期間で実施される。敵モンスターなどからドロップする補給物資を,多く寄付したプレイヤーには,新アイテム“ペット”がプレゼントされるという。詳細は本記事の最後にリリース文から引用しているので,確認してほしい。
新要素の数々を体験
参加するプレイヤーは,用意されたキャラクターで,新しいスキルや,ペットなどのシステムを体験していた。続いて新規騎乗アイテムを試したあと,いよいよ巡礼の空間でのクエストに挑戦することになった。二つのグループに分かれて,それぞれクエストを進行していき,ついに最後に登場したボスモンスター“ヨシュマ・ディアメキ”と“ドラコリッチ”との壮絶な戦いが繰り広げられたのだ。
その強さは,ほとんどのキャラクターが即死するほどで,プレイヤーは一時全滅……まあ,そこは体験イベントということで,GMサポートのもと,その場で特別に復活させてもらい何度も立ち向かっていったのだ。
結局は時間が足りなかったこともあり,GMによってボスが倒された。自分達の慣れたキャラクターで挑戦できる実際のプレイでは,もう少し状況は変わると思うが,それでもこのイベントで嫌というほどその強さを実感できたのではないだろうか。
鋭い質問が飛び交う,質疑応答
●「ギルドスキルってどうよ?」
ギルドマスターが使える特殊なスキルはどうかという要望について,会場からは“要らない”の声が。その特典が欲しいために一人ギルドが乱立するのでは? という懸念があったようだ。結局は,ギルドシステムがゲーム有利不利に関わらないもの(キャラクターが無意味に大きくなったり小さくなったりとか)であれば良いのではというところに落ち着いた雰囲気である。
●「ギルドクエストってどうよ?」
ギルドメンバー同士のコミュニケーションをより活性化させるためにも“むしろ必要”との声があがっており,好感触だったようだ。
●「ギルド専用のコスチュームを作れよ!」
“今のエンブレムだけでいいのでは?”“遊びの要素はあったほうがいい”とそれぞれの意見が出ていた。運営からはやや冗談っぽく「キャッシュアイテムとして出しましょう」という答えも。
●「ギルド倉庫ないの?」
UIにはすでに項目があるが,まだ実装されていないギルド倉庫。参加者からは必要だとの声があがっていた。この実装については運営から「必ず」と返答。
●「城主専用の乗り物を作れよ!」
これは必要がないとの反応が多数あった。ただ,城主になるため,攻城戦のモチベーションとして何かが必要ではないかという意見も出ていた。
●「ギルド戦やらないか?」
プレイヤーからは“ぜひやりたい”という反応が多かった。運営からは以前あった“コロッセオ”というマップでのパーティ同士で戦うイベントようなものを,今後実施する考えがあるとのことだが,攻城戦の1ギルドvs.3ギルドという戦いではなく,1vs.1で戦ってみたいというプレイヤーからの意見もあった。
このほか,ギルド専用の集まれるアジトのような場所は欲しいですか? との運営からの問いかけがあり,プレイヤーからは,ぜひ欲しいとの声があがっていた。
ギルドについては,ギルドクエストやギルド倉庫,ギルド戦,そしてギルド専用アジトについてプレイヤーの反応が良かったようだ。これらについては,今後ゲームヤロウが企画を練り,開発元へと届けると約束したので,今後の動きに期待したいところである。
次に事前質問と会場での質疑応答が行われた。ここからは出てきた質問と回答の一部をQ&A形式で紹介しよう。
Q:
ギルドの人数制限を50人以上に増やす予定はあるか?
A:
攻城戦のバランスを考えると上限が必要。攻城戦では,システム上200人での戦いは,ラグなどの技術的な問題もあり難しい。これについては,ギルド同士で同盟を組む“連合システム”を考案し,今後の実装に向けて動いている。これにより1ギルド50人を維持しつつ,プレイヤーのコミュニティを連合システムでカバーしていこうという狙いだ。
Q:
韓国みたいに,プレイヤーの要望を集めて仕様に反映させるようなことは日本でもやらないのか?
A:
今後実施していきたいと考えている。デカロンを移管してすぐのゲームヤロウが,まず運営として心がけていたのは安定したサービスを提供すること。2008年からは,このオフラインミーティングを含め,プレイヤーと近い位置でサービス提供をしていきたい考えだ。プレイヤーからのゲームに関する要望は,普段から「お問い合わせ」でいただいているものを集計し,開発に送っているが,今後はWeb上から要望を募ったり,今回のようなイベントに開発陣を招いて直接伝える場を設けたりなどを企画している。
Q:
ベンチマークのソフトと,スコアを公表できないか?
A:
ベンチマークソフトに関してはぜひ制作したいなと考えている。いつ公開できるかは答えられないが,早い段階で実現できればと考えている。
Q:
デッドフロントの時間を増やせないか?
A:
可能だが,この件に関しては検討しており,アンケートなどなんらかの形でプレイヤーからの意見を募り,結果を参考に決めていきたいと考えている。例えば,土日の枠を増やすなどといったことだ。
※このほかプレイヤーからは,社会人に向けて遅い時間帯(深夜1時など)も枠が欲しいという意見も出ていた。
Q:
韓国では,城主の防衛回数でユニークアイテムが配られるという話を聞いている。日本でもそのような行われることはないのか? このような城主である特権がないため,それを獲得するための攻城戦が廃れているのではないか?
A:
攻城戦に関しては力を入れていかなければならない部分だと思う。今回の第1回目となるオフラインイベントのテーマをギルド交流としたのも,今後ギルドに力を入れていくという意気込みの一つ。韓国で実施しているものでも,日本に最適なものか検討する必要がある。これらもWeb上などで意見を募って決めていきたいと思う。
Q:
一時期,赤ネームになってもアイテムを落とさなくなりましたが,あれはどのような意図だったのか? すぐ落とすようになったが。
A:
あれは……,すいません,移管時の設定ミス。
Q:
移管時にチャンネルが減少し,さらに城主から強制的に落とされたが,その意図は?
A:
これもゲームヤロウでのミス。チャンネル数に関しては,今後プレイヤー数の状況を見て,増やすことも可能。
Q:
移管でキャラクターが消えたというプレイヤーがいる。問い合わせでの運営からの返答は調査中とのことだったが,どうなっていますか?
A:
個人のプレイヤーについての回答はこの場でできないが,お問い合わせいただいたものについては,“分かりません”ではなく,必ずなんらかの結果を回答としてお伝えする。
このように事前質問/会場での質疑応答では,鋭い質問が次々と飛び出し,後半は,移管時のミスに言及したりなど,堀内氏が答えに困る場面もチラホラ。このほか,韓国で行われているリネーム課金はやめてほしいという意見がプレイヤーから出されていた。これは,キャラクターの名前が変えられることで,育成したキャラクターの売買(RMT)が発生することを懸念してのことのようだ。
ゲームヤロウに移管されて,初めて行われたDEKARONのオフラインイベント。プレイヤーと運営の距離感を縮めたいという目的のもとで,今回のイベントのような機会がこれからも設けられるだろう。こうした場を通じてプレイヤーの意思が韓国の開発に伝わることで,本作がよりよいタイトルとなることに期待したい。
#### 以下,イベント詳細 ####
『トリエステの事件簿ファイル3 〜ヴェザリウスの物資横領〜』
閉鎖されたままの巡礼の空間、未だその扉が開かれない原因が判明しました!
あろうことか、GM であるヴェザリウスが、補給物資を着服し、私的に利用していたのです!
なんという事でしょう!
その事実を突き止めたヴィンター、ラベンダー、モナズの三名は、そのチームワークでヴェザリウスを追い詰め、キツーくお灸を据えました。
しかし、その頃には既に、ヴェザリウスは補給物資を全て使い切った後。
無いものは仕方がない、ヴィンターとラベンダー、モナズの三名は、ヴェザリウスにトリエステ大陸の皆さんに頭を下げ、補給物資の収集を手伝うよう命令しました。
もちろん、ヴェザリウスだけでは心もとないので、GM が総出で行う事と相成りました。
ここに、ヴェザリウスの一大尻拭い作戦が始まったのです!!
イベント概要: イベント期間中、“ノースモルト”のマップ上にいる“NPC ナイマ”に補給物資を多く寄付した
プレイヤー上位5 名に新規実装のペットをプレゼント。
イベント期間中は、GM もゲーム内に登場し寄付のお手伝いをします。
イベント期間: 2008 年2 月27 日(水)定期メンテナンス後 〜 2008 年3 月5 日(水)定期メンテナンスまで
ランキング発表: 2008 年2 月28 日、2008 年3 月3 日 毎回19:00 にランキングの途中経過を発表
最終ランキング発表: 2008 年3 月6 日
賞品配布: 2008 年3 月10 日 〜 2008 年3 月14 日
イベント賞品:
1 位 新実装ペットの中から任意に1種類+覚醒のオカリナ
2 位/3 位 新実装のペットの中から任意に1種類
4 位/5 位 新実装のペットの中からランダムで1種類
※商品の受け渡しはゲーム内にて、GM が直接手渡しします。 詳細な受け渡しの日程等については当選者に個別にメールでご連絡します。
※ランキングにGM がランクインする可能性がありますが、GM のランクは無効となります。
########
- 関連タイトル:
DEKARON
- この記事のURL: