勢力を超えた協力プレイで強敵を打ち破ろう！「真・三國無双 Online」拡張パック第2弾発表会

　11月11日にリリース予定となっている，オンラインアクション「真・三國無双 Online」（PC / PlayStation 3）の拡張パック第2弾「真・三國無双 Online 〜蒼天乱舞〜」（関連記事）の発表会が，9月2日，コーエーテクモゲームス本社にて開催された。
　真・三國無双シリーズ10周年となる今年，そのオンライン版である本作はどのような進化を遂げるのか。発表会で公開された情報をお届けしよう。

　今回の発表会では，真・三國無双 Onlineの開発プロデューサーである藤重和博氏と，開発ディレクターの越後谷 和広氏が蒼天乱舞の内容紹介を行った。
　藤重氏によると，オンラインのアクションゲームということもあり，開発当初は多くの苦労が伴ったという。しかし積極的にアップデートを重ね，さまざまな要素を追加してきたことでプレイヤー数が増加し，今や同社のオンラインゲームの中で最も多くのプレイヤーを獲得するまでに成長したとのことだ。

（写真左から）「真・三國無双 Online」開発プロデューサー　藤重和博氏，同 開発ディレクター　越後谷 和広氏

　蒼天乱舞のコンセプトは，「戦友（とも）と極める，一騎当千」。本シリーズのウリである“一騎当千の爽快感”のさらなる追求や，プレイヤーコミュニティの拡大を目的とする，大規模アップデートなのだ。

象に乗って暴れ回れる「騎乗」システム

　動物を街や戦場へ連れていける「動物副将」に，動物に乗っての移動/戦闘が可能な「騎乗」システムが追加される。今回のアップデートでは，騎乗できる動物として「象」が新登場する予定だ。
　藤重氏は，「開発初期から騎乗要素はずっと入れたいと思っていたが，技術的な面で難しかった」と述べていた。

　騎乗システムの実装に伴い，プレイヤーの家に庭が追加される。庭には，騎乗可能な動物を2体まで待機させることが可能だ。
　真・三國無双シリーズのほかの作品同様，連れ出した動物に近づくとリングが表示されるので，そのときボタンを押すことで騎乗できる。

　巨大な象の背から見えるフィールドは，地面の上での眺めとは大きく異なっており，見慣れた街や戦場も新鮮に感じられることだろう。
　騎乗できる動物副将は今後も実装される予定で，2011年1月に行われるアップデートでは，「虎」が実装されるという。

勢力に関係なくプレイヤー間の交流を深められる「桃源郷」

　新たに登場する「桃源郷」は，どの勢力にも属さない中立都市だ。桃源郷では，所属勢力に関係なくプレイヤー同士の交流が可能となっており，フレンド機能やパーティ機能も制限なく使用できる。
　桃源郷の東広場には桜，西広場には梅が咲き誇り，中立都市ならではの幻想的な景色が広がっている。
　プレイヤーの身分に応じてフレンド枠が拡張されていく仕組みとなっており，越後谷氏は，「他勢力の人とも積極的にコミュニケーションをとってほしい」と述べていた。

勢力同士が手を組む「連合」により，勢力間の争いはさらに激化

　蒼天乱舞では，勢力間のパワーバランスの変化に対応するため，勢力同士が手を組める「連合」という要素が新たに登場する。手を結んでいる勢力間では自由に街を行き来でき，プレイヤー同士の交流も可能だ。
　連合の登場により，歴史上の同盟や大戦が再現されたり，全土を分かつほどの大規模な争奪戦が行われたりしそうだ。

仲間と共に「崑崙山」でレアアイテム獲得を目指そう

　桃源郷でパーティ（最大4人）を組むと，新たな戦場「崑崙山」（こんろんさん）に挑戦できる。これは，ステージや敵が自動生成される，やり込み型の新コンテンツで，「山区」と呼ばれる各ステージをクリアしていくと，その成果に応じて崑崙山でしか入手できないレアアイテムが獲得可能だ。

　このコンテンツでは，従来の真・三國無双シリーズにおける「チャレンジモード」に近いルールが採用されており，「無双武将を指定数以上撃破」「敵拠点を指定数以上制圧」といった条件を制限時間内に満たすことで，その山区をクリアしたことになる。
　崑崙山に出現する敵はすべてNPCなので，例えば，対人戦に不慣れな初心者プレイヤーが，上級者のサポートを受けつつプレイするのにも適しているといえそうだ。また，まとまったプレイ時間をとれないプレイヤーのために，ゲームを中断し，そこから再開する機能も用意されている。

PS3版の新パッケージが登場。さらなるアップデートや公式大会も予定

　このほか新要素として，新シナリオ「連環の計」がスタートし，董卓や袁紹といった勢力が新たに登場する。また，上位身分や新デザインのマントが追加され，プレイヤーの家のさらなる増築が可能となるほか，倉庫の上限が引き上げられる予定だ。
　さらに，桃源郷や崑崙山の登場に伴い，新たなBGMも20曲追加される。

　11月11日には，蒼天乱舞のPS3版パッケージが発売予定で，このパッケージには「PS3版オリジナルカラー呂布」「貂蝉の服飾」をはじめ，全20種類のアイテムが手に入るシリアルコードが特典として付属する。
　また，すでにPS3版を所持しているプレイヤーがこのパッケージを購入した場合は，同一アカウントで使用できるキャラクターが一人分追加される仕組みだ。

　続いて発表会では，今後のアップデート情報が公開された。
　12月以降も毎月アップデートが実施される予定で，12月には呂布の使用武器「鉄戟」（てつげき），英雄服飾「呂布」が登場。
　2011年1月には，上で紹介したように，騎乗できる動物副将の第2弾「虎」が実装され，2011年2月には，貂蝉の使用武器「双錘」（そうすい）のチューンナップが行われる予定となっている。

　また，真・三國無双 Online初の公式オンライン大会「無双大会」の開催が決定。試合は4対4の「激突」で実施され，予選が9月18，19，20，23日（各日12：00〜24：00），決勝トーナメントが10月4〜11日（各日21：00〜23：00）に行われる予定だ。
　この大会の詳細は，本作の運営を行っているCJインターネットジャパンから後日あらためて発表される。腕に自信を持っているプレイヤーは，今から大会に向けて準備しておくといいだろう。

　さらに，9月に開催される東京ゲームショウ2010のコーエーテクモブースにおいて，蒼天乱舞が先行体験できることや，特典アイテムが収録された会場限定の特別ROMが配布されることがアナウンスされた。



　このあと，コーエーテクモホールディングス代表取締役社長で，本作の初代プロデューサーでもある松原健二氏のビデオメッセージが流された。
　この中で松原氏は，サービス開始から4年が経過した今もなお，作品を支持してくれているファンへの感謝を表すとともに，現場スタッフが強い意気込みをもって蒼天乱舞の開発に取り組んでいることを紹介した。

　最後に藤重氏は，「1年以上かけ，スタッフ達がたくさんの愛情を注いで開発してきた拡張パックなので，ぜひ期待してほしい」と述べ，発表会を締めくくった。

「真・三國無双 Online」公式サイト